公開日: 2023年5月1日
最近では、マウスピースを使った歯科矯正が増えてきています。
ただ、マウスピースは正しく洗浄しないと口臭や虫歯などの原因になることもあります。
この記事では、マウスピースの洗浄方法と注意点、洗浄剤の選び方について解説します。
マウスピース矯正を検討している方は参考にしてみてください。
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歯科矯正で使うマウスピースには、素材がゴムのソフトタイプと、レジンという硬い樹脂が素材のハードタイプがあります。
このどちらのタイプでも着色しやすい特徴があり、プラークという汚れも付着しやすいため、定期的に洗浄する必要があります。
また、マウスピースは長時間口の中に入れるため、表面に細菌が付着します。
マウスピースの洗浄を行わないと、細菌が繁殖し着色や悪臭の原因となってしまいます。また、これらの細菌は虫歯や歯周病の原因にもなります。
その場合、矯正を中断して治療する必要があるため、矯正期間が長くなってしまいます。
歯科矯正を早く終わらせるためにも、マウスピースは定期的にケアするようにしましょう。
マウスピースの臭い・汚れの原因には、
・食べ残し
・色が濃い飲み物
・タバコ
・唾液
などがあります。
食後に歯磨きをせずにマウスピースを装着すると、歯に食べ残しがあるとマウスピースが汚れる場合があります。
食事をする時にマウスピースを外すのは、食べ残しがマウスピースに付着しないようにするためです。
ただ、歯磨きをせずにマウスピースをつけると、マウスピースを外した意味がなくなってしまいます。
ワインやコーヒー、お茶などは、ステインという着色汚れの原因になります。
飲み物だから問題ないとマウスピースをつけたまま色の濃い飲み物を飲むと、マウスピースに着色する場合があります。
タバコもマウスピースを汚す原因で、タバコに含まれているニコチンやタールにより変色します。
喫煙はマウスピースを外してからにしましょう。
唾液は無色透明ですが、唾液にはミネラル成分が含まれているため歯石の原因になり、マウスピースが白く濁ったようになり、口臭の原因にもなります。
ここでは、マウスピースの洗浄方法について紹介します。
マウスピースは基本的に水道水で洗浄します。この時、力を入れないように優しく洗うのがポイントです。
細かい部分については歯ブラシを使って洗浄しますが、マウスピースは傷がつきやすいため、歯ブラシは毛が柔らかいものを使いましょう。
また、歯磨き粉は研磨剤が入っているため、使わないようにしましょう。研磨剤の粒子によってマウスピースが傷ついてしまいます。
マウスピースの素材の樹脂は熱に弱いため、お湯を使うのも厳禁です。お湯で洗浄するとマウスピースが変形してしまい、矯正の効果がなくなることもあります。
マウスピースの洗浄には、マウスピース用の洗浄剤を使うのもおすすめです。特にマウスピースに臭いがついた場合に効果的です。
ただし、入れ歯用の洗浄剤はマウスピースを痛める可能性があるので使わないようにしましょう。
マウスピースを洗浄するタイミングですが、特に時間の決まりはありません。ただ、最低1日1回は洗浄する必要があります。
おすすめのタイミングとしては、食事をするためにマウスピースを外した時と、寝る前があります。
食後に歯磨きをする時に、マウスピースも洗浄するようにすると忘れずに洗浄できます。
マウスピース用の洗浄剤には、水に溶かして使うタブレットタイプと、泡で洗浄するスプレータイプがあります。
タブレットタイプは長時間つけ置きにするものもありますが、インビザライン矯正のマウスピースの場合、1日20時間以上装着するため、つけ置きタイプは短時間のものを使いましょう。
マウスピースに付着した汚れは、歯ブラシを使って取り除きます。マウスピースに使う歯ブラシは毛が柔らかいものにしましょう。毛が硬いタイプはマウスピースを傷つける場合があります。
歯ブラシの使い方は、マウスピースの表面の汚れを磨き落とし、水道水で洗い落とします。
歯磨き粉は研磨剤が含まれているため、マウスピースを傷つけるため使わないようにしましょう。
また、マウスピースによっては歯ブラシを避けた方がいいものもありますので、事前に確認する必要があります。
超音波洗浄機は、水を超音波で振動させることで汚れを落とします。
超音波洗浄機は、マウスピースの細かい汚れを落とす場合に使います。また、臭いがする場合にも効果的です。
マウスピースを洗浄しないで使い続けると、さまざまなトラブルの原因になります。
ここでは、マウスピースを洗浄しない場合に起こる問題について紹介します。
マウスピースを洗浄せずに使い続けると、細菌が繁殖するため口臭の原因になります。
マウスピースに臭いがついて落ちにくくなるため、洗浄しても臭いが残る場合もあります。
マウスピースを装着したまま色が濃い飲み物を飲むと、マウスピースに着色する場合があります。
たいていはマウスピースを洗浄すれば着色は落ちますが、洗浄しない状態が長くなると色が定着する場合もあります。
また、着色したマウスピースを装着すると歯に色が移ることもあります。
歯の汚れである歯垢を放置すると、固まって歯石になります。
この歯石は歯だけでなく、マウスピースにも付着します。
もしマウスピースに歯石が付くと、マウスピースが歯にうまくはまらず、矯正期間が長くなることもあります。
口角炎とは、口の両端に起きる炎症のことです。口角炎が起きると、その部分が裂けてしまうため、口を開けるたびに痛みを感じるようになります。
口角炎の原因の1つに、口内の乾燥や細菌の繁殖があると言われています。
マウスピースは洗浄しないと細菌が繁殖しやすいため、口角炎が起きやすい状態になります。
マウスピースは歯に長時間密着させて使うため、マウスピースに汚れや細菌がついていると、長時間歯に細菌が密着することになり、虫歯や歯周病の危険性が高まります。
