公開日: 2023年5月1日
インビザライン矯正では、専用のマウスピースを複数作成し、順番に交換して装着することで歯の矯正を行います。
このマウスピースには交換日数が決められていて、この交換日数により全体の治療期間も決まります。
インビザライン矯正では、このマウスピースの交換日数が治療期間に大きく影響しますが、交換日数はいくつかの要素から決定されます。
この記事では、マウスピースの交換日数を決めるポイントや、日数を早める方法と注意点について解説します。
インビザライン矯正を検討している方は参考にしてみてください。
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インビザライン矯正のマウスピースは、定期的に交換する必要があります。
ここでは、このマウスピースを交換する頻度と日数について紹介します。
・インビザラインの交換日数の決め方
・交換日数は治療中に変わることもある
の2点について解説します。
インビザライン矯正では、マウスピースを使って歯を少しずつ移動させることで矯正を行います。
インビザラインのマウスピースは、1枚で最大0.25mmまで歯を移動させることができます。そのため、移動させる歯の距離によりマウスピースの枚数が計算できます。
この枚数から逆算してマウスピースの交換日数を決めることが可能です。
実際には、さまざまな要素により交換日数は決定しますが、おおまかな目安として計算できます。
インビザライン矯正で使うマウスピースは、1枚あたり1〜2週間使うことを想定して設計されています。
歯列矯正では、1ヶ月に移動できる歯の距離は1mm程度なので、マウスピース1枚で0.25mm移動するという前提で計算すると、1〜2週間が交換日数になります。
ただし、実際のマウスピースの交換日数は歯科医が診察して判断しますので、交換日数は若干前後する場合があります。
たいていは交換日数は1〜2週間の範囲になり、1週間未満になることはあまりありません。
インビザライン矯正のマウスピースの交換日数は、一度決定すると矯正が終了するまで固定される訳ではありません。
マウスピースの交換日数は、矯正の状況によって増減します。
歯の移動距離が短くなると、交換日数は短くなりますし、装着時間が短い場合は交換日数が長くなる場合もあります。
交換日数の変更の判断は歯科医が行いますので、歯科医の指示がない場合は、決められた交換日数を守るようにしましょう。
インビザラインで使うマウスピースの交換日数を決めるポイントには、いくつかの要因があります。
マウスピースの交換日数は1〜2週間と若干幅がありますが、交換日数を決める主なポイントとしては、
・歯並び
・装着時間
・年齢
があります。
交換日数は、これらの要素から矯正の治療計画を立て、決定します。
交換日数は、基本的に歯科医が決定しますので、歯科医とよく相談した上で指示に従いましょう。
マウスピースの交換日数は、歯並びによって変わります。
これは現在の歯並びから最終的な歯並びまで、歯をどれだけの距離を移動させるかによって決める必要があるためです。
例えば、出っ歯の矯正のような歯の角度を変えるだけの矯正の場合、歯の移動距離は少ないため、交換日数は短くなります。
歯並びがガタガタな場合など、歯を大きく移動させる必要がある場合は、交換日数は長くなります。
実際の歯並びは人によって差がありますので、交換日数については歯科医と相談の上決定してください。
インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上装着することになっています。
この装着時間が短くなると交換日数にも影響があります。
マウスピースの装着時間が長くなると交換日数が短くなる場合があり、装着時間が短くなると交換日数が長くなることがあります。
歯科医院での診断では、マウスピースの装着状況を聞かれることがありますが、矯正の結果に影響するため、正確に伝えるようにしましょう。
もし交換日数を短くしたい場合は、マウスピースの装着時間は守るようにしましょう。
インビザラインのマウスピースの交換日数は年齢でも変わることがあります。
その理由は、歯が移動する速さが代謝に依存しているためです。
歯を支えている歯槽骨が吸収と再生を繰り返すことで歯が移動しますが、この吸収と再生が代謝に影響する部分なため、代謝が良いと歯の移動も速くなり、反対に代謝が悪いと歯の移動が遅くなります。
一般的に、年齢を重ねると代謝が落ちるため、歯の移動速度が遅くなり、インビザラインのマウスピースの交換日数も長くなる傾向があります。
ただ、代謝や歯の移動速度は個人差がありますので、必ず歯科医の指示に従いましょう。
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インビザラインのマウスピースの交換日数は、いくつかの要素で決定しますが、この交換日数を早める方法があります。
ここでは、このマウスピースの交換日数を早める方法について解説します。
・装着時間を守る
・チューイーを使う
・専用装置を利用する
について詳細に解説します。
インビザラインのマウスピースは、1日に20時間以上装着することになっています。
もし装着時間が短くなると、歯に与える力が不足するため、歯が想定したように移動しなくなります。
マウスピースは取り外しができるため、食事や歯磨きのときは外しますが、それ以外の時間は正しく装着するようにしましょう。
装着時間が短くなると、矯正にかかる期間が長くなってしまいます。
インビザラインのマウスピースは、歯にしっかり密着させるように装着しますが、この装着を手助けするために、チューイーという器具があります。
