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公開日: 2023年6月1日

マウスピース矯正のメリット・デメリットは?症例も知っておこう

歯並びを治すためにマウスピース矯正をすすめられるケースは多いです。
しかし、矯正をはじめてから自分に合っていなかったことがわかる場合があります。


あとでマウスピース矯正のことがわかっても手遅れになってしまいますので、マウスピース矯正を決断する際には、メリットとデメリットを共に把握しておく必要があります。

医師は治療前にある程度の説明をしてくれますが、どこまで話をしてくれるかは医師によります。ですから、デメリットの理解が浅いまま治療に臨むと間違った選択をしかねません。


あとで、こんなはずじゃなかったと後悔しないためにも、事前にマウスピース矯正についての良し悪しをしっかりと知っておきましょう。

ここでは、マウスピース矯正のメリットとデメリットから、起こりうる症例までを解説していきますので、最後まで読むことでマウスピース矯正が、本当に自分に合っているのかを知ることができるでしょう。

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マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正とは、透明なマウスピース矯正装置を使って矯正する方法です。
基本的には一日20時間程度、自分で装着することによって、少しずつ矯正されていきます。
いったん治療が始まれば来院は1か月に1回程度となります。

治療期間は個人差があり、数か月~3年ほどです。ただ、1年を少し過ぎるくらいで治療を終えるケースが最も多いです。
自分で普段しっかりと使っていかないと治療がすすまないので、自己管理が可能な人に向いている治療法です。

ワイヤー矯正に比べて目立たず、取り外しが可能なことが人気で、徐々に選ぶ人が増えてきています。

マウスピース矯正の症例は

マウスピース矯正で治せる症例は様々あります。結論からいえば、軽度のものであればほぼマウスピース矯正で対応できます。
また、矯正器具の発達で、マウスピース矯正では難しいといわれていた症例も可能となるなど、対応できる症例は増えています。
マウスピース矯正で治療されることの多い主な症例としては、

  • 出っ歯
  • がたがたした歯並び
  • 受け口


があります。
それぞれを解説します。

・出っ歯

出っ歯の原因は様々です。
上下の歯の噛み合わせに問題があったり、下あごの発達が遅れたりすると出っ歯になりやすいです。
矯正方法も出っ歯の原因によるため、一概にいえません。

かつて、出っ歯の矯正にマウスピースは不向きといわれていましたが、矯正器具の改良がすすみ、今では、程度によりますが、可能なケースが増えてきています。

乱杭歯

歯がまっすぐに並ばないと、歯並びがデコボコになります。
このデコボコの歯並びのことを乱杭歯と呼びます。
乱杭歯は、歯が並ぶスペースが不足していることが原因でおこります。
矯正にはスペースを空けることが必要になります。
具体的には、歯をけずる、歯の一部をずらす、歯のアーチを大きくする、歯を間引きする、などがあります。

受け口

歯を噛んだときに、上の歯が前に出て下の歯後ろになるのが一般的ですが、この噛み合わせが逆になることを受け口といいます。
歯のはえ方が原因のケースと、骨格に原因があるケースがありますが、マウスピース矯正では歯のはえ方が原因の場合に使われることがあります。

マウスピース矯正のデメリット

ワイヤー矯正と比べて、マウスピース矯正は手軽に始められる印象が強く、選ぶ人が増えています。
ですが、やはりマウスピース矯正にもデメリットはあります。特に自己管理が大切になるために、事前にデメリットを理解しておくことは矯正を成功させるために重要です。

ここでは、意外と知られていないデメリットを7つ解説します。

①適用できる症例が多くない

マウスピース矯正は、比較的軽度の治療に向いています。少しずつ歯を動かして矯正をすすめていくために、大きく歯を動かすことができないからです。
例えば、歯を抜いてスペースをつくるような治療では、歯を大きく動かす必要がありますが、そのような場合には基本的にワイヤー矯正が用いられます。
ですが、症例によってはマウスピース矯正でも可能な場合もあるため、事前に医師と相談することが大切です。

②1日20時間以上使う必要がある

マウスピースを一日に20時間は最低でもはめていないと効果を発揮しません。
そのために、自己管理ができる人が向いています。
マウスピース矯正では、取り外しが自由なので食事や歯磨きで困ることがなく、便利な治療法ですが、その後取り付けを忘れないように、意識し続ける必要があります。

③奥歯がしっかり噛めない

マウスピースをとったときに、奥歯の噛み合わせがかわるためです。
マウスピースをつけて噛み締めると、マウスピースに厚みがある分、奥歯に歯茎方向へ押すように力がかかります。結果的に奥歯が沈みこんでしまって、しっかり噛めなくなることがあります。

