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公開日: 2023年5月1日

マウスピース矯正で抜歯は必要かどうかを詳しく解説

最近話題のマウスピース矯正、目立たない歯列矯正として人気です。そんなマウスピース矯正は、抜歯が必要になるという方と、抜歯しないままマウスピース矯正を行ったという方がいます。抜歯の最終判断は、歯科矯正の専門家である歯科医師が決定するのですが、抜歯がなぜ必要なのか、抜歯とマウスピース矯正について紹介します。

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マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、矯正前の歯の状態を3Dスキャナーなどで詳細に把握してデータを集め、コンピューターで解析し、矯正後にきれいな歯並びとなるよう治療用のマウスピースを一括で作ります。マウスピースは10日から14日ごとに次の矯正プロセスに進むように交換し、矯正していきます。

従来のワイヤー矯正のように、歯科医師が経験を積んで技術を高める矯正方法と異なり、ITを駆使した最新の歯列矯正です。マウスピースを作成するメーカーも増えています。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正は透明な素材を使ったマウスピースを使い、矯正器具が目立ちにくく、矯正していることが他人に気づかれにくいまま、矯正治療を終えることができます。

さらに、マウスピースは取り外しが簡単にでき、食事のときや歯磨きのときに手軽に外せ、歯が清潔に保て、虫歯のリスクが減らせ、口内環境も清潔に保てる矯正方法です。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正は自己管理で、 120時間以上装着することが重要です。それを正確に守らないと治療効果の進行が遅れることがあります。また、10日から14日ごとに次の治療プロセスに進むためマウスピースを交換することが必要です。忘れずに交換しなければ矯正効果が停滞します。

マウスピース矯正が対応できない症例

マウスピース矯正が対応できない症例

抜歯をしてマウスピース矯正を受ける症例を紹介する前に、マウスピース矯正そのものが適用できない症例があります。マウスピース矯正は進化中で対応可能な症例は増えていますが、マウスピース矯正にも制約があり、現時点でマウスピース矯正対応ができない症例を紹介します。

重度の歯周病の場合

歯周病は歯を支える顎の骨が溶ける病気です。重度の歯周病になると顎の骨と歯芽を結ぶ歯槽骨(しそうこつ)が溶けることがあり、マウスピース矯正を含め、歯科矯正を行うのが極めて困難になります。歯列矯正の前に歯周病の完治が必要です。

顎の骨に問題がある場合

上顎や下顎が前に飛び出している場合など、顎の骨格に問題があり骨格が原因して歯並びが乱れている場合は、咬み合わせが悪い不正咬合(ふせいこうごう)が起こります。この場合は、顎骨の外科手術が必要になり、マウスピース矯正は手術後になります。

大きく歯を移動させて矯正する場合

受け口がひどい場合や極端な出歯(上顎前突)に、ひどい歯並び状態の叢生(そうせい)で、歯並びがガタガタの場合は、歯を大きく動かすことが必要になり、マウスピース矯正だけでの対応は難しくなります。

マウスピース矯正は、歯を内側や外側に動かす場合は効果が出やすいのですが、歯を前後へ移動させる矯正はあまり得意ではありません。

インプラントの歯が多い場合

顎の骨に人工歯根のインプラントを埋め込んだ歯が多数ある場合も、マウスピース矯正は不向きです。歯列矯正は歯に力を加え、歯を覆う歯根膜を収縮させて歯を動かします。しかし、人工歯根のインプラントは歯根膜がなく動かすことができません。

マウスピース矯正で抜歯の必要性と矯正費用

マウスピース矯正で抜歯の必要性と矯正費用

既述の4例を除いたほとんどの症例はマウスピースで歯列矯正ができます。そんな中で、抜歯をしなければマウスピース矯正が始められないこともあります。

抜歯は、歯列矯正する歯が移動できるスペースを確保するために必要になります。また、マウスピース矯正後の歯並びがきれいな歯列となるように、過去の症例やデータをもとにして、必要最小限の範囲で抜歯します。

歯科矯正の際の抜歯は、便宜抜歯(べんぎばっし)といわれ、健康な歯を抜く治療が行われています。そのような抜歯は、事前の矯正計画に盛り込まれ、抜歯後にマウスピース矯正が順調に進むように実施されます。

抜歯しマウスピース矯正するときの費用と治療期間

歯列矯正で気になるのが治療費です。基本的に歯列矯正は自由診療になるので、治療費用は各歯科医院により異なります。それでも標準的な治療費用はあります。

マウスピース矯正の費用相場は、部分矯正が3050万円、全体矯正は70110万円です。

治療可能な範囲は奥歯を含む全顎で、治療期間は治療する部位により1年から3年までかかるケースもあります。

抜歯については矯正治療に含まれる場合と、別料金になるケースがあり、抜歯する歯1本あたり、5,000円~1,500円が相場です。

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抜歯治療のメリットとデメリット

抜歯治療のメリットとデメリット

基本的に抜歯をする歯は外見上も問題となる、重度の八重歯や乱杭歯などで、マウスピース矯正の障害となるばあいだけ抜歯します。抜歯後は治療やケアが必要ですが、マウスピース矯正の場合、マウスピースが手軽に外せるので、抜歯した箇所の抜歯後の対応が簡単にでき、矯正治療も早く始められます。

さらに、抜歯後は矯正する歯の移動もスムーズになり、治療終了後の歯並びがいっそうきれいに並ぶ可能性が高くなります。

 マウスピース矯正で抜歯をするデメリット

歯並びが悪く噛み合わせの障害になっていても、健康な歯を失うことはデメリットです。また、抜歯したことで矯正する歯の移動距離が増え、治療2年から3年かかることもあり、抜歯なしの治療よりも治療期間が長期化します。