インビザラインのマウスピースは、歯に密着するように設計されていますが、歯を移動させる必要があるため、実際には完全に密着しておらず、歯の移動後を想定して作られています。
そのため、マウスピースの交換直後は、自分の手だけで装着するのは難しくなっています。その場合、チューイーを使うと歯に密着するように装着することができます。
マウスピースが歯にしっかりと密着していないと、想定したように歯が移動しなくなります。
マウスピースの交換直後は、チューイーを使って歯に密着させるように装着しましょう。
インビザライン矯正では、マウスピースを使って歯を移動させることで矯正します。
ただ、実際には想定通り歯が移動してくれない場合があります。
そんな場合、歯の移動速度を上げるための装置を使います。
歯の移動速度を上げる装置としては、口腔内に近赤外線を照射することで歯の移動速度を上げる細胞活性型装置や、歯に微細な振動を与えることで歯が移動しやすくなるバイブレーション型加速装置があります。
これらの装置を使うことで、歯の移動速度を早めることが可能で、マウスピースの交換日数が短くなると言われています。
ただし、これらの装置は万能ではなく、効果が分かりにくい場合や、逆にマウスピースの交換日数が増えるケースもあります。また、装置を使用しても治療期間が短くならないこともあります。
歯の移動速度を上げる装置を使う場合は、歯科医とよく相談してからにしましょう。
インビザラインのマウスピースは、矯正に必要な分の枚数を最初に用意します。
そのため、マウスピースの交換日数が短くなると、矯正にかかる期間も短くなります。
ただし、人間の歯の移動可能な距離には限度があります。一般的に、1ヶ月に移動可能な距離は1mm程度と言われています。
インビザライン矯正では、1枚のマウスピースで移動できるのは0.25mmとなっています。
マウスピースの交換日数を短くできれば、全体の矯正期間は短くなりますが、歯の移動速度の限度を超えることはできないため、歯並びによって治療計画がある程度決まってしまいます。
ただし、マウスピースを正しく装着することで交換日数を早めることができますので、歯科医の指示に従って正しく装着するようにしましょう。
インビザラインのマウスピースの交換には、注意点がいくつかあります。
マウスピースの交換日数にも影響しますので、注意点は守るようにしましょう。
・自己判断で交換する
・紛失に注意する
について解説します。
インビザライン矯正のマウスピースで歯が移動できる距離は、1枚あたり最大0.25mmと、かなり短くなっています。
そのため、数多くのマウスピースを長期間かけて何度も交換するなど手間と時間がかかります。
マウスピースは矯正の度合いに対応して少しずつ変化させたものを作成しますが、マウスピースの段階を飛ばして装着すれば、それだけ早く歯が移動すると考える方がいるかもしれません。
実際に段階を飛ばしてマウスピースを装着してしまうと、歯根や歯槽骨に想定よりも強い力が加わってしまい、歯根吸収や歯槽骨吸収などのリスクが高くなります。
また、歯に与える力が強いと装着したときに強い痛みが出ることもあります。
矯正期間を短縮しようと段階を飛ばしてしまうと、治療計画が乱れ、結果として矯正期間が長くなってしまうこともあります。
マウスピースは自己判断で交換日数を早めることはせず、正しい順番と交換日数で装着しましょう。
マウスピースを紛失した場合、その分のマウスピースを作成する必要があります。
マウスピースを作るには時間がかかるため、その間は矯正を進めることができません。
その時間の分だけ治療期間が長くなりますし、歯が元の場所に戻るケースもあります。
マウスピースは紛失しないように、取り外した際は保管用のケースで管理するようにしましょう。
マウスピースの保管用のケースは、治療の最初にマウスピースを作成した際にもらえますので、それを使うことをおすすめします。
インビザライン矯正では、マウスピースの交換日数により治療期間が決まります。
ただ、マウスピースを長期間装着しなかった場合も交換日数と治療期間に影響が出ます。
マウスピースを長期間装着しない原因として、マウスピースを紛失してしまったり、交換用のマウスピースを持たずに長期間旅行などにでかけた場合、虫歯などが原因でマウスピースを装着できない場合などがあります。
マウスピースは歯を移動させる距離を想定して設計されていますので、長期間装着していないと、この想定が崩れてしまいます。
場合によってはマウスピースを作り直す必要もあるため、結果として治療計画がさらに長くなることもあります。
マウスピースを長期間外すことにメリットはありませんので、装着時間や交換日数は必ず守るようにしましょう。
ここまで、インビザライン矯正のマウスピースの交換日数について紹介しました。
インビザラインのマウスピース1枚で歯が移動できる距離は決まっているため、矯正で歯をどの程度移動させるかにより、交換日数が決まります。
マウスピースの交換日数は、歯並びやマウスピースの装着時間、年齢によっても影響が出ます。
また、マウスピースの装着時間を守ったり、チューイーや歯の移動速度を早める装置を使うことで交換日数を短くすることが可能です。
自己判断で交換日数を変更したり、マウスピースを紛失した場合は、治療期間が長くなる可能性があるため注意しましょう。
また、長期間マウスピースを装着しない場合も、治療計画が乱れ、治療計画が長くなりますので、マウスピースは交換日数を守り正しく装着するようにしましょう。
マウスピースを使った矯正を検討している場合、WITH DENTAL CLINICで矯正治療をするのがおすすめです。
無料カウンセリングを受けることも出来ますし、メールでの無料相談窓口もあります。
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