公開日: 2023年4月29日
普段から口臭を気にしている人は多くいますが、特に矯正中はさまざまな原因により、口臭が発生しやすくなっています。歯列矯正をしているからといって、口臭が容認できるかといえば、そのようなことはありません。
歯列矯正中の講習を予防するためには、なぜ口臭が発生してしまうのか、その原因を知っておくことが重要です。口臭の予防策には多くの種類があり、矯正中でも口臭予防は可能です。
この記事では、矯正中に口臭が発生しやすい原因とセルフチェックの方法、口臭を予防するための対策について紹介します。特に矯正中に効果的な口臭の対策などを紹介していますので、歯列矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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普段から口臭を気にしている人は多いと思いますが、歯列矯正中は口臭が発生しやすくなっています。そのため、歯列矯正中には、とくに口臭に気を付ける必要があるでしょう。
矯正中に口臭が発生することには、さまざまな原因があり、普段から歯磨きなどの口内ケアを気にしている方でも口臭が発生することがあります。原因や対策については下記で説明しますが、矯正中は口臭が発生しやすいため、より口内ケアには注意する必要があります。
矯正中には、口臭が発生するさまざまな原因があります。ここでは、口臭が発生する原因について紹介します。現在矯正中の方や、歯列矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
矯正中に口臭が発生する原因に、磨き残しが多いという点があります。磨き残しがあると、歯に歯垢が残ったままになり、虫歯や歯周病の原因になってしまうでしょう。その結果として、口臭が発生します。
歯列矯正中は、常に歯に矯正装置を装着している状態であるため、普段よりも歯磨きがしにくくなります。普段と同じように歯磨きをしていたとしても、矯正装置の周辺などはブラッシングがしにくく、歯垢が残りやすくなります。
歯垢が残ったままの状態で放置すると、口臭が発生する原因といえるでしょう。そのため、矯正期間中は、普段よりも丁寧に歯磨きをおこなう必要があります。
矯正装置が汚れていると、口臭が発生する原因になります。矯正装置と歯の間に食べ物が挟まったまま放置していると、その部分で雑菌が繁殖し、口臭を発生させやすくなります。
また、矯正装置そのものが汚れていると、そこから雑菌が発生することで、虫歯や歯周病の原因になり、結果として口臭が発生してしまうというわけです。
マウスピース矯正の場合、マウスピースは取り外しができますが、マウスピースをしっかり洗浄していないと、マウスピースの汚れを歯に装着することになり、口臭が発生してしまいます。マウスピースは取り外しが可能なため、汚れが残らないように丁寧に洗浄するようにしましょう。
歯列矯正中は、矯正装置を装着している影響から、口が閉じにくくなることがあり、口内が乾燥しやすくなっています。口内の唾液が減少し、口内が乾燥すると口臭の原因になることがあります。
唾液には殺菌作用があるため、乾燥によって唾液が減少すると、殺菌作用も失われ、雑菌が繁殖しやすくなります。雑菌が繁殖すると、虫歯や歯周病の原因になり、結果として口臭の原因になります。
矯正中は、口内が乾燥しないように、口呼吸をやめて鼻呼吸を意識したり、食事の咀嚼をしっかりするなど、唾液の分泌量を増やす工夫が必要です。
口内に傷や炎症があると、口臭が発生する原因になります。歯列矯正中は、口内に常に矯正装置が装着されています。この矯正装置が口内の粘膜などに干渉することで、傷や炎症が起き、口内炎ができやすくなっています。この口内炎が悪化すると膿が出てしまい、口臭の原因になる可能性があります。
また、口内炎ができると、唾液の殺菌作用が働きにくくなり、さらに雑菌が繁殖し、口臭を引き起こします。そのため、矯正装置で傷つかないよう注意するようにしましょう。また、ビタミンB2・B6など、口内炎に効果が期待できる栄養素を含む食材を摂取することでも予防できます。
唾液には自浄作用や殺菌作用があるため、通常は口内の雑菌の増殖をある程度抑えています。この唾液の自浄作用が何らかの原因により低下すると、雑菌が増殖してしまい、口臭が発生する原因になります。
特にマウスピース矯正を行っている場合、マウスピースを1日20時間以上装着する必要があるため、マウスピースの内側に唾液が届きにくくなります。その結果、唾液の自浄作用が低下し、口臭の原因になってしまいます。
そのため、口呼吸を控えて鼻呼吸を意識したり、食事中の咀嚼をしっかりするなど、唾液の分泌量を増やすことを意識することもおすすめです。
