公開日: 2023年4月30日
八重歯矯正をする時に抜歯は必要？傷みもある？矯正費用なども紹介！
八重歯は出来るだけ矯正して、正しい歯並びに戻した方がいい症状です。でも、矯正と聞くと抜歯もしなくてはダメなのか？という疑問を持たれる方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、八重歯を矯正する際には抜歯が必要なのか？そして、矯正すると傷みもあるのか？ということなどを詳しく解説していきます。
記事内では、実際に矯正にかかる費用なども詳しくまとめているので、そちらも参考にして八重歯の矯正を具体的に進めていきましょう。
＼どんな治療内容？料金はいくらかかる？こちらを要チェック！／
どうして八重歯になってしまうのか？
八重歯と言うのは「不正咬合」の一種で、噛み合わせの観点などから、出来れば矯正して直した方がいいものです。
日本人の八重歯の多くは、犬歯が前に突き出て横の歯と重なった状態になっています。犬歯と横の歯が重なって、まるで八重桜の花びらのような状態になっていることから、「八重歯」と言われるのです。
でも、どうして八重歯の状態になってしまうのか？考えられる要因を2つほど挙げてみました。
- 遺伝的な要因
- 乳歯が虫歯になって早く抜け落ちたこと
それぞれの要因について、深掘りしてみていきましょう。
遺伝的な要因
八重歯になってしまう要因の1つ目は「遺伝的な要因」です。八重歯そのものは遺伝しませんが、例えば以下のようなことは遺伝します。
- 顎の大きさ
- 歯の大きさ
ご両親の歯が大きければ、子供に遺伝することはありますし、顔の輪郭などから顎の大きさが遺伝することもあります。
当然1つ1つの歯が大きければ、犬歯が押し出され八重歯になりやすいですし、顎の大きさが小さくても、犬歯は同様に押し出され、八重歯になります。あなたのご両親にこんな特徴があるのであれば、あなたも八重歯になりやすいかもしれません。
乳歯が虫歯になって早く抜け落ちたこと
子どもの時に生える乳歯が虫歯などの要因で早く抜け落ちることも、八重歯になってしまう原因の1つです。乳歯が適切な時期まで生えていれば、永久歯も正しい場所で生え変わります。
しかし虫歯になった乳歯をそのまま放置していて、早く抜け落ちてしまった場合、奥歯の永久歯が通常よりも前側に生えてくることがあるのです。
奥歯の位置が前にズレるので、犬歯が前に突き出される状態となり、八重歯になりやすくなります。八重歯にならないようにするためにも、小さなころから虫歯になりにくくする工夫が必要なのです。定期的に歯医者に通い、虫歯のリスクを最小限にとどめられるようにしましょう。
八重歯矯正で抜歯は必要？
八重歯の矯正をする際に、抜歯は必ずしも必要ではありません。確かに抜歯をしなければならないほど重度の八重歯もありますが、矯正器具の装着だけで八重歯を改善できる場合もあるのです。
もし、八重歯の矯正で抜歯が必要なのであれば、八重歯自体を抜くのではなく、隣にある小臼歯を抜歯します。
小臼歯を抜歯し、矯正器具を装着し犬歯を正しい場所に移動させていくのです。八重歯の状態がかなりきつい場合であれば、このように抜歯が必要になってくるでしょう。
もし、軽度の八重歯であれば「非抜歯矯正」と呼ばれる方法で対処できます。具体的には、前歯付近の歯を0.2mmから0.5mm程度ずつ削り、矯正器具で犬歯を空いたスペースに戻していきます。
八重歯の症状がそこまできつくない場合は、非抜歯矯正で十分に対処できるのです。
どんな方法で犬歯を正しい場所に戻すのかは、専門医に適切に判断してもらうしかありません。八重歯が気になるのであれば、まずは一度専門のクリニックに相談をしてみましょう。
＼どんな治療内容？料金はいくらかかる？こちらを要チェック！／
八重歯矯正が痛いと言われる理由とは？
八重歯矯正をした人の体験談を見ていると「八重歯矯正は痛い」という内容の書き込みも見られます。どうして、八重歯矯正が痛いといわれてしまうのでしょうか。考えられる理由は以下の5つです。
- 抜歯をした傷み
- 抜歯をした傷み歯の矯正力が強すぎる
- 歯が動いている不安定な状態で噛むから
- 矯正器具の影響で口内炎が出来る
- 虫歯や歯周病になってしまう
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
抜歯をした傷み
八重歯矯正では、小臼歯を抜歯した際に痛みを生じます。もちろん、抜歯をした当日も傷みますし、抜歯した部分の炎症が治まるまで数日間は傷みがあることも多いです。
また、抜歯をした傷口が完全にふさがるまでは歯みがきや食事の際に傷口を傷つけないように気を付けることも重要です。
傷口に強い刺激が加わってしまうと、傷口から再度炎症が起こってしまいます。八重歯の矯正で小臼歯を抜歯した際は、歯みがきや食事の際によく気を付けるようにしましょう。
歯への矯正力が強すぎる
八重歯矯正をする際は、歯への矯正力が強すぎることが原因で、痛みを感じる場合があります。
歯の矯正では、1カ月に1度通院をして強制力の調整を行います。
1か月間で動かせる歯の移動距離は1mm。最短で歯を矯正しようとすると、1カ月に1mmは移動させていく必要があるのです。
