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公開日: 2023年5月31日

過剰歯とは?原因や放置リスク・治療法を詳しく解説

生えてくる歯の本数は決まっていますが、まれに通常より歯が多い状態になることがあり、これを過剰歯と呼んでいます。過剰歯になると、抜歯しないと他の歯に悪影響があるなど、トラブルが起こる場合があります。

この記事では、過剰歯の原因や種類、放置するリスク、治療方法や費用について解説します。

過剰歯の治療を検討している方は参考にしてみてください。

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過剰歯とは?

過剰歯とは?

通常、人間の歯の数は乳歯の場合20本、永久歯の場合32本(親知らずの4本を含む)となっています。この本数より歯の数が多い状態を過剰歯と呼びます。

過剰歯は、上の前歯や親知らずと奥歯の間にできやすく、過剰歯があると歯並びに影響が出るため、治療する必要があります。

歯の生え方がおかしいなど、歯並びが悪い場合に過剰歯が見つかるケースが多くなっています。

過剰歯の原因

現在、過剰歯になる原因ははっきりと分かっていません。親からの遺伝と言われることもありますが、科学的に証明されていません。

過剰歯は男性の方が多く発生する傾向がありますが、この原因も不明です。

過剰歯は、歯が作られる段階で、顎の骨の中で歯の卵が余分に作られたり、二つに分かれることで起こるとも言われています。

いずれにせよ、過剰歯ができる原因ははっきりと分かっていないため、予防策もないのが現状です。

過剰歯の種類

過剰歯の種類

過剰歯には、大きく分けて
順性過剰歯
逆性過剰歯
の2つに分類されます。

ここでは、それぞれの特徴について解説します。

順性の過剰歯とは

順性の過剰歯は、通常の歯と同じ向きに生えている過剰歯のことです。

この過剰歯が成長すると、同じ向きのまま歯茎を貫通して生えてくるようになります。

治療のため抜歯する場合は、過剰歯が生え揃ってから抜歯を行います。

逆性の過剰歯とは

逆性の過剰歯は、通常の歯とは異なる向きに生えている過剰歯のことです。

逆性過剰歯は歯茎の中に埋まっていて、そのままの状態で生えてこない場合があります。過剰歯は骨の奥にあるため、確認にはレントゲンを使います。

骨の奥に埋まっているため、他の歯に影響がない場合は、抜歯せずに経過観察することになります。もし他の歯に影響が出る場合は抜歯する必要がありますが、その場合、歯茎を切開して抜歯する必要があります。

