公開日: 2023年2月13日
歯が黄ばんでいるとどうしても気になってしまうものです。「歯の黄ばみ」は、見た目にも悪いですし、何より第一印象を左右するので、常に悩みのタネ。歯を磨く度にどうしようと悩んでしまう人も多いと思います。
毎日、きちんと歯を磨いているのに、なぜ色が変わってしまうのでしょうか。
今回は、気になる「歯の黄ばみ」の原因とその対策について、詳しくまとめてみました。
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歯と言えば、やはり「白い歯」です。
CMでも中村アンさんが、突然ルーペを取り出して白い歯を強調したり、少々古いですが「芸能人は歯が命」というフレーズも流行りました。
では、歯の色は人の印象にどれくらい影響を与えてしまうのでしょうか?
「人の印象は口元で決まる」と言います。話せばどうしても歯が見えるので、見えれば当然、色が気になってしまうもの。
ヤニで黒ずんでいたり黄ばんでいると、どうしても不潔なイメージを与えてしまいます。反対に白は高い好感度を与えてくれます。「白」は光を反射する最も明るい色。与えるイメージは、信頼感や清潔感といったクリーンさです。さらに、清潔な印象、明るさ、正直、真面目さなどをイメージさせてくれます。
反対に歯が黄ばんでいると
といったイメージを与えてしまうのです。
服装や髪型にいくら気を使っていても、歯が黄ばんでいるだけで「歯を磨いていない?」と不潔なイメージを持たれてしまうこともあり、とても残念なことです。
肌の色と同じように、歯の色にも個人差があります。そう言われても歯の色はわかりにくいもの。たとえば、小さい頃から色白の人もいれば色黒の人もいます。歯もこれと同じなのです。
まず、歯の構造をおおまかに見てみると、外側がエナメル質、その下は象牙質で、その中に神経が通っています。エナメル質は半透明なので、象牙質が透けて見えます。
象牙質は黄色っぽい灰色なので、このため黄色く見えるのです。ちなみに象牙は英語でアイボリー。淡く黄色がかったやや灰味の白色をしているのが象牙質なのです。
ただ、この象牙質は肌や髪の色と同様、個人差があるので、白い人もいれば黄色っぽい人もいます。さらにエナメル質にも同じように個人差があり、透明度や厚さによっても、中の象牙質の色の見え方が変わってきます。
たとえば、薄いエナメル質なら象牙質が丸見えになりますが、反対に厚く透明度がなければ象牙質の色は反映されません。
このように生まれつきのエナメル質と象牙質の色や厚さなどによって歯の色が決まるため、人それぞれ歯の色が違うのです。
歯が黄ばむ原因はさまざまで、まず大きく分けると外部要因、内部要因に分けられます。
外部要因は、食べ物、飲み物、タバコなどにより着色汚れがおきます。一方、内部要因は遺伝によるもの、加齢や薬が原因となっておきるものです。
ここからは一つ一つの原因について見ていきましょう。
食事だけでなく、コーヒーやお茶、タバコなどで黄ばんできます。最近、CMでも耳にする「ステイン」は着色汚れをさします。元は英語「stain」で「コーヒー・ジュースなどによるシミや汚れ」のことです。
さらに詳しく説明すると、歯の表面はエナメル質でできていますが、それを覆っているのがペリクルというタンパク質。このペリクルと食物中に含まれるポリフェノール類とが結びついたのがステインです。
一度ついてしまうとステインは、水に溶けないので、口をすすいでも落ちることはありません。たとえ、毎日歯磨きをしていたとしても、少しずつステインがたまっていき、黄ばみやくすみの原因となります。
ですから、ポリフェノール成分が含まれる飲食物は歯の着色汚れの原因になります。
ポリフェノールというと赤ワインやチョコレートを思い浮かべると思います。ですが、カレーにポリフェノール? と不思議に思われるかもしれません。
実はポリフェノールは、8000種以上もあると言われています。主に植物に入っているのですが、カレーには様々なスパイスが混ぜられています。カレーと言えば鮮やかな黄色ですが、この色付けに使われているのはターメリックです。そのほか、クミン、カルダモン、コリアンダー、シナモン、ナツメグ、クローブといったカレーに欠かせないスパイスにはポリフェノールが含まれていて、高い抗酸化作用があることが知られています。
ですから、カレー好きの人は要注意! カレーをよく食べる人や赤ワイン好きはステインが増えやすい環境にあるということ。
また、タバコの「ヤニ」はネバネバしているため、ステインよりも粘着力が高いことで知られています。ですから、食後の一服にも要注意です。カレーを食べて食後にコーヒーを飲んで、さてと一服すると…ボンドでピタッと貼り付けられたようにポリフェノールを歯に定着させてしまうのです。
