公開日: 2023年6月16日
顎の先端が梅干しのシワのような見た目になるのはなぜなのでしょうか?見た目的にも衛生的にも気になる方は多いのではないでしょうか?ここでは、顎が梅干しシワになる原因や治療方法を徹底的に調べていきます。
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口を閉じている時に、顎の中心部分に出る波を打つようなシワのことを言います。見た目が梅干しが司るしわしわに似ていることから「梅干しジワ」と呼ばれます。これは顎周辺にあるオトガイ筋という筋肉が収縮して引き起こされます。
オトガイ筋は下唇を引き上げる働きがあります。しかし、歯並びや骨格の状態が悪い場合、口を閉じようとすると、オトガイ筋に大きな緊張が生まれ、それにより梅干しジワが出てきます。加齢とともに筋肉の使い方に癖がでてくることでシワが形成されていくこともあります。
そして生まれつき下顎の骨格が小さい方は下顎の筋肉が発達しやすく若いうちから目立つこともあります。
顎の先端になぜ梅干しジワができるのか?気になるところです。いくつか原因があるので見ていきましょう。
梅干しジワができるのには、オトガイ筋に負担が大きくかかる要因があげられます。口を閉じにくい悪い歯並びをしているとそのようにオトガイ筋に大きな緊張が生まれることになります。以下にあげる歯並びは特に梅干しジワを引き起こしやすいものです。
出っ歯は、上の前歯が前に向かって生えていて、上唇が上歯を隠しにくい状態のことです。その状態だと口を閉じるためには下唇を強く持ち上げなければなりません。そのため、オトガイ筋にストレスがかかり、梅干しジワができやすくなるのです。
そして遺伝的要素もあったり、幼少期から指しゃぶりや舌で前歯を押し出す癖がある場合も出っ歯になりやすいです。出っ歯の場合は、意識しないと口が開いたままになるので、より下唇には強い力が入りやすくなります。
開咬とは、奥歯を合わせた際、上下の前歯が嚙み合わず、すき間が空いてしまう状態のことです。出っ歯と同様、開咬も口を閉じることが難しく、オトガイ筋に大きな負担がかかるため、梅干しジワになりやすくなります。こちらも幼少期の指しゃぶりや遺伝でなりやすいです。
口ゴボは、口元が全面的に前に向かって突き出ている状態のことをいいます。場合によっては、横から見ると鼻より全面に突き出ていることもあります。口を閉じようとすると、オトガイ筋に大きな緊張がかかります。遺伝のほか、成長段階で顎が長く成長したり、舌で前歯を押す癖や口呼吸などでおきることがあります。
唇を前歯で噛むと、前歯が前に傾く原因になります。前歯が前に傾くと、口を閉じる際に上唇は前歯に乗ってしまい、下げることができません。そうなると口を閉じるには下唇を大きく引き上げることになり、オトガイ筋に負担をかけ梅干しジワを作る原因になります。
下顎の骨が後方に引っ込んでいると、上下の唇が離れ、口を閉じる際、下唇を持ち上げる力が大きくかかるので、オトガイ筋に負担がかかり梅干しジワになる原因となります。
梅干しジワの原因は口が閉じにくい状態も引き起こします。口が開いた状態が続くと、口内が乾燥した状態になります。乾燥すると口内は唾液が出にくかったり乾いたりすることとなり、菌が繁殖しやすくなってきます。菌が繁殖すると、不衛生になり歯周病になったり、口臭が発生する原因となります。
も
梅干しジワの人が無表情でいると、不機嫌で怒っているのではないかと思われかねません。見た目で損をすることもあります。
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顎の梅干しジワを無くしたい、目立たないようにしたい方は少なくありません。どのような治療法や対策があるのか見ていきます。
歯列矯正は、歯並びが前面に出ている人や顎の位置に問題がある人が主に対象になってきます。歯列矯正のメリットは、梅干しジワができにくくなるだけでなく、歯並びが整い、口元が美しく見える点です。ただ治療期間が長く、多額の費用がかかるという側面もあります。
ワイヤー矯正は、1本1本の歯にブラケットという器具を取り付け、ブラケットにワイヤーをかけて矯正する方法です。ブラケットは金色や銀色の金属製のものもありますが、白くて目立ちにくいセラミックやプラスチック製のものもあります。
ワイヤーの取り付け方は歯の表側に設置する「表側矯正」と、歯の裏側に設置する「裏側矯正」の2種類があります。
約1~3年程度で治療期間は完了となる場合が多いのですが、歯が元の位置に戻ろうとする「後戻り」という現象がおきないように矯正終了後、1年ほど保定装置を装着し、矯正後の歯並びで骨や歯周組織を安定させます。
ワイヤー矯正の場合、自由に着脱できないので、汚れがたまりやすかったり、歯磨きを行ないにくかったりします。そして金属アレルギーを持っている人には不向きです。
完成度の高い歯並びにしたい人や、ワイヤーなどの見た目が気にならない人、金属アレルギーがない人はワイヤー矯正が向いています。
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着し歯並びを矯正します。週に1度、新しいマウスピースに交換していき、少しずつ歯を移動していきます。マウスピース矯正は自己管理ができる人にはおすすめです。
通院した際に、数週間分のマウスピースを渡されて、自らの管理で定期的に嵌め変えていかなければなりません。マウスピースは食事時は取り外し、それ以外の時間に装着しておきます。
1日の装着時間が短かったり、定期的な交換を怠ってしまうと、治療期間が長引いてしまいます。自己管理ができる人や、金属アレルギーをお持ちの人に向いています。