順性か逆性で対処が変わってくる

過剰歯は、順性か逆性で治療の対処法が異なります。

順性過剰歯の場合、他の歯に影響が出るため抜歯が必要ですが、順性過剰歯は成長するため、抜歯は過剰歯が生え揃ってから行います。

歯並びに影響が出ることがありますが、歯並びの改善は、過剰歯を抜歯してから治療します。

逆性過剰歯の場合、骨の奥に埋まった状態なので、他の歯に影響が出ない場合があります。その場合は経過観察になります。

もし他の歯に影響が出ている場合は抜歯する必要がありますが、抜歯には歯茎の切開が必要になるため、手術する必要があります。

過剰歯が出来やすい部位

過剰歯が出来やすい部位としては、上の前歯の裏側に生えることが多くなっています。

通常の歯と同じように歯茎から生えてくる場合と、顎の骨の奥に埋まったまま生えてこない場合があります。

大人で過剰歯が見つかる場合は、親知らずの周辺に出来る場合もあります。

特に子どもの乳歯の生え変わりの時期に見つかることが多く、永久歯が生えてこない、永久歯の生え方がおかしい、などの症状から過剰歯が見つかるケースがあります。

上顎前歯の過剰歯の症例

過剰歯ができやすい場所は、上顎の前歯周辺で、症例も多く存在します。上顎の前歯の歯列に叢生があるため診察すると、過剰歯が発見された、というケースがあります。

骨に埋没している逆性過剰歯の場合、レントゲンやCTで撮影して確認するのが一般的です。順性過剰歯の場合は、通常の歯と同じように生えてくるため、目視で発見できます。

逆性過剰歯の場合は、他の歯に影響がなければ経過観察になりますが、歯列に影響が出てから診察を受けて過剰歯が見つかる場合は、抜歯手術になります。

手術では、局所麻酔をした後、歯茎を切開して過剰歯を抜歯しますが、場合によっては上顎の余分な骨を削る場合もあります。

過剰歯の抜歯後は、縫合して手術は終了になります。抜糸は1週間程度後に行います。

通常の症例では、手術は日帰りになることが多く、入院する必要はありません。

その後、歯列を確認して歯並びに影響が残る場合は、矯正治療が必要になるケースもあります。

過剰歯を放置するリスクやデメリット

過剰歯を放置するリスクやデメリット

過剰歯は、他の歯に影響が出る場合があり、そのまま放置しておくと、さまざまな悪影響が出る恐れがあります。

過剰歯を放置していると、他の歯に力が加わり、歯並びやかみ合わせが乱れる場合があり、過剰歯が原因で正常に永久歯が生える妨げになることもあります。

過剰歯がある場所が悪いと、永久歯の根である歯根を溶かす場合があります。歯根が溶けると内側の神経が傷つき、結果として永久歯が抜けやすくなるという影響があります。

また、過剰歯がある場所には、嚢胞ができている場合があります。嚢胞とは膿(白血球の死骸)のかたまりのことで、この嚢胞が大きくなると、永久歯の歯根を溶かすことがあります。

他にも、虫歯の根元に過剰歯があると、細菌に感染してしまい腫れ上がることがあります。

子どもで放置したらどうなるのか

子どもの過剰歯を発見した場合は、早めに治療することが重要です。もし過剰歯を放置していると、永久歯を抜歯しなければならないケースがあります。また、乳歯が永久歯に生え変わるタイミングに過剰歯があると、永久歯が生えてこない場合もあります。

過剰歯は、通常の歯と同様に見える形で生えてくる場合と、骨の中に埋まったままになる場合があります。生えてきた過剰歯は発見しやすいのですが、骨に埋まった過剰歯は発見しにくく、その状態で他の歯の神経を圧迫することもあります。

もし異変を感じたら、すぐに歯科医院で受診するようにしましょう。過剰歯を早期発見できれば、他の歯に影響を与える前に治療できます。

注意!大人もなる過剰歯

過剰歯は子どもがなるものと思っている方も多いと思いますが、大人でも過剰歯が見つかることがあります。

大人の場合、永久歯がすべて生えそろっているため、過剰歯の治療は子どもよりも難しくなります。

子どもの歯の検診も重要ですが、大人であっても過剰歯がないか確認するようにしましょう。

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過剰歯に手術は必要?

過剰歯に手術は必要?

過剰歯が順性過剰歯の場合は、通常の歯と同じように生えてくるため、通常の抜歯と同じ治療ができます。

ただし、逆性過剰歯の場合は、骨の中で埋まった状態なので、治療には手術が必要になります。逆性過剰歯の手術では、歯茎を切開した状態で過剰歯を抜歯します。

この手術にかかる時間は1時間程度で、日帰り手術になることが一般的です。

また、順性過剰歯であっても、治療せずに放置していると歯並びが悪くなり、矯正治療が必要になることもあります。

そのため、過剰歯の治療は早めに行うようにしましょう。

過剰歯の治療方法

過剰歯の治療方法としては、
抜歯
歯茎を切開して抜歯
経過観察
の3つあります。

過剰歯の治療は基本的には抜歯を行いますが、順性過剰歯であれば、過剰歯が見えているため、そのまま抜歯を行います。

過剰歯が見つかった場合は、早めに抜歯することで永久歯への影響を減らすことが可能です。過剰歯は永久歯を塞ぐ場合があるため、発見次第早めに治療しましょう。

逆性過剰歯の場合は、過剰歯が骨に埋まっています。そのため、抜歯を行うには歯茎を切開する必要があります。

また、場合によっては上顎などの骨を削る手術が必要になるケースもあります。

ただ、逆性過剰歯が他の歯に影響していない場合は、そのまま経過観察になります。経過観察になった場合は、定期的に歯科医院で受診し、他の歯に影響が出ていないか確認しましょう。