歯の磨き残しによっても黄ばみは生じます。
たとえきちんと毎日、歯磨きをしていても、磨き残しがあると、食べかすから細菌が繁殖します。これが、「歯垢」や「プラーク」と呼ばれるものです。さらに、歯垢が唾液に含まれるカルシウムなどや細菌の働きによって硬くなってしまったものを「歯石」といいます。この歯石に色がつくことがあるため、黄ばんで見える原因になります。
歳と共に肌のたるみ、老眼、高音が聞き取りにくくなったりします。歯もだんだんと黄ばんでいきます。ですから、「白い歯は若さの証」。反対に黄ばみは加齢の証拠とも言えるかもしれません。ただし、前述したように歯の色に個人差があるので黄ばみの度合いも人それぞれです。
そもそも、歯はもともと白いわけではありません。黄色い象牙質の外側を半透明のエナメル質が覆っているもので、エナメル質が削れてくると、中の象牙質の色がよりはっきり見えてしまうでしょう。そのため、加齢とともにエナメル質を失ってくると、歯が黄ばんでしまうというわけです。
虫歯になると黒っぽく見えるようになりますが、初期の虫歯はエナメル質の光沢が低下し、黄色っぽく見えることがあります。
「抗生物質」で歯が黄ばんでしまうことがあります。マイコプラズマ肺炎などにかかった時に服用する「テトラサイクリン」を子供が服用すると歯が変色するとされています。また、病気やケガによって歯の質そのものが変化してしまい、歯が黄ばんでしまうこともあります。
歯の色も生まれつき黄色っぽいという人もいます。さらに、日本人の多くはもともと真っ白ではありません。エナメル質が薄いため、かなり白い人でも厳密に言うとクリーム色に近い白なのです。
歯磨きをしても落ちない歯の黄ばみは悩みの種となりますが、歯科医院で落とすことができます。黄ばみは歯の表面ではなく、内側の象牙質の色によるもの。ですから、歯磨きでは落とすことができないのです。
歯科医院で歯の黄ばみを取る方法は5つ。
ここからは歯科医院で歯の黄ばみを取る方法を詳しく見ていきましょう。
歯のクリーニングは歯垢・歯石・着色を取り除き、きれいにすることです。保険が適用されます。ただし、クリーニングでは単純に決められた工程の中で歯を掃除するだけなので、虫歯を防ぐ効果はありません。歯周病や虫歯の予防をしたいなら、PMTCがおすすめです。
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PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)は、「プロによる機械的歯面清掃」のこと。厚生労働省によると「専用の機器とフッ化物入り研磨剤を使用して、歯みがきで落とせない歯石や磨き残したプラークを中心に全ての歯面の清掃と研磨を行い、う蝕や歯周病になりにくい環境を整えます。」
よく磨いているつもりでも自分で落とせる汚れは6割と言われています。歯科医院で専門の機械を使った掃除をしてもらうことで歯垢、歯垢が放置されて固まった歯石やバイオフィルムのほか、ステイン汚れ、ヤニなどをきれいに除去することができます。
ただし、PMTCは保険適用外。病気の治療ではなく、歯周病や虫歯の予防を目的としているためです。
ラミネートベニアとは、歯の表面をほんの薄く削って、歯の色をしたセラミック製の薄いカバーを貼り付ける治療法のこと。つけ爪の様なイメージです。全ての歯に適用でき、短期間で完了するのもメリット。
さらにセラミック製なので、天然歯に近い白さと透明感が長い間維持できます。
ただし、保険適用外なので、費用は高額。1本あたり5~15万ほどの費用がかかります。
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アメリカ発祥のホワイトニングは、歯みがきや歯のクリーニングでは落ちない汚れを落として白くする方法です。漂白するため、元の歯よりも白くすることが可能です。歯のホワイトニングは主に3種類あります。
オフィスホワイトニング | 歯科医院で行うホワイトニングのこと |
ホームホワイトニング | 自宅で行うホワイトニングのこと |
デュアルホワイトニング | オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用するホワイトニングのこと |
ずいぶん前になりますが、「芸能人は歯が命」というCMがありました。テレビや雑誌に出るとやはり歯が目立つため、芸能人の歯はとても白くてきれいです。ホワイトニングをすることで芸能人レベルの白さを目指すことも可能になりました。
