公開日: 2023年5月1日
最近人気の歯列矯正といえば、断然マウスピース矯正です。患者さんオリジナルのマウスピースをオーダーメイドで製作して歯の位置や向きを矯正し、美しい歯並びに矯正します。そんなマウスピース矯正の詳しい治療内容や費用と治療期間にメリットやデメリットまで詳細に紹介します。
\どんな治療内容?料金はいくらかかる?こちらを要チェック!/
マウスピース矯正は横や斜めに生えた歯や、歯列からはみ出した歯を自分専用のマウスピースを使って移動させ矯正します。マウスピースは矯正する歯を移動させるため、10日から2週間で新しいものへ交換し、時間をかけて理想の歯並びへ近づけていきます。
マウスピース矯正はこれまで歯列矯正の主流だった、ブラケットワイヤー矯正と異なり、矯正する歯が極端に離れているケースなど対応できないこともあります。しかし、技術も年々進化し、大部分の歯列矯正に対応可能です。
歯列矯正は各患者により症状が異なるため、最終的にはマウスピース矯正の経験豊富な歯科医師によく相談し、自分に最適なマウスピース矯正を選んでもらいましょう。
人気のマウスピース矯正ですが、気になるのが治療に要する費用です。歯列矯正は高額というイメージがありますが、基本的に自由診療になることから高額ですが、費用には幅があります。
また、最近は矯正用のマウスピースを製造するメーカーも増え、各社が特徴ある治療効果が高いマウスピースを開発しています。ここでは、マウスピース矯正の人気ブランドをメーカーごとに、特徴や治療期間に費用の目安まで紹介します。
「インビザライン」はマウスピース矯正のパイオニアで、約20年の歴史があり、世界100か国以上、利用者は1000万人以上と高い実績があり、マウスピース矯正のシステム化を広めました。日本でも取り扱っている歯科医院が多いマウスピース矯正の人気ブランドです。
矯正する歯の詳細なデーターを3Dスキャナーなどで集め、最終的にどのような歯並びになるのか、治療する前に分かります。また、治療期間中に使用するマウスピースも一括で製造し、期間中の通院は多くありません。
インビザラインの費用相場は部分矯正が30~50万円、全体矯正は70〜110万円です。治療範囲は奥歯を含む全顎で、治療期間は治療する部位により3カ月から3年までかかるケースもあります。
メリットはマウスピースがポリウレタン製で目立たないため、他人に気づかれにくい点です。また、取り外しが簡単で、食事中や歯磨きのときは外せ、歯や口内をクリーンに保つことができます。装着初期の痛みも少なく、金属アレルギーも安心です。デメリットとしては強度の乱杭歯など、一部の歯並びに適用できない点です。
「イークライナー」は、矯正医療が進んでいる韓国製のマウスピースです。韓国の金泰元先生によって考案されたクリアアライナーを基本として開発された歯列矯正装置です。コンピューターシステムを駆使して、患者に最適な矯正用マウスピースを開発製造しています。イークライナーの費用相場はインビザラインより安く、40万円前後からです。
イークライナーもカスタムオーダーで製造される透明なプラスチックのマウスピース状の矯正装置で、目立ちにくく、可能な限り短期間で希望する歯並びに導いていきます。ただし、イークラーナーでもひどい歯並びには適用できず、症状が軽度な方に限られます。
「アソアライナー」は矯正専門の高い技術を持つ、日本のアソインターナショナルジャパンが提供する矯正治療用マウスピースです。日本製だけに、国内に製造ラボがあり、型取りからマウスピース製作までが、約10日間と比較的短期間になります。ソフト・ミディアム・ハードの3種類のマウスピースを順次使用して歯を動かし矯正します。
アソアライナーは約1カ月から3カ月ごとにマウスピースの型取りが必要で、比較的通院回数は多くなり、費用は30~80万円が目安です。治療期間は4カ月から1年6カ月ほどかかります。アソアライナーも透明で目立ちにくく矯正できますが、複雑な矯正は治療が難しいようです。
「トランスクリア」は主に上下の前歯を中心とした矯正治療に優れた技術を持っています。