上記のワイヤー矯正やマウスピース矯正は、治療完了に数年の歳月がかかります。そんな中、短期間で治療完了を終えることができるのがセラミック矯正です。
セラミック矯正は、現存する歯を削り、その上からセラミック製の人工歯を被せてきれいな歯並びにする矯正方法です。当初は仮歯を着け、2週間から1ヵ月後、作りあがった本歯に差し替えます。
外科手術は、顎が出ていたり、引っ込んでいたり、左右にずれていたりなど顎の形成異常がある人向きです。「顎変形症」と診断されると保険適用となります(※ほかでも適用される場合があります)。
外科手術のメリットは、骨の根本から治療するため理想的な口元となることや、歯科矯正と比較し治療期間が短いことです。ただ手術には入院を要することや保険適用になるケースが限定されていること、手術後は硬い物が数か月間口にできない側面もあります。
美容整形での治療も多くの方が選ばれています。
ボトックス注射が効果的なのは、歯並びや骨格が原因で梅干しジワになっているのではなく、筋肉が原因の人となります。梅干しジワの要因であるオトガイ筋の緊張を緩めることで改善されます。そのためにオトガイ筋にボトックスを注入する方法があります。
ボトックスを注入することでオトガイ筋の緊張が取れると、梅干しジワの改善のみならず、下顎のラインがスッキリしたり、見た目が柔らかい表情になる効果もあります。梅干しジワが特に目立ち始めるのは30,40代あたりで、その頃がボトックス治療を始め時です。
そして生まれつき下顎の骨格が小さい人は早めに治療開始することも手です。オトガイ筋は発達しやすい筋肉なので、10~20代で梅干しジワが出現する可能性があるからです。なお骨格が小さい人にはボトックスだけでなくヒアルロン酸の注入も効果的です。
基本的に顎先にヒアルロン酸を注入し、その成果としてハリができたり、顎先に高さが出ます。直接的に顎の梅干しジワを治すわけではありません。ただ梅干しジワの場合、下顎が上顎に比べ低い位置にあるので、ヒアルロン酸を注入することにより高さを出すことができます。
ヒアルロン酸の注入では、梅干しジワに直接大きな変化をもたらすことができないのと、時間が経過すると体内に吸収されるので、効果を持続させるには再度施術する必要があります。効果の持続は、ヒアルロン酸の種類によりますが、12~24ヵ月ほどになります。
シワ部分に薄目のファンデーションを塗り、濃淡のある2色のコンシーラーと細めのブラシを使うと梅干しジワを目立ちにくくさせます。へこんで陰になる部分の明るめの、出ている部分には暗めのコンシーラーを使います。ファンデーションを使用するほかにもメイクを利用する方法はあります。
アイメイクや目元にハイライトを入れることにより、視線を上に向けるのも梅干しジワを目立たなくする対策になります。ちなみにメイクを厚く塗ると、時間が経過しメイクがよろけてしまうと悪目立ちしてしまうので、かえって逆効果になりかねません。
口輪筋は、口の周囲360度を囲む筋肉です。主に口を閉じる際に使う筋肉です。この筋肉を鍛えることでオトガイ筋の負担を減らすことが梅干しジワ改善に効果をもたらします。
表情筋とは顔や頭などの筋肉の総称です。以下は(株)協和でおすすめの表情筋トレーニングです。
⓵唇をすぼめ、前に突き出す(ゆっくり3秒かけて)そのまま5秒キープする
②すぼめた唇を元に戻し、唇を歯で巻き込み、少し外側に引く。そのまま5秒キープする
③5秒かけて自然な表情に戻す
④ ⓵~③の動作を3回繰り返す
唇と頬の筋肉を使う風船を膨らますだけのトレーニングも効果的です
顎の梅干しジワを無くしたいという方には、各治療の治療期間や費用は気になるところです。そのあたりを調べてみました。
⓵歯科ワイヤー矯正
約1ヵ月ごとに通院し、トータルの治療期間は1~3年かかります。治療費用は部分矯正だと約50万円、全部矯正で約60万円、裏側矯正だと約100万円となります。
②歯科マウスピース矯正
治療期間は最短で1年、重度だと2~3年ほどかかります。治療費用は約100万円ほどかかります。
③歯科セラミック矯正
治療費用は1本につき約3~20万円です。仮歯での様子見を含めて最短で1ヵ月です。
④外科手術
手術自体は1日で終了しますが、いつも通りの硬さの物が食べられるようになるまでには数か月かかります。費用は保険適用外で150万円以上、ただ顎変形症と診断されると治療とみなされ保険適用となります。その際の費用は30~40万円ほどとなります。
⑤ボトックス注入
約10万円で、約1~2年、効果が継続されます。1回ボトックスを注入した際の効果は2~3ヵ月続きます。シワが出来ないようにするためには約1年間要するので、2~3ヵ月おきに注入していきます。費用は保険適用外で約2~3万円となります。
⑥ヒアルロン酸注入
約10万円かかります。効果は1~2年継続されます。
顎の梅干しジワの原因や治療法、対処法や治療費用などを見てきました。梅干しジワはほぼオトガイ筋に緊張を与えてしまうことによるもので、原因は歯並びや骨格であることがわかりました。対策法もいろいろありますが、長い目で見ると、治療することも選択肢に入れてもいいでしょう。
梅干しジワの治療をしたいのであればぜひ、WITH DENTAL CLINICへ相談してみましょう。無料カウンセリング予約も受け付けているので、希望に合った施術を受けることができます。まずはホームページを見て、どのような施術が受けられるのかを確認してみてください。
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