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セラミック治療とはセラミックという素材を使用した歯科治療のこと。虫歯治療後は被せ物をしますが、銀歯は見た目が悪いだけでなく、金属が溶け出して金属アレルギーを引き起こす可能性もあります。
しかし、セラミックは本物の歯とほとんど見分けが付きませんし、歯の色を調節しやすいという特徴があります。ですから、口を開けたときにも目立ちません。さらに着色や変色が起こりにくいので長持ちしますが、保険適用外です。
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自宅でも好きな時に歯を白くすることができます。ここからは歯科医院に通わなくても自宅で歯を白くする方法をいくつかご紹介します。
まずは、ホワイトニング用の歯磨き粉です。ホワイトニングの施術を受けると高額ですが、ホワイトニング用の歯磨き粉ならリーズナブル。いつもの歯磨き粉をホワイトニング用のものにするだけなので簡単です。
さまざまなメーカーからホワイトニング用の歯磨き粉が発売されているので、チャレンジするのも手です。もちろん、ホワイトニングの施術ほどは白くはなりませんが、それでも多少白くさせることはできます。一般的な歯磨き粉よりも少し値段は高くなりますし、また、メーカーや製品によっても含まれる成分が違ってきます。気軽にホワイトニングケアをはじめたい方にはおすすめです。
もともと歯が白い人なら効果が実感できるでしょうが、汚れがかなり目立つ人にはおすすめできません。
歯の消しゴムは文字通り、歯についた汚れを落とすもの。歯の表面に付いた着色汚れを落とすことができます。歯の消しゴムにはペンタイプとスポンジタイプの2種類があります。シリコン製のものが多いペンタイプは持ち運びに便利です。
使い方は簡単、優しく擦るだけですが、ただし、元の歯の色より白くする効果はありません。研磨剤が入っているので、強く擦ったり、磨きすぎたりすると歯に傷がついてしまいます。
歯の消しゴムは、ドラッグストアやディスカウントショップなどで500円前後で購入することができます。
マニキュアというと爪に塗るものをイメージしますが、実は歯に塗るマニキュアもあります。歯そのものを白くする効果はありませんが、一時的に表面をコーティングして白く見せられます。
使い方は歯を磨いた後に歯の水分をしっかりと拭き取った後、1本ずつ塗っていくだけ。少なめに塗っていくのがポイントです。きれいに見せたいあまり、たっぷりとハケに塗ってしまうとムラムラになり、歯に不自然な厚みが出てしまうので注意が必要です。
薄く均一に塗れば10秒ほどで乾いてくれます。薄いと思った時は乾いた後に重ね塗りします。手軽に歯を白くでき、即効性があるのがメリットですが、食事をすると取れてしまったり、色がまばらになってしまうのはデメリットです。
重曹は頑固な汚れを落とすクレンザーのようなもの。掃除や洗濯などにも活用されますが、歯を白くするのにも役立ちます。ただ、歯の汚れを落とすことはできますが、研磨作用が強いので歯を削ってしまう恐れがあります。
歯ブラシに歯磨き粉をつけ、そこに一つまみ程度の重曹を振りかけて、あとはいつものようにブラッシングするだけです。
手軽にチャレンジできますが、人によってあまり効果が実感できないことも。個人差があるので注意が必要です。また、重曹入りの歯磨き粉も発売されているので、重曹はないけれど試してみたいときにおすすめです。
ホワイトニングペンはホワイトニングマニキュアと同様、歯に塗るだけで簡単に歯を白く見せることができるアイテム。使い方はペンで薬剤を塗布し、塗り終わったらもう一度重ね塗りをしていきます。乾燥させた後、歯ブラシで汚れを落とすだけ。
1本2500円程度で販売されているので、お試しでホワイトニングしてみたい人にもおすすめです。また、携帯に便利なので、いつでもどこでも気軽に使えるのも大きなメリットです。ただ、持続効果は短く、個人差もあるので効果を感じられない人もいます。
歯の黄ばみは、自分で白くできます。しかし、いくつかの注意点があるので、自分で白くする際には気をつけなくてはなりません。ここでは、注意点に関して詳しく解説します。
研磨剤入りのホワイトニング用歯磨き粉を使うと、一時的に歯を白くできます。しかし、強く磨きすぎると、歯の表面のエナメル質に傷がつき、かえって食べ物や飲み物によるステインが付きやすくなるので注意が必要です。場合によってはエナメル質が削れてしまい、知覚過敏を引き起こしてしまうので注意しましょう。