トランスクリアは日本国内で設計し製造しています。矯正治療の費用は37~60万円が目安で、治療期間は半年から1年ほどかかります。
前歯治療が得意な領域で、比較的低価格から治療できます。また、透明なマウスピース型の矯正で、目立ちにくい状態で矯正治療ができます。ただし、矯正に使用するマウスピースの特製から重度の症例には適用できません。
「ピュアライン矯正」は症状が軽い歯列の乱れを対象にし、奥歯を含む全体治療の費用でも約45万円程度とかなり低い価格が設定されています。他メーカーの矯正費用に比べると、格安感があります。
何よりも費用がかかる歯列矯正で低価格は魅力です。さらに、ピュアライン矯正のモニター割引がある歯科医院もあり、いっそう安い価格(33万円)で矯正治療が受けられることもあります。
治療期間は1年が目安です。メリットはコスパのよさと、他の矯正と同じように矯正装置が目立たないことです。デメリットは大きく乱れた歯列には適用できない点と、インビザラインなどに比べて矯正治療を実施した症例が多くないことです。
マウスピースを使用する一般的な部分矯正の場合、費用相場は10~60万円ほどです。ただし、マウスピース矯正は自由診療で、歯科医院で費用が異なるケースが多く、インターネットの情報も含め、事前の確認が重要になります。
部分矯正の治療期間は本数や症状により違ってきますが、5カ月から1年6カ月程度が標準的な治療期間です。
マウスピース矯正による歯列の全体矯正に要する費用相場は、70万円から120万円ほどが標準的な料金の目安です。全体矯正も症例によって差異があり、それ以上かかることもあります。
全体矯正は部分矯正に比べて費用が高く、個別の症例で異なることもあり、事前に治療方法を歯科医院でよく確認しておきましょう。
また、部分矯正、全体矯正にかかわらず、矯正治療中、毎月の検診ごとに調整費が発生する医院があります。ただし、調整費が最初に支払った治療費へ含まれている医院もあるので、矯正治療を開始する前に費用内訳について十分理解することが大切です。
マウスピース矯正は1年以上の期間を必要とする矯正治療です。それだけに、治療の順序、流れを把握しておくと矯正治療がスムーズに進行します。ここでは、マウスピース矯正の標準的な流れをわかりやすく解説します。
マウスピース矯正は自由診療であり高額治療となるため、事前のカウンセリングが重要です。治療前の歯並びの悩みや、施術後に自分が求める歯並びなどを打合せします。
実際には、歯科医師が現在の歯の状態をもとに、矯正の適応範囲を判断し、治療計画をシミュレーションして、治療費用の目安や治療期間から、矯正後の歯並びまで詳しく説明してくれます。
カウンセリングが無料で受けられる医院もありますが、相談内容などが異なり、また、相談時点で口内写真やスキャニングまでする歯科医院まであり、それぞれの医院により相談費用は異なります。あくまで目安ですが、治療前の相談費用は1万円から数万円ほどかかる歯科医院が多くもあります。
治療開始時に歯型のスキャニングを行い、データーを基に治療開始から終了時まで使うすべてのマウスピースを制作します。マウスピース矯正はマウスピースを交換して、歯の位置や向きを少しずつ移動させ、歯列矯正します。
治療中は定期チェックが欠かせません。1ケ月から3カ月に1度、マウスピースを装着した状態で通院し、矯正の進捗状態を確認し口内環境もチェックします。
マウスピース矯正が終わったら保定装置(リテーナー)を装着し、きれいになった歯の状態をキープします。治療後も数カ月から1年に1回の頻度は通院し、歯の状態を確認してもらいます。
保定装置の価格は6万円程度で、定期診療は1回が5,000円ほどです。保定装置や治療後の費用は歯科医院で異なり、初期費用に含まれている医院もあります。
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不ぞろいな歯並びで悩んだ方にとって、歯科矯正中、矯正装置が目立つことを望んでいません。最近、マウスピース矯正が人気になっているのは、目立たない歯科矯正というだけでなく、他にもメリットが多くあるからです。