④歯根が出る可能性がある

マウスピース矯正では、歯を平行に移動させていきます。歯を抜かずに歯並びを良くする場合に、歯のアーチを拡大させる場合がありますが、その際に歯茎から歯根が出てしまう場合があります。
歯の移動速度を早めすぎたり、限界を超えてアーチを広げようとした場合に起きうる症例です。

⑤飲食時は外すので面倒

マウスピース矯正のメリットとして、ワイヤー矯正では食事制限が課されるのと比べ、マウスピースを外すことでなんでも食べられる点がありますが、マウスピースをその都度外さなくてはならないのはデメリットです。


マウスピースをつけたまま食事をすると、マウスピースと歯との間に食べ物が挟まり、虫歯など歯のトラブルの原因になりますし、噛んだときの衝撃でマウスピースが破損するためです。


間食を多くされる場合は、その都度外し、歯磨きを終えた後にマウスピースをつけることになるので、面倒に感じることでしょう。

⑥紛失しないように注意が必要

食事や歯磨きのたびに取り外すために、紛失してしまうことがあります。
特に、外食時は外したあとに、そのまま置き忘れてしまいがちです。
もし無くしてしまった場合は、通っている医院で代わりをつくってくれますが、実費がかかってしまいますので無くさないような管理が求められます。

⑦装着中の制限がある

装着中は食事ができないことと、特定の飲み物を口にすることができません。
口にできない飲み物とは、色のついたもの、熱いもの、甘いものです。
色のついたものを飲むと、透明のマウスピースに色がついてしまうので歯が汚くみえてしまいます。


熱い飲み物はマウスピースを変形させてしまいます。基準は40度ですので、どうしても飲む場合は40度以下まで冷ましてから飲むようにしましょう。
甘いものは雑菌を繁殖させ、マウスピースの中が不潔になってしまいます。

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マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリット

矯正したくてもしなかった人の多くは、矯正器具の見た目が気になることを理由にあげています。
マウスピース矯正にはこの見た目の問題をクリアするなど、多くのメリットがあります。


そのために、マウスピース矯正を選ぶ人は増えています。
ここでは、多くのメリットの中でも、特にマウスピース矯正を選ぶきっかけとなるものを5つ選んで紹介していきます。

①治療中でも目立たない

透明なマウスピースは見られても装着していることがわかりません。
治療中であることが周りにバレたくない人にとって、大きなメリットといえます。
安心して人と接することができるでしょう。

②取り外しが可能

マウスピースを外せば食事や歯磨きを今までと変わらずに行えます。
ワイヤー矯正が常に矯正器具をつけたままにしていなければならないことと比べると、外すことで普段と変わらない日常をおくることができます。
スポーツ中は外して行えることも利点でしょう。

③異物感・痛みがほとんどない

ワイヤー矯正と比べて、マウスピース矯正は、痛みの少ない治療法です。ほとんどの方が痛みの訴えなく、矯正をすすめています。ただ、全く痛みがないわけではなく、締め付けられる感じがする、という声もあります。

④金属アレルギーでも大丈夫

マウスピース矯正は金属アレルギーの方が安心して治療できる方法です。基本的にマウスピースの素材はプラスチック、セラミック、ポリウレタンです。金属を使用していませんので、金属アレルギーがおこることはありません。

⑤トラブルが少ない

ワイヤー矯正だと起きやすいトラブルが、マウスピース矯正だとおきません。
例えばワイヤー矯正では、ワイヤーが外れたり、折れたりして歯茎を傷つけることがあります。また舌で触っていて口内炎の原因になります。器具が邪魔をして歯磨きも難しくなるので、矯正中に虫歯になるケースが多いです。


マウスピース矯正の場合、今あげられたようなトラブルが全てありませんので、安心して矯正をすすめることができます。

マウスピース矯正のメリット・デメリット まとめ


ここまでを総合すれば、マウスピース矯正が向いているケースとしては、以下のような場合があげられるでしょう。

  • 症例が軽く、抜歯などの必要がない程度の矯正である場合
  • しっかりと自分で管理することができ、一日20時間ほどマウスピースをつけていられる人の場合
  • 治療中であることを知られたくないので目立たない治療法を希望している場合

そして、自分にとって、マウスピース矯正をすることはメリットが大きいのか、デメリットの方が大きいのかを天秤にかけてみましょう。 なお、どの治療法にもデメリットはあるので、メリットはあるけどデメリットも気になる場合には、機会損失のリスクも考慮にいれておく必要があります。


なぜなら、矯正治療を受けた方の多く(73%の方)が「もっと早く治療しておけば良かった」と答えているからです。 最後に、直接先生から話を聞くことをおすすめします。なぜなら、矯正治療を受けた方がいいのか、マウスピース矯正がいいのかのヒントを得られるからです。


WITH DENTAL CLINICでは、無料のカウンセリングも実施しています。マウスピース矯正が気になっている、という人はぜひ一度相談してみてください。

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