歯の消しゴムを使うときは、歯茎を擦らないように気を付けましょう。気分的には強く擦ればより白くなりそうですが、実はそうではありません。擦りすぎると余計汚くなってしまうこともあるので、優しく擦ってあげてください。
爪のマニキュアと同様、手早く塗らないとムラができてしまいます。汚れた歯に塗ってしまうと効果も半減。きれいに磨いてから塗るようにします。また、塗るところが乾いていないと上手く塗れません。唇と歯茎の間にコットンや丸めたティッシュを入れておくと水分を遮断することができます。
重曹を使う場合は、必ず食用タイプのものを選んでください。鍋の焦げなどを落とす効果がある分、擦りすぎると歯を傷つけてしまう恐れもあります。くれぐれもやり過ぎには注意しましょう。
ホワイトニングペンはせっかく歯を白くすることができても、効果の持続時間が短いこと。また、日本製と海外製では成分が違っています。
ムラができたり、ヒビが入っていたり削れていたりする部分にホワイトニング剤を塗ると、痛みなどが起こることもあります。特に海外製のものは成分が強いのでトラブルを起こす危険性が高いということは覚えておきましょう。
歯の黄ばみを予防する方法はいろいろとありますが、まず、黄ばみを抑えることが大切です。そこでここからは、簡単にできる黄ばみの予防方法についてご紹介します。
カレーやコーヒーといったものは、歯の着色汚れの元になります。食後時間が経つほどに落ちにくくなるので、食べたら、なるべく早く歯磨きをするようにします。だったら、黄ばみの原因になるものは食べないというわけにはいきません。もちろん、食後、すぐ歯磨きをすることができない時は、水やぬるま湯で口をすすぐ、ガムを噛んで唾液の分泌を促進するだけでも予防になります。
間食したり、お茶、紅茶、コーヒーは非常に着色しやすい飲み物です。仕事をしながら、よく飲む人は要注意です。食後すぐに歯磨きができないなら、飲み物を水に変える、間食を止めるのも手です。
ストレスや精神的な緊張によって自律神経のバランスが崩れたり、更年期障害、糖尿病のほか、加齢などの影響でドライマウスになる人が増えています。
唾液の量が少ないと体の不調のほか、歯の黄ばみも進みます。唾液の量を多くするには、水分をこまめに取ること、ガムを噛むほか、唾液腺マッサージも効果があります。
・唾液腺マッサージの方法
指数本を耳たぶのやや前にあてて、円を描くように優しく10回ほどマッサージしていきます。
強く磨くほどきれいになるわけではありません。また、適当に磨いてしまうと磨き残しも出てきます。正しいブラッシングを行わないことが黄ばみの原因になります。
どんなに忙しくても、歯ブラシだけでなく歯間ブラシを使って、汚れをしっかり落とすために正しいブラッシングを行うようにしましょう。
タバコはポリフェノールだけでなくヤニも問題です。禁煙できればベストですが、止められないという人もいるでしょう。思うようにセーブできない場合は、以下のような工夫をするのがおすすめです。
歯の黄ばみは加齢も原因。これは残念ですが、避けられません。食べる前に水を飲んで、歯をコーティングしておくと効果的です。歯が乾燥していると飲食したものが貼り付いてしまうためです。水を飲むだけとかんたんなので、外食のときでも無理なくできる、おすすめの方法です。
チョコレートのように粘度があったり、油脂分が多いものなどは、水を飲んでも流しきれないこともあります。しかし、外出先では思うように歯磨きができません。
そんな時に便利なのが、綿棒を使った歯磨きです。方法は綿棒で歯の表面を優しくぬぐうだけです。磨くわけではなく、落とすだけですからかんたんです。綿棒なら携帯できますし、捨てるのもかんたんです。
定期的に歯ブラシは交換していますか? 使いすぎて毛先がバラバラになっている歯ブラシは、毛の先端が歯に当たらなくなっています。使ううちに雑菌が繁殖しやすくなるので、たとえヨレヨレになっていなくても1ヶ月に1回は必ず交換するようにしましょう。
今回は歯の黄ばみについて詳しく解説しました。歯の黄ばみは自分で予防することも可能です。自分の生活やペースに合った方法を取り入れて、なるべく着色させないことが大切です。黄ばみのない白い歯を手に入れてください。
黄ばみを解消して白い歯を手に入れたいと思ったら、ぜひ、WITH DENTAL CLINICへ相談してみましょう。無料カウンセリング予約も受け付けています。まずはホームページを見て、どのような施術が受けられるのかを確認してみてください。
\歯の黄ばみにお困りの方にオススメ!/