特に、マウスピースならではの機能的なメリットも取り上げ、多くはありませんがデメリットとも指摘して、マウスピース矯正のメリットと、デメリット双方を紹介します。
マウスピース矯正のメリットといえば、ブラケットワイヤー矯正に比べて目立たない点が最大のメリットで、人気になっている大きな要因です。使用されるマウスピースは、無色透明なポリプロピレン製で、装置そのものも清潔感があふれています。
マウスピース矯正は矯正中の見た目に悩むことが少なく、女性や若い男性からも圧倒的な支持を得ています。
マウスピース矯正は矯正装置となるマウスピースを自分で取り外しができ、手軽に着脱が可能なため、食事や歯磨きのときに取り外すことができます。歯磨きも思いっきりできて歯の手入れが楽にできます。
ワイヤー矯正のように装置周辺に食べかすが溜まることも少ないため、虫歯リスクが低減します。取り外したマウスピースは洗浄ができて清潔な状態が保て、口内環境も清潔な状態が保てます。
ブラケットワイヤー矯正は装置を付けた当初、強い力で引っ張ることで痛みが出ることがあります。
ところが、マウスピース矯正はそれぞれのマウスピースが、一度に矯正して動かす幅はわずかで、個人差はありますが痛みをほとんど感じない方が多くいます。
また、裏側矯正では舌が矯正装置に当たり気になったり、少し窮屈に感じたりしますが、マウスピース矯正ではそんな心配はないようです。
マウスピース矯正では、適用される症例が限られてきます。抜歯が必要となる場合や、デコボコが激しい症例では歯を矯正する幅が広く、マウスピース矯正に不向きで適用できない場合があります。ただし、マウスピース矯正は個別のケースで症状が異なるため、治療の可否は歯科医師に確認してみましょう。
マウスピース型の歯列矯正だけに取り外しが手軽で簡単というメリットがあります。しかし、それがデメリットになることもあります。
マウスピース型の矯正装置は1日に20時間以上装着する必要があります。手軽に外せるだけに、再装着を忘れることがあります。さらに、どこかにマウスピースを置き忘れることもありえます。その結果、矯正計画が停滞することもあります。
マウスピース矯正は手軽に歯列矯正ができる人気が高い矯正方法ですが、ひどい歯並びの症状には適用できないことがあります。
歯列矯正にはほかにも矯正方法があり、その他の代表的な歯列矯正について費用や治療期間を紹介します。
歯列矯正は矯正する歯の状態や矯正治療を行う歯科医院により費用が変わってきます。歯の表にブラケットを当てて引っ張るブラケットワイヤー矯正の標準的費用は、全体治療で60万円から110万円ほどが目安になります。治療期間は1年から3年程度を要します。
裏側矯正
裏側矯正はブラケットを矯正する歯の裏側に取り付け、ワイヤーでつないで引っ張り、矯正治療を行います。人の歯の裏側は複雑で、矯正装置をセットすることが困難なため、手先が器用な日本人歯科医が得意とする矯正方法です。歯の裏側で歯列矯正をしていることから目立ちにくく、接客業の方々などに歓迎されています。
裏側矯正は高い技術力が求められることもあり、矯正費用も他の矯正より少し高目で、80万円から200万円ほどが目安です。また、治療期間は1年から3年程度かかります。
歯の裏側矯正は、日本人の藤田欣也博士が1960年代に目立ちにくい矯正装置として開発しました。目立たない裏側矯正は画期的な技術で、開発当時世界が注目しています。
当時から歯列矯正が盛んなアメリカで「フジタメソッド」として認められた矯正技術でした。裏側矯正は手先が器用で、技術を極める日本人が得意とする矯正方法です。
セラミック矯正はワイヤー矯正やマウスピース矯正と異なり、矯正対象の歯に的を絞り、その歯を削り、歯の上にセラミックを被せ、きれいな歯に見えるように矯正治療します。セラミック矯正は「補綴(ほてつ)矯正」といい、失われた部分を補う矯正法です。
一般的に歯列矯正は時間をかけますが、セラミック矯正は短期間に治療することで「スピード矯正」や「クイック矯正」とも呼ばれます。