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矯正中に口臭を気にする人は多いようですが、自分で自分の口臭を確認することは困難です。ただ、自分の口臭をセルフチェックする方法は存在しますので、ここではその方法を紹介します。自分の口臭を正確に確かめたい方は参考にしてみてください。
セルフチェックの方法としては、自分の唾液を使ってチェックする方法です。簡単に説明すると、自分の唾液を指につけて臭いを確認することができるでしょう。手順としては、まず唾液をつける指を洗って消毒します。次に、舌の上や歯茎などを指で触れて、指に唾液をつけ、その唾液の臭いを嗅ぎます。
この方法は、外出先など場所を選ばずに簡単に確認できるのがメリットです。ただし、実際の口臭とは臭いが違うため、口臭のセルフチェックとしては、あくまで目安となります。可能であれば、矯正前の唾液の臭いを確認しておき、矯正中の臭いと比較することで、口臭の程度を確認できます。
次に紹介するセルフチェックの方法は、呼気でチェックする方法です。これは、袋などに自分の息を吹きかけて、臭いをチェックする方法となります。手順としては、まず清潔なビニール袋などを用意します。吹きかけた呼気を確認できるものであれば、何でもかまいません。
次に、ビニール袋に息を吹きかけ、すぐに内部の臭いを嗅いで確認します。指を舐めたりする必要がないため衛生的ですが、ビニール袋などを用意することが必要です。また、自分で嗅ぐ呼気と他人が嗅ぐ呼気では臭いの感じ方が異なるため、このセルフチェックもあくまで目安になります。
この方法でも、矯正前の呼気と比較することができれば、口臭の発生程度が分かります。
ここまで紹介したセルフチェックの方法は、目安であり客観的で正確なものではありません。より正確な口臭を確認したい場合は、口臭測定器を使って確認しましょう。使い方は簡単で、専用の口臭測定器に息を吹きかけるだけです。結果は数値で確認できます。
口臭測定器を使って口臭を確認する場合、歯磨きやマウスウォッシュなどを使用していない状態で使うようにしましょう。より正確な口臭を確認することができます。
歯列矯正中は口臭が発生しやすくなっています。そのため、通常よりも口臭対策は重要です。矯正中に口臭予防対策をすることで、気になる口臭をなくすことができるでしょう。ここでは、矯正中の口臭を予防する対策について紹介します。
口臭予防で重要なのは、1日3回食後に必ず歯磨きをすることです。口内に食べ物の残りかすがあると、発酵して悪臭の原因になり、さらに歯垢になり歯に付着します。この歯垢は雑菌のエサになるため繁殖し、口臭の原因になり、虫歯や歯周病の原因になることもあります。
そのため、歯磨きを念入りにすることで、口内の歯垢はできるだけ除去しておきましょう。
歯列矯正中は、歯に矯正装置が常に装着されている状態になるため、通常よりも歯磨きは重要です。矯正装置に食べ物が挟まることもあるため、矯正装置の周辺は特に丁寧にブラッシングをしましょう。普段よりも磨き残しが起きやすいため、磨き残しを予防するため、歯磨きをする場所の順番を決めておくといいでしょう。
仕事などの都合で、食後の歯磨きが難しい場合は、起床した直後と就寝前に歯磨きをするようにしましょう。就寝中は唾液の分泌量が少なくなり、雑菌が繁殖しやすいため、起床直後と就寝前の歯磨きは効果的です。
口臭予防には、マウスウォッシュを使う方法も効果的です。マウスウォッシュには消臭効果があり、殺菌作用もあるため、口内の雑菌の繁殖を防ぐことができます。マウスウォッシュは簡単に使うことができるため、外出先など歯磨きが難しい場所でも使うことができます。そのため、外出先で口臭が気になる場合などに便利です。
ただし、マウスウォッシュの効果は一時的なもので、歯磨きの代わりにはならないため、歯磨きは忘れずにおこないましょう。
マウスウォッシュは、雑菌の繁殖を抑えることができるため、就寝前に使うのもおすすめです。就寝中は唾液の分泌量が減少するため、雑菌が繁殖しやすくなっています。これを防ぐためにマウスウォッシュは効果的です。
マウスウォッシュを使う場合、CPCや二酸化塩素などの成分が配合されているものを使いましょう。CPCには口臭の原因菌を殺菌する働きがあり、二酸化塩素には口臭の原因となるVSCを抑制する働きがあります。また、外出時でも使うことができる小型で携帯できるタイプのマウスウォッシュもおすすめです。
普段の歯磨きで、どれだけ丁寧にブラッシングをしていたとしても、歯の間の歯垢を完全に除去できない場合があります。その場合に便利なのが歯間ブラシやデンタルフロスです。普段の歯磨きと併用することで、効果的に歯垢を除去することができます。
