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公開日: 2023年6月16日

二重歯列の原因と適正な治療方法を解説

「歯が二列に生えている?」、馴染みがない方が多いのですが、二列に歯が生えていて二重歯列で悩んでいる方は多数います。

二重歯列は見た目が気になるだけでなく、他にもリスクが多くあります。しかし、二重歯列は矯正治療が可能です。本記事では二重歯列の原因や悪影響から、おすすめの治療法まで紹介します。

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二重歯列はどんな歯並びですか?

二重歯列はどんな歯並びですか?

二重歯列とは、おもに前歯部分の歯が二重に生えている状態で、歯並びがデコボコになることも多くなります。まさに、歯が二列に並んでいて前歯に発生することが多く「二重前歯」や「叢生(そうせい)」とも呼ばれています。

二重歯列の芸能人

二重歯列の芸能人がいます。お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼さんは「矯正界のアイドル」といわれているように、二重歯列を矯正しています。二重歯列のため矯正治療は時間がかかりましたが、治療経過と成果を自分の番組で随時公表していました。

お笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之さんは二重歯列

もう一人二重歯列の芸能人として知られているのが、M1のファイナリスト・ウエストランドの井口浩之さんです。

数年前に、テレビ番組で歯の診断をされ「二重歯列」が判明しています。口の中をアップすると、上下ともに見事な二重歯列です。このように、二重歯列はきわめて稀な症例でなく、身近で悩んでいる方がいます。

二重歯列になる原因

二重歯列になる原因

二重歯列になる原因は数種類あります。乳歯が永久歯に生え変わる時期から二重歯列になることがあります。その他にも顎の形や歯の大きさなど複数の原因があり、ここでは二重歯列となる原因を詳しく紹介します。

小さい顎は二重歯列になりやすい

外国人に比べると日本人は顎が小さい方が多数です。顎が小さいと歯が生えるスペースも狭くなり、歯が一列に並んで生えるだけの十分な空間がなくなり、二列に生える二重歯列になることがあります。


また、顎の大きさは普通の人と同じでも、歯が大きすぎる場合も一列に並ぶ空間が足りなくなり、二重歯列になりやすい傾向があります。

顎が小さな子どもが増えた

最近の子どもは固いものを食べず、顎の骨が大きくならず小さくなってきています。逆に歯のサイズは顎に対して大きくなる傾向があり、小さな顎に大きな歯で、一列に並ばず二重歯列が増えています。

虫歯で乳歯が早く抜けてしまう

一般的には、永久歯が生える時期になると乳歯の根っこが吸収され、乳歯は抜けていきます。しかし、虫歯が発症したり、事故で歯が欠損したりして乳歯が永久歯に生え変わる時期より早く抜けてしまうと、永久歯が生えてくるまでに抜けた歯の周辺の歯が倒れてきて、永久歯が生えるのに十分な間隔が失われ二重歯列になることがあります。

乳歯の根が吸収されずに残る

乳歯は永久歯が生える時期になると、乳歯の根が吸収され抜けやすくなります。しかし、乳歯の根が吸収されずにそのまま残ってしまうと、乳歯が生えたまま永久歯が生えてくるため、永久歯が生えるスペースがなくなり二列になって生えてきます。

指しゃぶりが原因となることがある

乳幼児期に指しゃぶりをすることで指が歯にあたり、歯にかなりの圧力を加え、バランスよい歯並びにならず、二重歯列が起きる原因になることがあります。特に、幼児期まで長期間にわたり指しゃぶりを行っていると、歯列に影響を及ぼしやすくなります。

二重歯列の弊害

二重歯列の弊害

二重歯列は見た目の不自然さなど外見上の問題だけでなく、歯や口内にさまざまな問題を引き起こすことがあります。
また、二列に歯が生えていることがコンプレックスになり、精神面に悪影響を与えることもあるのです。ここでは二重歯列が原因となる弊害について説明します。

見た目のコンプレックス

二重歯列は前歯に発症するケースが多く、笑ったときや食べ物を頬張るときなどに目立ち、気にする人が多は多数です。また、口をあけて上を向くと、二重歯列がはっきりと見え、友人たちと一緒にうがいなども避けるようになります。

歯並びが悪くなる

二重歯列は前歯に発症することが多く、目立つ前歯の歯並びに悪い影響を与えることが多くなります。歯が一列に並んでないことで、歯並びがでこぼこになるケースも多く、二重歯列は歯並び悪化の原因です。