唾液には細菌を洗い流したり歯を守る効果がありますが、マウスピースの装着中はその部分に唾液が行き渡らないため、虫歯や歯周病になりやすくなります。
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マウスピースを使った矯正の効果を高めるには、口内ケアとマウスピースの洗浄・管理が重要です。
ここでは、マウスピースを使用中に注意するポイントについて解説します。
歯の矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正は一旦中断し、虫歯の治療をする必要があります。
そのため、矯正中は特に毎日の歯磨きが重要になります。
マウスピース矯正の場合、マウスピースは外せますので、通常と同じ形で歯磨きができます。
矯正中は普段より丁寧に歯磨きをしましょう。
マウスピースは定期的に洗浄し、細菌などが繁殖しないようにする必要があります。
マウスピースに細菌や汚れが付着した状態で装着すると、虫歯や歯周病の原因になります。
その結果、矯正期間が長くなる場合もありますので、マウスピースの洗浄は忘れずに行いましょう。
マウスピース矯正をする際、マウスピースの保管用ケースがもらえます。
この保管用ケースは、外出先でマウスピースを外す時にだけ使うわけではなく、食事の時などに外す場合にも使用します。
マウスピースはまれに紛失や破損することがありますが、紛失してしまうと再度マウスピースを作る必要があるため、矯正期間が延びてしまいます。
そのため、マウスピースは保管にも十分注意しましょう。
マウスピースの洗浄には、使用してもいい洗浄剤とそうでない洗浄剤があります。
ここでは、マウスピースに使う洗浄剤の選び方を紹介します。
マウスピースの洗浄剤は、マウスピース専用のものを選びましょう。
マウスピースを入れ歯用の洗浄剤で洗浄している方もいるようですが、入れ歯用の洗浄剤を使うとマウスピースの強度が落ちることもあるため、使うのはおすすめできません。
入れ歯用の洗浄剤にも、マウスピースに使うことは推奨しないと記載されています。
ただ、歯科医院によっては入れ歯用洗浄剤を使ってもよいという場合もあるため、医師に確認するようにしましょう。
マウスピース用の洗浄剤には、いくつか種類があります。
ここでは、おすすめのマウスピース用洗浄剤を紹介します。
マウスピース用の洗浄剤として代表的なのがタブレットタイプの洗浄剤です。タブレットタイプは、大容量のものが多く、コスパが良いのが特徴です。
除菌効果が高いものが多く、マウスピースを清潔に保ちやすいという特徴もあります。
マウスピースと部分入れ歯で兼用できる洗浄剤として泡タイプの洗浄剤があります。
泡を吹きかけるだけで洗浄できるため、簡単に使えるという特徴があります。
入れ歯用の洗浄剤はマウスピースを傷めてしまうため、使うのはやめましょう。ただ、つけ置きに使う洗浄用のケースは入れ歯用のものを使っても問題ありません。
マウスピースはマウスピース用洗浄剤を使うのが理想ですが、専用の洗浄剤がない場合は、別のもので代用したいところです。
ただ、基本的に別のもので代用するのはおすすめできません。
マウスピースの洗浄に歯磨き粉を使う方がいるようですが、歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、マウスピースを傷つけてしまいます。
歯磨き粉は使わず、毛のやわらかい歯ブラシで優しく磨く程度にしましょう。
また、殺菌効果があるためマウスウォッシュを使う方がいますが、これもおすすめできません。
マウスウォッシュはあくまで口内ケアのためのもので、マウスピースへの効果は保証していません。
マウスピースの洗浄には代用品は使わないようにしましょう。
マウスピースの洗浄では、いくつか注意点があります。この注意点を守らないと、マウスピースを傷めてしまうこともあります。
まず注意すべき点としては、マウスピースに歯磨き粉は使わないという点です。
歯磨き粉の研磨剤でマウスピースに細かい傷がつき、そこに汚れや細菌がたまりやすくなるため、口臭などの原因になることがあります。
また、マウスピースを煮沸消毒するのもやめましょう。お湯などの高温のものを使うとマウスピースが変形する恐れがあります。
マウスピースはそれぞれの口に合わせて作っているため、少しでも変形してしまうと矯正がうまく進みません。
洗浄する場合は、水かぬるま湯を使いましょう。
タブレットタイプの洗浄剤は、一定の時間つけ置きをしますが、指定された時間は必ず守るようにしましょう。
指定された時間よりも長くつけ置きすると、マウスピースが劣化することもあります。
マウスピースの洗浄後は、よく乾燥させるようにしましょう。マウスピースを塗れた状態で放置すると、雑菌が繁殖してしまいます。
マウスピースを乾燥させた後は、専用のケースに入れて保管しましょう。
ここまで、マウスピースの洗浄方法と注意点などについて紹介しました。
マウスピースは汚れやすく細菌が繁殖しやすいため、1日1回は洗浄する必要があります。洗浄は水や毛の柔らかい歯ブラシで優しく洗います。また、専用の洗浄剤を使う方法もあります。
マウスピースを洗浄しないで使い続けると、口臭の原因になったり、虫歯や歯周病の原因になる場合があります。また、マウスピースが合わなくなる可能性もあります。
マウスピースの洗浄では、歯磨き粉やお湯は使わないようにしましょう。マウスピースを傷つけたり、変形する場合もあります。
マウスピースを使った矯正を検討している場合、WITH DENTAL CLINICで矯正治療をするのがおすすめです。
無料カウンセリングを受けることも出来ますし、メールでの無料相談窓口もあります。
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