公開日: 2023年5月1日
インビザラインが浮いている、そう感じている人もいるのではないでしょうか。実は、インビザラインが浮くことはそこまで珍しいことではありません。しかし、いざ浮くとなると、本当に大丈夫なのか、と不安になるものですよね。
実際に、どこまでが許容範囲なのかわからないということもあります。本記事では、インビザラインが浮く原因や浮いたままにしておくとどうなるのかなどを詳しく解説します。もしも、インビザラインが浮いて困っているということがあるなら、ぜひ参考にしてみてください。
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インビザラインはマウスピース型の矯正装置です。どうしても目立ってしまう従来のワイヤーと違って、見た目を気にすることなく矯正することができるので、人気があります。
インビザラインは1997年にアメリカで開発され、2005年から日本でも導入されるようになりました。新しい治療法のため、浸透するには時間がかかるだろうと思われていましたが、今ではよく見られる矯正法となりつつあります。
そもそもインビザライン矯正とは、透明なマウスピースを食事と歯磨きの時以外にはずっと付けておき、少しずつ歯を動かしてキレイな歯並びに治していくというものです。
ひとりひとり歯並びは違うため、それぞれの歯に合ったマウスピースを作ってもらいます。ただ、装着方法や経過によっては、浮いてしまうことがあります。
交換直後に1〜2mm程度の浮きなら、次第になじんでくるはずです。しかし、1週間以上経っても2㎜程度浮いている場合は、明らかにどこかがおかしいので歯科医院に連絡するようにしましょう。浮いたまま、放置するのは止めましょう。
インビザラインでの矯正で、マウスピースが浮いて感じられることがあります。必ずしも浮いているのが悪いというわけではありませんが、そもそもなぜ浮いてしまうのかという原因を知っておかなくてはなりません。
もともと、歯科医院ではデータを元にシミュレーションをしてマウスピースを作っています。ところが、さまざまな理由から浮いてしまうことがあります。ここからは浮く8つの原因を詳しく見ていきましょう。
インビザラインは歯並びに合わせたオーダーメイドのマウスピース型の矯正方法です。2週間ごとにマウスピースを交換して、歯並びをそろえていきます。マウスピース1枚あたりで移動させるのは、約0.2〜0.25mm程度。
このように少しずつ歯を動かしていくため、ほんのわずかですが現在の歯の位置と合っていません。そのため、浮いているように感じることがあります。
一般的には徐々に違和感を感じられなくなり、2〜3日経てば自然となじんできます。ただし、しばらく経っても浮いている感じがする場合は歯科医院に連絡するようにしましょう。
1日24時間しかないのに、インビザライン矯正では22時間以上マウスピースを装着する必要があります。ほぼ丸1日です。ですから、食事以外は外せないということです。外してから食事をして装着するのをつい忘れてしまうこともあるでしょう。
しかし、装着時間が短いまま次の段階のマウスピースに進んでいくと、歯が計画通りに動いていないと当然ですがマウスピースが合わなくなります。このため、マウスピースが浮いてしまうということになりかねません。
1日あたりの装着時間不足は、少しずつズレが生じる原因になります。
工作でものを作ったときも同じことが起こります。たった1ミリだからいいやと思ったら、全体では30センチのズレが生じてしまったということもあります。このように積み重ねは意外とやっかいなものなのです。
たとえば、1日3回の食事で外したとします。たとえ、30分でもトータルで1時間半。食事で1時間外してしまうと合計3時間にもなります。
1日の装着時間はそれだけでも21時間となるので、-1時間という計算になります。たった1時間だけの食事タイムだからと思いがちですが、これが毎日積み重なっていくと、10日で10時間の不足となります。
このように少しずつの積み重ねが、歯を動かすことにも大きく影響してきます。ズレを生じさせないよう、必ず、装着時間はきちんと守るようにしましょう。