また、過剰歯が歯に与えた影響が大きい場合、過剰歯の治療後に歯列矯正が必要になる場合もあります。

抜歯後の注意点

過剰歯を抜歯した後は、その後の永久歯の生え方を経過観察します。もし永久歯が生えてこない場合は、矯正で引っ張り出す必要があります。

また、抜歯後の歯並びが悪い場合は、矯正治療を行うケースもあります。

過剰歯を抜歯した後でも、定期的に歯科医院を受診し、歯並びなどを確認してもらうようにしましょう。

過剰歯の治療費用

過剰歯の治療費用

過剰歯の治療費用は、子どもが行う場合と大人が行う場合で異なります。

ここでは、子どもの治療費用と大人の治療費用について紹介します。

治療費用(子ども編)

子どもの過剰歯の治療は、保険が適用されます。そのため、費用の3割負担になります。

子どもの過剰歯の治療費用の目安としては、
歯茎から出ている過剰歯の場合、数百円〜2千円程度、
歯茎に埋もれている過剰歯の場合、3千円程度
となっています。

この費用に、歯科医院での初診料、レントゲンやCTの撮影料などが加算されます。抜歯で局所麻酔を使う場合は、その費用は抜歯に含まれます。

また、場合によっては化膿止めや鎮痛剤などの薬が処方されることもあります。

過剰歯の手術は、たいてい日帰り手術になるため、入院費用などは必要ありません。

治療費用(大人編)

大人の過剰歯の治療費用も子どもと同様に、保険が適用されるため、費用の3割負担になります。

その他の費用も、基本的には子どもの治療費用と同程度になりますが、大人の過剰歯の抜歯は、子どもよりも骨が硬いため、難易度の高い手術になります。

また、傷が治るのも遅いため、歯科医院に通院する必要があります。通院回数が増えると、その分費用がかかることになります。

手術をする場合は、日帰り手術になるケースもありますが、大人の場合1〜4泊になることが多く、入院費用がかかります。

抜歯手術で入院した場合の費用の目安は、3割負担で計算して約9万円となっています。この費用には、食事代や差額ベッド代など、保険が適用されない費用も含まれます。

過剰歯の治療に保険は適用されるのか?

過剰歯の治療に保険は適用されるのか?

過剰歯は、叢生などの不正咬合の原因になるケースが多く、抜歯手術後に矯正治療が必要になることが多くなっています。

過剰歯の治療は保険の適用されますが、その後の矯正治療は自由診療となるため保険が適用されません。そのため、矯正治療が必要な過剰歯の治療費用は高額になるケースがあります。

自由診療で矯正治療をした場合の費用の相場は、第一期治療が約10〜50万円、第二期治療が約20〜100万円となっています。

ただ、矯正治療が必要になった場合でも、その原因によっては保険が適用される場合もあります。そのため、矯正治療になっても事前に歯科医院に相談するようにしましょう。

まとめ

ここまで、過剰歯の原因と種類、治療方法と費用などについて紹介しました。

過剰歯は、通常より歯の数が多い状態で、他の歯に影響を与えることで歯並びが悪くなるなどの症状が出る場合があります。

過剰歯は順性過剰歯と逆性過剰歯があり、それぞれ対処法が異なります。順性過剰歯はそのまま生えてくるため抜歯しますが、逆性過剰歯は骨に埋まっているため歯茎の切開手術が必要です。ただし、逆性過剰歯は他の歯に影響が出ない場合もあり、そのときは経過観察になります。

過剰歯の治療には保険が適用されるため、費用は3割負担になります。ただし、過剰歯の治療後に矯正治療が必要になる場合、矯正治療は自由診療になるため、保険が適用されません。また、子どもより大人のほうが抜歯が難しいため、入院が必要になるなど、費用が高額になる可能性があります。

過剰歯が気になる場合は、WITH DENTAL CLINICで診察を受けることをおすすめします。
無料カウンセリングを受けることも出来ますし、メールでの無料相談窓口もあります。

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