公開日: 2023年5月1日
歯列矯正の中には、インビザラインと呼ばれる矯正方法があります。インビザラインで矯正をする際、食事方法によっては、期待した効果が得られないことがあります。今回は歯列矯正を考えている人、現在治療中の人に向けて矯正中の食事について解説します。
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まずインビザラインとは何かを解説します。インビザラインとは歯列矯正の1種で、透明なマウスピースを使用した矯正方法になります。歯列矯正には主に、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があるのですが、インビザラインはマウスピース矯正に分類されます。
インビザラインでは透明なマウスピースを使用するため、ワイヤー矯正と比べて、歯列矯正をしているということが周りから見てわかりづらく、見た目を気にする必要があまりないというメリットがあります。
インビザライン矯正ではマウスピースを1日20時間以上装着することが想定されるため、マウスピースをつけ忘れると治療がうまく進まなくなってしまう可能性があります。この点がインビザライン矯正のデメリットとして挙げられます。
そんなインビザライン矯正ですが、マウスピースを装着したまま飲食をすることができるのでしょうか。結論からいうと、マウスピースを装着したまま飲食をしてはいけません。飲食をする際はその都度マウスピースを外す必要があります。
インビザラインの治療ではマウスピースを食事のたびに外すため、普段間食を多くする人は1日のマウスピース装着時間が短くなることに注意が必要です。
間食をする人は、食べる回数を1回にまとめ、マウスピース装着時間を確保するなどの対策をしましょう。マウスピースの装着時間が足りなくなってしまうと、治療がうまく進まず、また1から矯正をやり直すことになる可能性があります。
インビザライン矯正ではマウスピースを装着したまま飲食ができないと説明しましたが、ここではその理由を解説します。マウスピースを装着した状態での飲食がNGな理由として、マウスピースが破損してしまう可能性が挙げられます。
マウスピースを装着したまま食事をすると、咀嚼(そしゃく)の際にマウスピースに力がかかってしまいます。そうなるとマウスピースの形が変形したり、破損してしまったりする可能性があります。マウスピースが破損すると矯正をうまく進めることができなくなってしまいます。
もう1つの理由としては、虫歯のリスクを高めるということが挙げられます。マウスピースを装着していない状態であれば、唾液が口の中を洗浄する働きをし、虫歯をある程度防いでくれます。
しかし、マウスピースを装着したままの食事だと、唾液が歯に触れない状態となり、虫歯のリスクが高まってしまいます。また、食べ物のカスが歯とマウスピースの間に挟まり、それが虫歯の原因となってしまう可能性もあります。
ここからは、インビザライン矯正における食事で注意することについて解説していきます。インビザライン矯正では、以下のことに気を付ける必要があります。
それでは1つずつ解説していきます。
1つ目はマウスピースを外すことです。食事をするたびにマウスピースを外すようにしましょう。しかし、マウスピースは1日20時間以上着用する必要があるため、間食の回数が多くなってしまうと、インビザライン矯正をうまく進めることができなくなる可能性があります。
そのため、食事回数が多いという人は、できるだけ食事を少ない回数にまとめるようにして、マウスピースの装着時間を守るようにしましょう。
2つ目は食後は歯磨きをすることです。食事後、歯を磨かないとマウスピースと歯の間で細菌が繁殖し、虫歯リスクを高めてしまいます。食事のたびに歯磨きをすることは面倒くさいと感じることもあるかもしれませんが、虫歯にならないためにも忘れず歯を磨きましょう。
マウスピースを外さずに食事をしてしまった場合、どのようなことが起こるのでしょうか。マウスピースを着用したまま食事をすると、次のようなことが起こりえます。
それでは解説していきます。
1つ目は虫歯・歯周病リスクが上昇することです。マウスピースを着用したまま食事をすると、食べ物のカスが歯とマウスピースの間に挟まったり、細菌が繁殖したりして、虫歯・歯周病になる可能性が高くなってしまいます。
普通であれば、唾液が歯の洗浄をする働きを持っているのですが、マウスピースが唾液が歯に触れるのを邪魔するため、唾液の洗浄効果はなくなります。そのため、必ず食事中はマウスピースを外し、食事後は歯磨きをして口の中を清潔に保ちましょう。
2つ目はマウスピースが破損・変形することです。食事をするとき、歯には大きな力がかかります。そのため、マウスピースをしたまま食事をするとマウスピースに負担がかかり、場合によっては破損・変形してしまいます。
マウスピースが破損・変形すると、治療を進めることが困難になり、もう1度マウスピースを作り直す必要があります。
インビザライン矯正をしている間は、基本的にはマウスピースを外して飲食をする必要がありますが、飲み物の中にはマウスピースを着用したままでも飲むことが可能なものがあります。
次の2つの飲み物はマウスピースをつけたままでも、飲んで大丈夫です。
なぜこちらの2つはマウスピースを着用した状態でも、飲むことができるのかを説明していきます。
1つ目は水です。マウスピースを着用した状態で糖分を含んでいたり、色の濃い飲み物を摂取すると虫歯・歯周病の原因となったり、歯の着色の原因となったりしてしまいます。しかし、水であれば糖分を含んでいることも色がついているということもないので、マウスピースを着用した状態でも飲んで大丈夫です。
2つ目は炭酸水です。こちらも水と同様、糖分や色がついていることがないため、マウスピースを着用したままでも摂取可能です。炭酸水は全く問題ないのですが、そのほかの炭酸飲料は糖分を多く含み、色の濃いものが多いため、必ずマウスピースを外した状態で飲むように気をつけましょう。
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インビザライン矯正中にとくに気を付けるべき食べ物・飲み物を紹介します。それらをまとめると次のようになります。