マウスピースとしっかりと歯に噛み込ませるために使用する、チューイーというものがあります。チューイーはシリコンでできたロール状のもので、マウスピースをつけた後、これを噛んでしっかりとマウスピースを歯にハメ込んでいきます。
この時、マウスピースを付けたつもりになっていても、実はしっかり入れ込まれていないということがあります。これは時間がなくて急いでいたりすると、誰でも起こりうるミスです。マウスピースが歯にはめ込まれていないと、当然ですが浮いてしまいます。
装着時は必ずチューイーをよく噛んで、最後にしっかり入っているかどうかを確認することが大切です。
マウスピース矯正は事前に治療計画を作成して治療を進めていきます。しかし、歯や骨、その他の状態により予定通りに歯が動かないことがあります。マウスピースは動かす予定の歯並びをしているため、現在の歯並びとはほんの少しですが合っていません。
しかし、歯の動き具合も人それぞれ。歯が動かず、ズレが生じるとマウスピースの形もズレてきてしまいます。ズレれば当然、浮きとなって現れてしまうのです。
浮きを感じても数日で慣れてくるはずですが、ズレの許容範囲を超えている場合もあるので、そんな時は歯科医院に連絡を取ってください。
マウスピース型矯正装置は自分で取り外しができるため、いつの間にかヒビが入ったり割れたりしてしまうこともあります。さすがに割れていたら気がつくでしょうが、ほんの少しのヒビでは気がつかないこともあります。ヒビが入っていると浮いてしまうことになります。
また、自分自身で取り扱うため、洗う時に熱いお湯で洗ってしまって変形してしまうことがあります。マウスピースはごくわずかな変形であっても、歯に合わなくなります。
さらに、寝ている間の歯ぎしりや、食いしばりをするクセがあるとマウスピースに必要以上の力が入りすぎて歪んでしまう可能性があります。
歯から浮いている感じがしたら、どこかでヒビが入っていたり、歪みが起きている可能性もあります。なるべく早く歯科医院に相談してみましょう。
インビザラインの治療でアタッチメントと呼ばれる突起をマウスピースにつけて矯正する場合があります。使うかどうかの判断は歯科医師です。
アタッチメントはマウスピースのズレを防いだり、歯が動くのをサポートする役割があります。しかし、これが外れてしまうと、浮いてしまいます。
インビザラインでは精密に作られたマウスピースを使いますが、まったく合わないことがあります。初めから不具合がある場合も。新しいマウスピースを付けてみておかしいなと感じたら、早めに歯科医院に相談しましょう。
インビザラインのマウスピースは、順番通りに付けて歯を動かしていきます。ですから、番号がふられています。この番号通りにマウスピースを交換していかないと、はまらなくなります。
まずは、インビザラインが浮くような感じがしたら、まずはマウスピースの番号を一度確認してみましょう。さらに、早く歯を動かしたいからと順番を飛ばすことがないようにしてください。
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インビザラインのマウスピースが部分的に浮いてしまうことがあります。その原因を見ていきましょう。
実はウスピースが浮きやすい歯というのがあります。それが、前から2番目の歯や八重歯。前歯部分が浮く場合は、アタッチメントを付けることで改善できることが多いため、相談してみてください。
奥歯は噛む時に大きな負荷がかかります。思い切り噛んでしまうと、ヒビが入ったり、割れてしまうこともあるほどです。
インビザラインで奥歯の部分が浮いている場合は、奥歯の高さが低い、またはマウスピースに不具合が生じている可能性も考えられます。
特に前から2本目3本目の歯で起こりやすいのが、1歯分だけの浮きです。浮きを感じる歯とマウスピースが合っていない可能性があります。
根元が浮いていると感じたら、マウスピースが根元までしっかりと入っていないことが原因。入れてみても浮くようなら、歯科医院に相談してください。
マウスピースが浮く現象は、決して珍しいものではありません。マウスピースが浮いてしまった時の対処法を紹介します。