虫歯や歯周病の発症の危険性が高くなる

二重歯列になると、虫歯や歯周病にかかる危険性が高くなります。二重歯列の場合、歯と歯が前後に重なっていて、歯の間をきれいに磨くことは困難です。充分に歯磨きができず、食べ物のカスなどが残り、虫歯菌が活躍する温床になります。

噛みあわせの悪さ

二重歯列は、上の歯と下歯の噛み合わせが悪く、不正咬合(ふせいこうごう)と呼ばれています。また、歯が斜めにねじれて生えていたり、前後に傾いていたりすることもあり、食べ物を噛むときにスームズに噛めないことがあります。このように、二重歯列は噛み合わせが悪くなる大きな原因です。

顎関節症発症の危険性が高まる

二重歯列は噛み合わせの悪さもあって、余分な力を入れて食べ物を噛むようになり、顎に過度の負担がかかることがあり、そこから、顎関節を痛めて顎関節症を発症する原因になることもしばしばです。
顎関節症になると顎の不具合だけでなく、こめかみや頬のあたりまで痛むケースがあり、さらに、頭痛や肩こりまで引き起こす可能性もあります。

歯列矯正による二重歯列の治療法

二重歯列の治療法は歯列矯正と抜歯の2種類です。一般的には矯正治療が主で、乳歯などは抜歯による治療も行われますが、矯正治療よりも症例は少なくなります。そんな、二重歯列の治療について抜歯治療と矯正治療について紹介します。

二重歯列は矯正改善が基本

二重歯列の治療は、基本的には歯列矯正をしながら歯並びを改善していきます。二重歯列の症状は患者さんごとに異なり、矯正方法もその患者さんの症状に対し、最大の効果が期待できる矯正方法が実施されます。
また、歯科矯正は年々進化していて、矯正方法の種類も増え材質や素材も急速に進化中です。矯正器具の見た目も以前に比べ目立たないようになっています。

ワイヤーブラケット矯正

ワイヤーブラケット強制は、ブラケットと呼ばれる強制装置をワイヤーでつなぎ、ワイヤーの力を利用し、凸凹がある歯列を元の正常な位置に移動させる矯正方法です。
ワイヤーブラッケト矯正は歯を移動させる力が強く、二重歯列の矯正に使えます。矯正効果が高く一般的な矯正治療で広く施術されています。矯正器具が少し目立つのがデメリットです。最近は従来の金属製でなく透明なブラケットを活用し、目立たなくすることが可能になりました。

舌側矯正

舌側矯正は歯の裏側にワイヤーブラケットを装着し、対象の歯を動かす矯正治療です。歯の裏側にワイヤーブラケットを装着することで矯正器具が目立ちにくくなります。口を開けても器具が見えることなく、見た目を気にする方におすすめです。
舌側矯正は矯正装置が舌にあたるので違和感や痛みが生じることがあり、慣れるまで時間がかかります。それでも、舌側矯正は矯正装置が見えにくく人気の矯正方法です。

セラミック矯正

セラミック矯正は、ピンポイントで矯正を行う歯を治療する方法です。自然な歯に見えるセラミックのかぶせ物を被せることで見た目を美しく整える矯正治療です。ただし、セラミック矯正は軽度の二重歯列にしか適用できません。
しかし、セラミック矯正であれば、きわめて短期間に歯を美しく整えることができます。治療期間を短くしたいという人におすすめです。セラミック矯正は二重歯列の状況により治療の適用、不適用が決まるため歯科医師によく相談しましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は透明なポリウレタン製のマウスピース型矯正器具をはめて歯を移動する矯正治療です。自分の歯型にあわせて制作した透明なマウスピースなので、見た目がほとんど気にならないのがメリットです。
ただし、二重歯列の場合、治療初期からマウスピース矯正ができるケースは多くありません。初めからマウスピースのみで矯正治療が可能になるか、歯科医師と相談することをおすすめします。

部分矯正

二重歯列は前歯の部分だけに発症することが多く、すべての歯が治療対象とならず、二重歯列の部分だけを矯正するのが部分矯正です。上の前歯の二重歯列部分や、下の二重歯列部分だけを動かせばよい場合の矯正に使用されます。
部分矯正はワイヤーブラケット矯正が適用されることがほとんどで、透明素材の審美ブラケットもあり、人と会う仕事が多い方におすすめです。