特に、歯列矯正中は矯正装置を歯に装着しているため、歯垢などが溜まりやすく、普段よりも丁寧にブラッシングをする必要があります。歯間ブラシなどを使うことで、できるだけ歯垢を落とすようにしましょう。
歯間ブラシには複数種類がありますが、自分に合ったサイズのものを使用しましょう。サイズが合わないものを使うと、汚れがうまく落とせず、歯茎を傷つける恐れがあります。もし自分に合ったサイズが分からない場合は、クリニックで教えてもらうようにしましょう。
デンタルフロスは、歯の間に入れて歯に沿って動かすことで歯垢を落とすことができます。この時、フロスを1回動かすだけではなく、数回程度動かすことで効果的に歯垢を落とすことができます。
もし歯並びが悪く磨き残しが多い場合、タフトブラシを使うようにしましょう。磨き残しが起きやすい場所や、歯茎から一部だけ出ている親知らずを磨く場合に最適です。
歯列矯正中は、矯正装置を常に歯に装着しているため、矯正装置を清潔に保つことが重要です。もし矯正装置が汚れていると、そこから臭いが発生することがあります。
特に、マウスピース矯正の場合、マウスピースを清潔に洗浄できず汚れが残っていると、十分に歯磨きをしていたとしても、その汚れが歯に付着してしまい、意味がなくなります。そのため、歯磨きなどの口内ケアとあわせて、矯正装置の汚れも落とすようにしましょう。
ワイヤー矯正の場合、ワイヤーに食べ物が挟まりやすいため、丁寧なブラッシングをすることで、清潔な状態を保つようにしましょう。
口臭は、舌磨きをすることでも予防できます。口内の粘膜は、剥がれ落ちると白くなり舌に留まり、これが腐敗することで舌苔になります。この舌苔が口臭の原因になることがあります。そのため、舌苔を除去するために、専用の舌ブラシを使って舌磨きをすることもおすすめです。ただし、舌を強く磨きすぎると逆効果になることがあるため、痛みがない程度に磨くようにしましょう。
また、舌苔ができにくくすることも予防になります。舌苔を予防するには、食事中によく噛んで食べることが重要です。食べ物をよく咀嚼してから飲み込むようにすれば、舌がしっかりと動くため、舌苔が付着しにくくなります。
舌磨きは矯正中かどうかに関わらず、口臭予防には効果があります。普段から意識しておこなってみましょう。
口臭予防には、唾液の分泌量を増やすことも重要です。唾液には自浄作用や殺菌作用があるため、口内の雑菌の発生を防いでくれます。
ただ、唾液の分泌量が減少し、口内が乾燥するようになると、殺菌作用が低下するため、雑菌が増殖して口臭の原因になります。そのため、口内は乾燥させないようにすることが必要です。
特に、歯列矯正中は矯正装置の影響で、口が閉じにくくなり、口内が乾燥しがちになります。そのため、矯正中は唾液の分泌量を増やすことを意識しましょう。
唾液の分泌量を増やす方法としては、以下のような方法があります。
などです。普段から少し意識することでできる方法なので、矯正中は特に意識して実施してみましょう。唾液の分泌量を増やすことは、食事の消化にもかかわるため、口臭予防以外にも効果的です。矯正中でなくても意識して実施することをおすすめします。
食生活の乱れやストレス、喫煙なども口臭の原因になります。そのため、口臭予防には生活習慣の見直しも重要です。特に歯列矯正中は不自由な点があり、ストレスが溜まりやすい状況です。そのため、食生活や喫煙などは、より注意する必要があります。
また、矯正中は歯が痛むなど、食事が難しい場合もあります。そのため、食べやすいものばかり食べるため、食事が偏ることもあります。これが食生活の乱れになり口臭を引き起こすこともあるため、矯正中でも食事バランスには注意する必要があります。
生活習慣の見直しは、矯正中に関係なく健康のために重要ですので、普段から意識しておこなうようにしましょう。
ここまで、歯列矯正中に口臭が発生する原因とセルフチェックの方法、口臭を予防する対策法について紹介しました。矯正中は、磨き残し、矯正装置の汚れ、口内の乾燥、口内の傷や炎症、唾液の自浄作用の低下などの原因で口臭が発生しやすくなっています。
口臭のセルフチェックの方法としては、指に唾液をつけて確認する方法、袋に呼気を入れて確認する方法、口臭測定器を使う方法があります。矯正中の口臭予防の方法としては、1日3回歯磨きをする、マウスウォッシュを使う、歯間ブラシやデンタルフロスを使う、矯正装置を洗浄する、舌磨きをする、唾液の分泌量を増やす、生活習慣を見直すなどの方法があります。
矯正中は口臭が発生しやすいのですが、普段から意識することで口臭の予防は可能です。もし口内のトラブルや矯正で問題がある場合、WITH DENTAL CLINICに相談してみましょう。無料カウンセリングも受け付けているので、希望に合った施術を受けることができます。
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