これらがインビザライン矯正中に気を付ける食べ物・飲み物になります。それではそれぞれ解説していきます。
まずは甘い食べ物・飲み物になります。こちらは甘い物の中に含まれる糖分が虫歯・歯周病の原因となるため気を付ける必要があります。インビザライン矯正中では、マウスピースと歯の間で通常よりも細菌が繁殖しやすくなるため、注意しましょう。
また、甘い食べ物・飲み物はインビザライン矯正中でなくとも、摂取しすぎると虫歯・歯周病の原因となるため日ごろから気をつけるようにしてください。
次は熱い食べ物・飲み物になります。どうして熱い食べ物・飲み物がNGかというと、マウスピースが変形する恐れがあるからです。マウスピースが変形すると治療を進めるのが困難になります。先ほど、水はマウスピースをつけたまま摂取しても大丈夫だと解説しましたが、熱いお湯の場合は注意しましょう。
マウスピースをつけたまま食べたり飲んだりする際には、冷たいまたは常温の物を選ぶようにしましょう。もしも熱い物を食べたり飲んだりしたくなったら、必ずマウスピースを外して摂取するようにしてください。
3つ目は色の濃い食べ物・飲み物です。色の濃いものを摂取すると、マウスピースや歯の着色の原因となります。見た目をよくするために歯列矯正をしたのに、歯に色がついてしまい、求めていた歯の状態を手に入れられない、という事態にもなりかねないので色の濃い物には注意が必要です。
インビザライン矯正中で、歯が痛くなる場合があります。歯が痛くなるせいで、食事がうまくできなかったり、ストレスになってしまうことも。インビザライン矯正中、どうして歯が痛くなってしまうのでしょうか。ここからは矯正中の歯の痛みの原因と、その対策を紹介します。
インビザライン矯正中で歯の痛みが出る原因は主に、歯に力がかかっていることです。仕組みを説明すると、インビザライン矯正中には長時間マウスピースをつけ、それによって歯に力をかけ続けます。
それによって、歯並びをきれいにしていくのですが、同時に歯に負担がかかっていることにもなり、その結果歯に痛みが出てしまうというわけです。
インビザライン矯正以外のワイヤー矯正なども同じく歯に力をかけ続けるため、痛みを感じる可能性があります。インビザライン矯正では、定期的に新しいマウスピースにつけ替えるのですが、新しいマウスピースをつけ始めた時期に1番歯を動かすため、痛みを最も強く感じることが多いです。
では、痛みが出た際にはどのように対策すればいいのでしょうか。もし耐えがたいほど痛みが強く、ストレスに感じてしまうという場合は、歯科医の先生に相談して痛み止めを飲むようにしましょう。
また、最も痛みを感じる可能性の高いマウスピースの交換日には家で安静にしているほうがよいでしょう。
また、歯が痛い時に食事をする際は、なるべくやわらかい食べ物を選ぶと痛みが少なくなります。歯が痛い際に硬い食べ物を食べると歯に強い力をかけることになり、余計に痛みの原因を作ってしまうことになりかねません。
やわらかい食べ物であれば、強くかむ必要がなく、歯にかかる負担を減らしてくれます。歯が痛い時には歯に負担をかけないように配慮した生活を心がけるとよいでしょう。
インビザライン矯正をしている間、外食に行くということもあるでしょう。インビザライン矯正では、食事の際気を付けなければならないことが多いです。ここでは外食をする際に気を付けなければならないことを3つ紹介します。
それでは以上の3つについてその理由について説明します。
最初は人前でマウスピースを外さないということです。マウスピースは口に入れているものなので、他人からすると、あまり清潔な印象を受けません。そのため、人前でマウスピースを外すと他人に不快な思いをさせてしまうということがあります。
しかし、インビザライン矯正では食事の際マウスピースを外す必要があるので、外す際はお手洗いなどの人の目に触れづらい場所を選ぶようにしましょう。
食事が終わった際は、なかなか難しいですが、できれば軽く歯を磨いてからマウスピースをつけ直すようにしましょう。歯を磨かないと、マウスピースと歯の間で細菌が繁殖して、虫歯・歯周病の原因となってしまいます。
2つ目はマウスピースを外す際は専用のケースに入れるようにする、ということです。外食の際、マウスピースを専用のケースに入れ忘れてしまって、マウスピースを紛失してしまう恐れがあるためです。また、ケースに入れておかないで思いがけず破損させてしまうなどの可能性も考えられます。
マウスピースを紛失したり、破損したりした場合、作り直しが可能ですが、その分治療期間が延びたり、費用が余計にかかってしまったりなど、治療にかかる負担が大きくなってしまいます。そのため、外食でマウスピースを外す際は、必ず専用のケースに入れるように心がけましょう。
最後は、食事後には忘れずマウスピースをつけるということです。インビザラインではマウスピースの着用時間が少なくなると予定通りに治療が進められなくなってしまいます。
外食する際にはマウスピースの着脱を、上で説明した通り、人目につかない場所でする必要があり、面倒に感じてしまう人もいるでしょう。しかし、治療をしっかりと進めるためにも外食時でも忘れずマウスピースをつけ直す必要があります。
インビザライン矯正をする際には、治療をうまく進めるために、食事に気を配る必要があります。治療を失敗しないためにも、今回説明した注意点に気を付けながら生活するようにしましょう。インビザラインでの矯正を最後まで進めることができれば、理想的な歯並びを手に入れることができるでしょう。
今回の記事でインビザライン矯正に興味を持ったり、治療を決心された人はぜひ、WITH DENTAL CLINICをチェックしてみてください。
こちらのクリニックでは無料カウンセリングも行っており、事前に治療の不安点などを相談して、不安を解決した状態で治療に進むことができます。ホームページなどで確認できますので、チェックしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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