公開日: 2023年6月16日
歯のずれは前後だけでなく、左右にずれているケースが多くあります。しゃくれといわれる前に突出した顎だけでなく、左右にずれた顎に悩んでいる方は多数です。
歯並びや顎のずれが原因で発症しますが、それぞれのケースで最適な治療が可能です。本記事では中心がずれている上下の歯の治し方を紹介します。
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上下の歯を噛み合わせたときに、上の前歯と下の前歯の真ん中(正中線といいます)が、上下ピッタリと一致しないケースがあります。見た目がきれいで問題が無い歯並びでも、上下の歯の中心がずれている方がいます。
人間の外見は基本的に左右対称になっていますが、完全な左右対称ではありません。歯についても同数が生えていますが、まったく同じ大きさや形でなく、微妙に異なっています。
親知らず4本を含めて、上下の顎に生えている歯は大人で32本です。親知らずは4本すべてが生えず、一部が埋没したままの状態の方もいて32本生えていない方も多くいます。
このように、左右の歯の大きさや形、生え方などが影響して前歯が本来生える場所に生えてこないこともあり、上下の歯にずれが生じます。
「歯の正中線」とは、上顎の2本の1番の歯の間と、下顎の2本の1番の間が正中線です。本来、上の歯の正中線と下の歯の正中線は上下が一本でつながるようになっています。しかし、意外と上下の正中線がずれている方が多いのです。
また、顔の中心線と上下の歯の正中線はストレートにつながるのですが、それがずれている場合も歯のずれに当たります。
上下の歯の正中線が一致していない状態は、「正中不一致(せいちゅうふいっち)」といわれ、噛み合わせが悪くなることもあり、さまざまなトラブルが起こることがあります。トラブル回避のためにも、歯にずれがある方は歯列矯正がおすすめです。
歯のずれに悩んでいる方がいかに多いかを現しているのが、インターネット上の悩み相談です。名乗らずに、こっそりと相談できるインターネットでは、歯のずれに真剣に悩んでいる方の生の声が多数見かけられます。
歯が左右にずれている歯並びを悩む方は多くいます。インターネットで大変多くの閲覧者がいる「YAHOO知恵袋」にも、歯のずれに悩む相談が多数あります。以下は歯のずれに悩む相談者の問い合わせです。
「歯の中心がズレていて顎?もズレてます。そのせいで顔も歪んでますし目も左右非対称です。これは矯正すれば治りますか?また、顔の歪みは整体とか行けばマシになるでしょうか?・・・」
「歯が上下0.5本分横にずれているのですが、デメリットはありますか?」
「歯並びが悪いのがコンプレックスです。前歯が目立ってガタガタなのもあるのですが下の歯が歯一本分横にずれてます。・・・特別気になるのは私が気にしてるからってだけかもしれませんが」
具体的に歯がずれている状況を詳細に説明している相談です。それだけ深刻な悩みと思われます。
0.5本分歯がずれているという具体的な内容もあります。歯のずれで顔も歪むという悩みもあり、歯のずれが原因で発症するトラブルは大変深刻です。歯のずれを悩んでいる方は多いのです。
左右の歯のずれは自分でチェックできます。鏡に向かって、自分自身の歯並びが正常なのか、ひょっとしてずれているか、念のためセルフチェックしてみましょう。セルフチェックで歯並びに自信が持てることもあります。
1.鏡の正面に位置し、歯が完全に見えるかチェックします。
2.歯の本数をチェックします。
成人の歯並びは親知らずを除いて左右の上下の顎に、それぞれ7本ずつ生えていて、合計で28本です。歯の数が足りない場合は、歯茎に埋もれたままの埋伏歯(まいふくし)か、歯がずれて並んでいる可能性があります。
3.顔の正中線と歯の正中線が一致しているかチェックします。
