公開日: 2023年5月1日
最もスタンダードな歯列矯正といえるワイヤー矯正は、長く歯列矯正の治療で使われています。矯正例が多く、今でも歯列矯正の主な治療方法として人気があります。そんなワイヤー矯正の矯正方法を解説し、メリットとデメリットに費用まで詳しく紹介します。
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ワイヤー矯正はブラケットと呼ばれる矯正装置を歯に密着させ、ブラケットをワイヤーでつなぎ、ワイヤーの弾性力を歯に加え矯正します。最も歴史がある歯列矯正法で、広く日本の歯科医院で採用されています。長年にわたり成功実績が多く、適用できる症例も範囲が広く、安心して治療が受けられます。
ワイヤー矯正の基礎となる理論は100年以上前、「歯科矯正の父」と呼ばれるアメリカのエドワード・アングレイ博士が1903年に発表した理論をもとに、咬合改善の概念が広がりました。
当時、アングレイ博士により発明された装置・エッジワイズ装置は現代の歯科矯正においても大きな影響を残している装置です。現在のワイヤー矯正はエッジワイズ装置に改良を加え進化させた矯正装置です。
長期にわたり、歯列矯正に採用されているワイヤー矯正は年々進化を続け、さまざまなタイプの歯列矯正で採用されています。
ほぼどんな歯並びの矯正にも対応可能で、確実な治療結果を得られやすい矯正方法です。そんな、ワイヤー矯正のメリットを紹介します。
ワイヤー矯正は、歯が重なり二列に生えた場合や、歯が離れて生え、その間隔が広いケースに、歯の傾きが大きい場合に対応できます。抜歯をともなう矯正や、顎骨の手術を行う矯正のケースにも対応可能です。また、マウスピース矯正が困難な歯並びのデコボコがひどい歯並びのケースにも適用できます。
ワイヤー矯正はもっともオーソドックスな矯正治療で、大学病院などの公的な機関でも行われ、豊富な治療実績があります。これまでに行われた症例数が多いことは、成功例が豊富であることの裏付けになり、安心して矯正治療が受けられます。
ワイヤー矯正はマウスピース矯正に比べると、歯の移動速度が速くなります。ワイヤー矯正は移動させる歯にブラケットとワイヤーで強力に力を加えることで、14日で0.25mmしか動かさないマウスピース矯正に比べ、移動速度が速くなります。
ワイヤー矯正は生えている場所も向きもバラバラになっているそれぞれの歯、一本ずつにブラケットを密着させ個別に矯正をかけ、一列の歯列になるように矯正します。特に上下の歯を正常に噛ませるように矯正するときはワイヤー矯正が最適です。
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歴史を誇り矯正実績が多いワイヤー矯正はさまざまな改良、改善を重ねていますが、デメリットがあります。ワイヤー矯正の最大のデメリットは目立つ点です。ここでは、ワイヤー矯正のデメリットについて詳しく解説します。
ワイヤー矯正の最大のデメリットは、矯正装置が目立ち、歯列矯正中とすぐにわかることです。最近は歯列矯正に対する意識も変わり、理解を示す方が増えていますが、やはり目立つ矯正方法です。
しかし、長くデメリットであったことで、目立ちにくいワイヤー矯正が開発されています。
今までの金属のブラケットの代わりに、透明なプラスチックのブラケットとワイヤーを使用する方法です。
また、目立たないワイヤー矯正として、歯の裏側にブラケットとワイヤーを接着する裏側矯正があります。裏側の矯正は、豊富な経験と高度な治療技術が必要となり、施術できる歯科医院は限られます。
矯正中はワイヤー装置がずっと歯の表面に付いているため、歯磨きがしづらくなり、専用の歯ブラシを使うなど工夫して丁寧に歯を磨くことが必須条件です。
特に矯正中は虫歯予防が重要で、丁寧な歯磨きが求められるだけに、歯が磨きにくい点はデメリットになります。
ワイヤー矯正中は、キャラメルやガムなどの粘着性の強い食べ物は、矯正装置に付着しやすく、取れなくなることもあり、虫歯発症の原因になることがあります。また、葉物野菜などは矯正装置に挟まりやすく、食べるときは注意が必要です。
硬い食べ物やしっかりと噛み切る必要がある食べ物を噛むときに、矯正装置が外れることもあります。
ワイヤー矯正は歯にかなりの力を加えるので、マウスピース矯正に比べると痛みが大きくなります。矯正装置を装着した日・翌日・翌々日の3日間は痛みがあります。その後は徐々に痛みが軽減し、1週間ほどで痛みは消えます。
歯にワイヤー矯正装置を装着することで、装置に唇や頬の裏が当たり、口腔内が傷つくことがあります。また、矯正装置を意識しながら食べることから、唇や頬を噛むこともあります。そんな傷がなかなか治らず、口内炎になることもあります。
ただし、2~3週間を過ぎるころからワイヤー矯正に慣れてきて、徐々に唇や頬の内側を噛まなくなります。
ワイヤー矯正は健康保険が適用されない自由診療だけに、費用は高額になります。また、費用は矯正方法の種類や全体矯正・部分矯正で異なります。さらに、目立たないワイヤー矯正や裏側矯正の値段は割高になります。
基本的にワイヤー矯正は歯科医院によりまちまちです。また、歯列矯正は歯の状態や矯正の種類などでも異なってきます。ここではワイヤー矯正の治療の流れに沿って、目途となる費用を紹介します。ただし、ワイヤー矯正治療は自由診療で、以下の金額はあくまで目安として参考にしてください。
ワイヤー矯正を始めるにあたり、治療前の歯の症状や治療後に希望する歯並びなど、詳細に打合せするためのカウンセリングが重要で、原則有料になります。無料の場合もありますが、カウンセリング費用が5,000円程度かかります。
治療前に歯の状態を正確かつ詳細に知るために、CT撮影などで口腔内の精密検査を行います。その精密検査量が10,000〜65,000円程度かかります。
精密検査で得られたデーターをもとに、最適な歯列矯正となるように診断をします。その診断料が10,000~50,000円程度かかります。診断の結果、抜歯が必要になると、1本ごとに、5,000〜15,000円程度を要します。
本格的に矯正治療を開始し、矯正装置をセットします。その時に矯正する範囲で分けられ、部分矯正は30~60円、全体矯正で70~110万円程度が目安です。高額ですが治療期間が長期になるため、治療開始時に一括払いが原則です。
歯科矯正は治療後も費用が発生します。矯正した歯並びが後戻りしないように、矯正後の状態を維持するための保定装置(リテーナー)が10,000〜60,000円程度します。さらに、矯正後の保定観察料として、診察のたびに5,000円程度かかります。
ワイヤー矯正治療の治療期間は矯正する歯並びの症状で異なり、歯科医院ごとに異なってきます。あくまで標準的な治療期間として、全体矯正で1年から3年、部分矯正で6カ月から1年半の期間が目安になります。裏側矯正の治療期間も全体矯正で1年から3年、部分矯正で6カ月から1年半ほどかかります。
ワイヤー矯正は最もポピュラーな歯列矯正です。矯正装置が目立つというデメリットはありますが、最近はアスリートはじめ歯列矯正の重要性が認識されてきて、歯列矯正を当たり前と認める方が増えています。
しかし、今も歯並びに悩み歯列矯正を受けたいと思いながら、ためらっている方はいます。そんな方におすすめの情報があります。
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