長時間装着しなければならないマウスピースですが、装着時間が不足していると、計画通りに歯の移動が行われません。まず、装着時間が足りているかを確認してください。
また、早く動かしたいからといって交換時期より早くマウスピースを取り替えてしまうのもいけません。装着期間を確認しましょう。
チューイーを噛むことで、マウスピースが浮くのを防止することができます。「長時間は無理」と思うかもしれませんが、チューイーはマウスピースとは違って何時間も嚙んでいるものでもありません。
そのため、長時間噛むことを考えなくても大丈夫です。チューイーは約30分程度なので、どうしても浮いた感じがする、というときには試してみるといいでしょう。
新しいマウスピースに交換したら2㎜以上浮いている。そんな時はひとつ前の段階で歯の移動が不十分だった可能性があります。歯科医師への相談も必要ですが、1段階前のマウスピースに戻して数日過ごしてみるのもよいでしょう。
考えられることを行ってみても、どうしても浮きが改善しない場合は、マウスピースに問題がある、または、治療計画の変更が必要なことも考えられます。この場合は、歯科医師に相談するようにします。
インビザラインが浮くことは珍しくはありませんが、浮きの許容量があります。どのくらいが許容範囲内なのかを、きちんと確認しておきましょう。
新しく開始したとき、または交換したときは、歯とズレを感じやすい時期です。なぜなら、歯とマウスピースがほんの少しズレているため。そのため、わずかに浮いてしまうのです。1〜2㎜程度までの浮きなら許容範囲と考えられます。
新しいマウスピースや初めての場合、装着してから数日間は浮きを感じてしまいます。数日経つと、だんだんなじんでいくようになります。とはいえ、いつまでたってもなじまず浮く感じが続くようなら歯科医師に相談する必要があります。目安は、1週間程度です。
さまざまな対処をしても、浮きが治らない場合は、歯科医による対処が必要です。
歯が治療計画どおりに動いていないなら、リカバリー処置が行われたり、マウスピースに問題がある場合は作り直しということになります。
リカバリー処置とは計画からズレた歯を矯正していくことです。方法は2つあります。まず、1つ目は従来のブラケットとワイヤーを使ったものを使い、ズレを修正する方法。2つ目はズレている歯にボタンを貼り付けて、顎間ゴムと呼ばれる輪ゴムをかけて浮き修正する、ブーツストラップと呼ばれる方法です。
リカバリー処置をしても、修正できない場合はマウスピースを作り直します。追加でマウスピースを作成する場合は、枚数にもよりますが、1枚1万円が相場。歯科医院によって追加作成が有料の場合と無料の場合があるので、治療前の契約書を必ず確認しておきましょう。
また、あえてそのままで様子をみることもあります。慣れていないため、違和感を感じているためです。歯と0.25ミリ程ズレて作られていますので、浮いたように感じるのは当たり前なのです。数日で浮いた感じはなくなるので、我慢するように言われることもあります。
インビザライン矯正中に、マウスピースが浮いたり、浮いたように感じることは良くあることです。しかし、そのまま放置してはいけません。数日でなじんでくればいいのですが、マウスピースに問題があったり、装着時間が短かったりとさまざまな理由が考えられます。まずは原因を突き止めることです。
しかし、自分でできる対処法を試してみても、あまり変わらないようであれば、まずは歯科医に相談することが大切です。早い段階で気づければ、リカバリーもしやすいので、早めが大事。
今回はインビザライン矯正中の浮きについて詳しく解説しました。矯正中は、しっかりと装着することが重要です。きれいな歯並びを手に入れるためにも、浮きを感じたら我慢せずになるべく早めに対処することです。
インビザラインできれいな歯並びを手に入れたいと思ったら、ぜひ、WITH DENTAL CLINICへ相談してみましょう。無料カウンセリング予約も受け付けています。まずはホームページを見て、どのような施術が受けられるのかを確認してみてください。
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