顔の正中線(中心線又は人中)に上下の歯並びの正中線が一致し、きれいな一本のラインに収まり、まっすぐに結ぶことが出来れば歯はほぼ左右対称に生えています。
4.歯を咬み合せながら上下の歯が正常に噛み合わさっているか、一部が高くなっていないか、歯全体の噛み合わせと歯並びをチェックしましょう。
5.歯をしっかりと噛み合わせると、上の前歯が下の前歯よりも2mmほど前になります。
以上の手順で歯のずれをチェックしてみましょう。
最初に、歯のずれにあたる正中線のずれは、見た目で違和感がない許容範囲があります。一般的に許容範囲は2mm以内といわれています。その範囲の歯のずれであれば、大部分の方はずれが気にならないといわれています。ところが、2mmを超えるずれになると、気になる方が多くなります。
歯のずれが起きる大きな原因は2つあります。1つは上下の歯並びの悪さが原因で、歯の正中線がずれることがあります。
2つ目は骨格にずれがあって上下の顎がずれ、歯列の正中線にずれが生じることがあります。また、顎全体のずれで顔の正中線(人中)と歯の正中線が一直線上にならない場合も、歯のずれが生じます。では、それぞれのケースを詳しく紹介します。
人間の顔や体の外見上は左右対称ですが、実際には微妙に左右非対称です。顔についても同じで、よく観察すると左右の顔がかなり異なる方も多くいます。その原因に歯や歯並びも影響しています。
そもそも、左右の歯は同一ではありません。大きさも生え方も異なります。そのために正中線を中心にしてバランスよく左右に歯は生えていません。逆にいえば、正中線を無視して歯が生えることがあります。その結果、歯がずれるのです。
歯は計ったように正確な位置に生えてくることは稀です。八重歯になり、他の歯の前に大きく生えたり、それも片方にだけ八重歯が生えたりすると、左右のバランスがくずれます。
また、埋伏歯や永久歯の先天性欠如などで生えてこなければ歯の本数が左右で異なるため、正中線がずれ歯並びが悪くなります。
奥歯がずれ、通常の奥歯の歯並びと逆になり、上の奥歯が下の奥歯の内側に入っている噛み合わせの場合、前の歯まで影響が及び、上下の前歯の正中線が合わなくなり歯のずれが生じます。
顎の骨が原因になって歯のずれを発生させるケースもあります。本来顎骨は、ほぼ対称になっているのですが、まれに、左右の顎骨が非対称で歪んでいることがあります。
頭蓋骨に対して上顎、下顎の一方、もしくは両方がずれて歪んでいると、顎全体のバランスが悪くなり歯並びに悪い影響が及びずれが生じます。
そもそも、顎のゆがみは遺伝的な要素があり、親の顎がずれていると、子どもさんの顎もずれることが多くなります。また、左右の顎の成長は異なることもあります。顎の歪みは歯のずれに緊密に関係します。
外見上歯並びは悪くないのに、正中線だけがずれているというケースもあります。歯並びが正常で外見に問題がなければ、あえて歯のずれを矯正することはありません。
外見に問題がない場合の歯のずれはわずかで、2mm以内のずれは許容範囲です。2mmをわずかに超えただけの場合でも、外見上、歯のずれが目立たなければ問題ありません。
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歯のずれに気づきなら、そのまま放置しておくと、歯のずれで噛み合わせが悪くなり、歯や口だけでなく体の他の部分に悪影響が出ることがあり、思わぬトラブルを発生させます。ここでは歯の中心ずれを原因とするさまざまなトラブルについて詳しく紹介します。
何といっても左右に歯がずれていると、外見上マイナスの悪影響があります。ずれを自覚していると、コンプレックスに感じ、最悪の場合、人前に出ることを控えるようになります。
歯がずれているコンプレックスは、初対面の方と会うことも遠慮がちになり、何事にも消極的な精神状態に陥ることがあります。数ミリの歯のずれながら、大きなマイナス要素になります。