マウスピース矯正で抜歯が必要な場合とは

マウスピース矯正で抜歯が必要な場合とは

マウスピース矯正では、すべてのケースで抜歯するわけではありません。抜歯を行わなければ矯正が出来ない場合や、抜歯をすることで矯正がスムーズに進行し、効果も上がる場合に限り抜歯が行われます。ここではマウスピース矯正で抜歯が必要となる症例を紹介します。

歯の生える位置に問題がある場合

抜歯が必要になるケースとして、歯の生える向きに問題がある場合があげられます。マウスピース矯正は歯に密着し、しっかり覆うことで矯正効果が発揮されます。歯の向きがおかしい場合は歯をキッチリと覆えず、矯正効果が現れない可能性があります。

歯の生える場所に問題がある場合

次に、マウスピース矯正で抜歯が必要になる症例は、歯の生える位置に問題がある場合があげられます。歯の生えている位置が歯列から大きく外にはみ出ていたり、逆に内側に生えていたりすると、矯正治療を施しても歯がきれいに歯列におさまるスペースが確保できなくなり、事前に抜歯することになります。

親知らずの生え方が正常ではない場合

親知らず(第三大臼歯)が正常ではない状態で生えている場合は抜歯することになります。親知らずが横向きや斜めに生えていると、矯正治療後に親知らずが他の歯を押すことがあり、他の歯が矯正前の状態に後戻りする原因になります。

前歯の突出感が強い場合

前歯の突出感が強い場合は抜歯が必要になります。マウスピース矯正で歯列の問題や噛み合わせは矯正できても、前歯の突出感が残ることがあります。このように、前歯の突出感は抜歯することで矯正後に消えることがあります。

抜歯しても顎の大きさは変わりませんが、抜歯することで口元を後ろに下げられるため、前歯が後ろに移動するスペースが確保できます。

重度の叢生の場合

叢生(そうせい)は歯の大きさと顎の大きさがアンバランスで、八重歯のように歯が重なっている状態です。

軽度の叢生であればマウスピース矯正で前歯から奥歯にかけての歯列弓(しれつきゅう)を拡大したり、臼歯部を後方に移動させたりして、歯をきれいに並べることができますが、重度の叢生の場合は他の歯をきれいに並べるスペース確保が難しく、抜歯することがあります。

重度の虫歯や歯周病が進行した歯の場合

一部の虫歯や狭い部位で歯周病が進行し、歯が極端に弱っていると、矯正治療前にその歯をピンポイントで抜歯し、マウスピース矯正が加納となるケースもあります。

重度の虫歯や歯周病のまま痛んだ歯を抜かずにマウスピース矯正を開始すると、その後の矯正治療が上手くいかない可能性が出てきます。

口ゴボの状態の場合

口ゴボ(くちごぼ)は上下の歯が前突していて、口元が前方に突出しているような状態です。唇が自然に開き、口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)を起こしやすく、顎の先のオトガイにシワができることもあります。

口ゴボの場合は歯列を後方へ引っ込める必要があるために、抜歯して移動スペースを作ることが必要になる場合があります。

口ゴボの場合だけではありませんが、歯列矯正で抜歯する場合は、第一小臼歯か第二小臼歯が対象になることが多くなります。

マウスピース矯正で抜歯せずに治療する場合

マウスピース矯正をする場合、抜歯を行うことなく矯正するケースの方が大半です。ここでは抜歯することなくマウスピース矯正ができる代表的な3ケースを紹介します。

すべてのケースに共通しているのは、抜歯をしなくてもきれいな歯列・噛み合わせとなるスペースが確保できている点です。

IPRで対応できる場合

IPR(interproximal reduction)とは、歯のエナメル質の部分をヤスリで削り、歯と歯の間に隙間を作り、歯の移動が可能となるようにする方法です。

歯を削るのですが、歯のエナメル質は1.5〜2mmほどあり、多くても片側0.3mmだけ削るのでほとんど歯へ影響はありません。隣り合う歯も削れば、2本の歯の間に0.6mmの隙間を作り出すことができます。

奥歯の後方移動が可能な場合

奥歯の後方に顎の骨があり余裕があると奥歯が後方へ移動可能で、健康な歯を抜歯することはありません。そのままマウスピース矯正を開始できます。ただし、親知らずについては生えてないか、抜歯する必要があります。

歯列の幅が拡張可能な場合

マウスピース矯正は歯に一定の力を加え、歯列が全体的に外側に広がり歯と歯の間に隙間が生まれ、矯正できるスペースが生まれます。

大きくずれた八重歯やひどい乱杭歯などの歯並びや顎の状態により、抜歯が必要になる患者さんもいますが、抜歯をしなくても歯列の幅が拡張可能な歯並びの場合は抜歯をしません。

マウスピース治療は必ずしも抜歯が必要ではない

マウスピース矯正は比較的新しい歯科矯正だけに、現在も進化しています。今までマウスピースで矯正ができなかった症例も矯正ができるようになっています。また、抜歯せずにマウスピース矯正ができる症例も増えています。抜歯を心配しながらマウスピースで歯列矯正を考えている方に、マウスピース矯正の実績が多いおすすめの歯科医院があります。経験豊富な歯列矯正の専門医が常駐しているWITH DENTAL CLINICで、無料で歯列矯正の相談できます。下記URLがWITH DENTAL CLINICのサイトです。早速、アクセスしてみましょう

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