セラミック矯正の治療期間は1ケ月から3カ月ほど、矯正費用はセラミックの材質によりますが1本あたり4万円から13万円ほどと幅があり、歯科医院によっても違ってくるために治療を開始する前によく確認しておきましょう。
マウスピース矯正だけでなく、歯列矯正治療の代金支払いのタイミングは、治療が自由診療になるため各歯科医院によってまちまちです。そのため事前カウンセリングの時にしっかりと確認しておきましょう。
また、支払いのタイミングだけでなく決済方法や、メンテナンス料や抜歯をともなう矯正治療では、抜歯代などが含まれているかどうかまで確認項目です。
多くの場合、治療費支払いの標準的なタイミングは、矯正治療が始まる治療開始時になります。長期に及ぶ矯正治療だけに、治療を開始するときに支払を済ませ安心して治療を受けましょう。なお、カウンセリングを含む治療前の費用はその都度清算します。
支払方法は、振り込みを含む現金支払い、クレジットカード決済、デンタルローンなどがありますが、歯科医院より現金決済だけの場合があり、決済方法も治療前に確認しておきましょう。
矯正治療は高額な医療費がかかるため、支払いは分割払いを採用している歯科医院もあります。分割払いの方法も現金分割払い、各種カードの分割払い、デンタルローン払いなどが可能です。デンタルローンは金融機関から治療費を借りるシステムで、歯科医院の窓口で申し込み、分割回数などは自分で決められます。
健康保険は疾病やケガなどの治療を受ける際に適用される医療保険です。歯科矯正は病気ではなく怪我でもなく、美感の範疇とみなされ健康保険は適用されません。
ただし、歯列が悪化を伴うような病気が原因して歯が正常に生えてこず、矯正治療を行う場合は健康保険が適用されるケースもあります。特殊なケースだけに歯科医とよく相談しましょう。さらに、疾病が原因して歯科矯正する場合でも、保険診療が受けられる歯科医院が限られことがあり事前確認は重要です。
歯科矯正治療の費用は医療費控除の対象になることがあります。うまく発音できない、食事が不便であるなど、日常生活に支障をきたす状態の改善をかねている歯科矯正ならば、医療費控除を受けられるケースがあります。
矯正治療が医療費控除の対象になるかどうかは確定申告の際に、税務署でよく相談しましょう。矯正治療の内容により、医療費控除を受け付けてもらえるかどうかが決まります。なお、医療費控除の対象は治療費、検査料、公共交通機関の運賃、薬代なども含まれます。
現在人気になっているマウスピース矯正は、アメリカのアライン社が開発したインビザラインの登場によって新しい矯正装置として、世界に広まりました。アライン・テクノロジー社はZia ChishtiとKelsey Wirthの2名の学生が1997年に設立した会社です。
インビザラインが開発される前にも、マウスピース型の矯正装置はありましたが、何度も通院し、通院の度に歯の型取りするような手間がかかるも矯正方法でした。
インビザラインのマウスピース型矯正が人気になったのは、コンピュータを駆使し、患者の歯のデーターを収集し、その資料を基に、矯正後に患者さんが望む歯並となるように、治療期間中のマウスピースを一気に製造するシステムです。しかも、歯科医が収集したデーターを基にマウスピース製造の専門工場で一括製造する画期的なシステムです。
2002年には日本にアライン・テクノロジー社が設立され、2006年から国内でインビザラインの販売が開始されました。矯正治療の詳細な治療計画を元に最新の技術で、患者さんの矯正用マウスピースを作り、取り外しが自由で、透明で目立たない、痛みも少ない、画期的な歯列矯正治療が日本で行われるようになりました。
現在まで、矯正用マウスピースを開発製造している企業は増え、装置の選択肢も増して、安いマウスピースも開発されています。マウスピース矯正は日進月歩で進化しています。
人気のマウスピース矯正だけに治療可能な歯科医院が増え、歯科矯正治療が身近になってきました。しかし、矯正治療費は100万円ほどかかることもあり、歯並びに悩みながら、なかなか、治療に踏み出せない方も多くいます。
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