物を噛むときに使用する筋肉は耳の後ろにある「側頭筋(そくとうきん)」です。この側頭筋は上下の歯の噛み合わせが悪い場合は余分な力が加わります。側頭筋に余分な負荷がかかると筋肉の緊張もあり、側頭筋が痛くなるだけでなく、頭痛まで進行する可能性があります。
また、顎がずれることで、常に顔や頭が斜めになり両方の下顎骨や、下縁から上胸部まで広がる「広頸筋(こうけいきん)」が偏った使われ方をするようになります。このように一方の広頸筋に余分な負担がかかると、肩こりを発症させることがあります。
左右に歯のずれが起きている場合は、歯列矯正による矯正がおすすめです。主な歯列矯正治療には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。歯並びの状態によっては抜歯を行い、その後に歯列矯正を実施することもあります。
歯のずれを矯正する歯列矯正の中で、もっともポピュラーな矯正方法がワイヤー矯正です。ブラケットとよばれる金属製の矯正装置を歯の表面に密着させて、そのブラケットをワイヤーで結んで歯を引っ張り、歯列矯正します。
ずれている歯を矯正して正しい位置に移動させる矯正方法です。歴史がある矯正方法だけに成功例が多く、治療を受けた方も多くいます。また、最近は透明なプラスチック製のブラケットが使われ、矯正装置も目立ちにくくなっています。
一般的なワイヤー矯正は歯の表面にブラケットを付けることから目立ちます。目立たないワイヤー矯正が歯の裏側にブラケットを装着する裏側矯正です。他人に気づかれないように歯のずれを矯正する歯列矯正です。矯正に使用するブラケットやワイヤーを歯の裏側にセットすることで、矯正していることが分かりづらく、人気になっています。
ただし、歯の内側に矯正装置をセットすることで、最初は異物感があったり、舌に触れたりしますがすぐに慣れます。
透明で目立ちにくい素材を使ったマウスピース矯正は、取り外しも楽で最近人気の矯正方法です。マウスピースをはめて、歯のずれを矯正します。何よりマウスピース矯正は手軽で、目立ちにくい矯正治療として人気になっています。
マウスピース矯正の最大のメリットは、いつ何時でも取り外しが自由で、食事のときは簡単に外せます。歯磨きでもマウスピースを外すことでき、歯磨きが完璧にできて虫歯のリスクが減らせ、口内が清潔に保てます。
ずれた歯を移動させて矯正する場合、矯正するため歯を移動させるスペースがない場合は、抜歯を行います。抜歯により、ずれた歯を移動するスペースを確保し、抜歯後にワイヤー矯正かマウスピース矯正で歯列矯正を行い、歯を顎の中心に移動する矯正治療です。
一般的には左右の前歯の奥にある小臼歯(しょうきゅうし)を抜歯しますが、歯や歯並びの状態で他の歯を抜歯することもあります。
顎骨(がっこつ)の問題で正中線がずれている場合は外科手術を行うケースがあります。顎が左右に大きくずれている状態は「顎変形症(がくへんけいしょう)」と診断されることがあります。顎変形症は左右の顎の骨がアンバランスな状態になり、歯がずれて生え歯並びが悪くなります。
骨格が原因した顎のずれを外科治療で矯正する場合は、顎骨の一部を削除し、左右の骨のバランスを整え、その後に歯を矯正して歯のずれを矯正します。
「外科的矯正」と呼ばれる矯正方法で、矯正歯科が提携する口腔外科医や形成外科医と連携して矯正治療を行います。また、入院治療になるため、10日から14日ほどの入院が必要です。
歯が左右にずれているとさまざまなトラブルが起こることを紹介しました。歯の左右のずれは、発症した原因によって矯正治療法が異なってきます。そこから、歯のずれの原因を正確に把握し、診査・診断を行って患者さんに最適な治療方法を選択し、精度の高い矯正治療が実行できる歯科医院選びが重要になります。
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