ワイヤーブラケット矯正とマウスピース矯正を使う

二重歯列の矯正は、ワイヤーブラケット矯正でスタートし、歯を大まかな位置まで移動させ、矯正の進捗具合が計画通りであれば、後半の治療にマウスピース矯正を行い、細かく調整するという、二種類の矯正方法を使う歯科矯正です。

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二重歯列に抜歯治療を行うケース

二重歯列に抜歯治療を行うケース

症例は多くありませんが、二重歯列の治療で抜歯を行うケースもあります。矯正治療を優先しますが、抜歯治療を行う場合は抜歯しても問題ない乳歯を抜くことが大部分です。抜歯治療は歯科医の経験と知識に基づいた判断で行われ、最終的にきれいな歯並びになります。

自然に抜けずに残った乳歯を抜歯

通常、乳歯の根は吸収されて抜けるのですが、乳歯の根が吸収されずに残るケースがあります。そうなると生え変わる時期になっても乳歯が残り、永久歯が生えてくる邪魔をします。
その結果、永久歯が生えてくるスペースが確保されなくなり、残っている乳歯を抜歯する治療方法です。抜歯することで永久歯が生えるスペースが確保され、二重歯列の矯正になります。

二重歯列の矯正期間と矯正費用

二重歯列の矯正期間と矯正費用

二重歯列の矯正は、マウスピース矯正とワイヤーブラケット矯正ともに、1年は程度の期間がかかり、まれにそれ以上の期間がかかることもあります。
費用については自由診療なので医療保険が適用されないため、部分矯正でも70万円はかかり、複数の歯を矯正治療するとなると100万円以上かかることもあります。
二重歯列のセラミック矯正であれば、早ければ1、2ヶ月程度で治療が可能する場合が大部分です。

二重歯列の治療費は保険適用?

二重歯列の治療費は保険適用?

二重歯列は歯の病気ではありません。そのため、医療保険が適用されないケースが大部分です。二重歯列は歯並びが悪いから矯正するとみなされ、疾病でなく見た目の改善になり自由診療になり、医療保険の適用はありません。

保険が適用される場合

ほとんどの二重歯列は保険が適用されませんが、医療保険が適用される稀なケースとして、顎変形症などといった病気であれば保険治療が認められます。
保険診療が行われる歯科医療機関で治療が必要ということであれば、保険適用を受けて二重歯列の治療が受けられます。

二重歯列の矯正は大人になってからも可能か?

二重歯列の矯正は大人になってからも可能か?

二重歯列は子どものときに発症することが多く、子どもでないと矯正できないのかと考えている方がいますが、二重歯列は大人になってからでも矯正することが可能です。
二重歯列の治療は高額な費用がかかることもあり、親に迷惑をかけないために大人になって自分で貯めたお金で治療するケースも多くあります。早めの治療がおすすめですが、費用の問題もあり大人になってから治療しても矯正は可能です。

放置して自然に抜けるケースもある

症例は多くありませんが二重歯列を治療することなく、自然に治癒することもあります。どのような場合に自然治癒することがあるか紹介します。

放置して自然に抜けるケース

二重歯列で、まったく抜ける兆候がなかった乳歯がグラグラついてくると、自然に抜けることがあります。乳歯が自然に抜け落ちると、永久歯が生えるスペースができ、歯並びまで改善されることがあります。このようなケースはすぐに治療せず、少し様子をみることもおすすめです。
自然に治すかどうかの自己判断は危険で、あくまで、歯科医師に相談し最適な対処方法を選択してもらい、二重歯列を矯正しましょう。

悩まずに気軽に相談できる歯科医院にアクセスを

今回紹介したように、二重歯列はデメリットが多く矯正治療がおすすめです。歯が二列に重なって生えていることをコンプレックスに思っている方も多く、口を大きく開けることが出来ず、日常生活にも支障をきたしています。
しかし、ほとんどの二重歯列は矯正治療で美しい歯並びに矯正することが可能です。場合によれば抜歯治療もありますが、優れた治療技術を備えた歯科医院で治療して、きれいな歯並びになりましょう。


WITH DENTAL CLINICは、二重歯列で有名な歯科医院です。二重歯列を治すための信頼できる病院を見つけることができない・相談したいけどカウンセリング料が取られるのが納得いかない。そんな人も多いでしょう。

しかし、WITH DENTAL CLINICであれば、無料のカウンセリング予約が取れるため、気軽に相談を持ち掛けるようにしてほしい。二重歯列が気になっていて悩んでいるという人は、まずは一度、相談してみてください。

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