この移動の時にかかる力に慣れていなければ、矯正力の強さで痛みを感じてしまうでしょう。マウスピース矯正であれば、患者さん自身で調整が可能ですが、ワイヤー矯正では専門医しか矯正力を調節できないので、ある程度の痛みは仕方がないと思っておきましょう。
歯が動いている不安定な状態で噛むから
八重歯の矯正治療を行っている際は、歯が少しずつ動き続けている状態です。歯が移動する際は双方から力が加わって、歯の状態が不安定になりがち。
そこに咀嚼の際の力が加わると、さらに歯が安定感を保つことができず、神経に接触して痛みをもたらします。矯正が進むにつれ、痛みは改善されていくはずですので、矯正し始めの頃は固い物などは避けた食事にした方がいいでしょう。
矯正器具の影響で口内炎が出来る
八重歯の矯正の際は、「マウスピースを装着して矯正する方法」か、「ブランケットという器具を装着して矯正する方法」があります。
いずれの方法も、口の中に器具を装着しなければいけないので、どうしても口の中に傷がついてしまう恐れがあるのです。口の中に傷が入ってしまうと、そこから口内炎が発症する可能性もあります。
免疫力が弱っていると、口内炎が回復するのに時間がかかることもあるでしょう。なので、八重歯の矯正治療を受けている時は、出来るだけ免疫力を高める生活習慣を維持しましょう。
また、器具で傷が付きにくいように、食べる物を柔らかい物にするなど、食に対して配慮をしてもいいかもしれません。口内炎を極力悪化させないような工夫をしてみましょう。
虫歯や歯周病になってしまう
八重歯の矯正治療を行っている時は、歯に器具を装着しているため、普段付かないところにプラークが溜まりやすくなっています。また器具を装着している関係で、細部までプラークを取り除くことも出来ないでしょう。
そのため、プラークが多く溜まった場所から虫歯菌が繁殖し、虫歯になったり歯周病になったりしてしまいます。虫歯や歯周病は当然痛みを発生させるので、これらの病気が痛みの原因になることもあります。
ただ、矯正治療を行っている間は、定期的に歯医者に通うはずなので、専門の歯科医から適切な対処方法を教えてもらうようにしていれば、問題ありません。
虫歯や歯周病への治療も併せて行ってくれるはずなので、医師の指示に従って対処しましょう。
八重歯の矯正で抜歯をした時の費用とは？
八重歯矯正で抜歯をした際は、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。全体矯正と部分矯正で費用が異なるので、それぞれ目安の費用を表にしておきます。
全体矯正の場合
まずは、全体矯正の場合です。
| 矯正治療 | 費用相場 |
|---|---|
| ワイヤー矯正 | 60万円から150万円 |
| マウスピース矯正 | 50万円から100万円 |
| 抜歯 | 1本に付き5,000円から10,000円 |
このような感じで、ワイヤー矯正の方が費用は多く必要です。ワイヤー矯正に関しては、器具が目立ちやすい「表面への装着」のほうが費用は安価で、目立ちにくい「葉の裏側への装着」のほうが費用は高額になります。
抜歯はいずれにしても1本当たり5,000円から10,000円の費用が必要になってきます。どれくらいの本数を抜歯するのかは、歯科医の判断によって異なるので、より多くの歯を抜いた方が費用は高額になるでしょう。
八重歯の症状が軽度のものであれば、抜歯をせずに小臼歯を削るだけで施術が完了するかもしれません。抜歯せずに済めばその分費用も抑えられますね。
部分矯正の場合
一方の部分矯正に関しては全体矯正よりも費用は控えめです。
| 矯正方法 | 費用相場 |
|---|---|
| ワイヤー矯正 | 10万円から60万円 |
| マウスピース矯正 | 10万円から80万円 |
| 抜歯 | 1本に付き5,000円から10,000円 |
部分矯正はワイヤー矯正をしたらかなりローコストで矯正が可能です。マウスピース矯正にも、さまざまな種類があり、ロープライスで抑えられるタイプや、ワイヤー矯正並みに高額になってしまうタイプなど色々です。
これらの方法に関しては、歯科医から必ずいくつかの提案があるので、自分に合った方法を選んでもらいましょう。部分矯正に関しても、抜歯する費用は変わりません。
八重歯を抜歯すると後悔する理由
八重歯を治療する際に、「八重歯そのものを抜歯してしまう」という方法をイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この方法はおすすめしません。どうして八重歯の抜歯をおすすめしないのか、その理由は以下の通りです。
糸切り歯である犬歯が無くなってしまい、食べ物を噛む力が弱くなるから
歯並びが悪くなって、すきっ歯になり、噛み合わせが悪くなるから
八重歯になりやすいのは糸切り歯と呼ばれる犬歯ですが、この犬歯は物を咀嚼する時に重要な役割を持つ歯です。なので、犬歯を抜歯してしまうと後悔してしまうでしょう。
また、犬歯を抜いてしまう事で、全体的な歯並びが悪くなり、噛み合わせが悪くなって、結果的に咀嚼力が弱くなるデメリットもあります。
八重歯を抜歯してしまうと、あとで後悔してしまうので絶対にやめておきましょう。
八重歯矯正をして後悔しないための対策とは？
八重歯の矯正をする際に、後悔しないようにするためには、どんなことに気を付ければいいでしょうか。2点ほど挙げておきます。
- 適切なクリニックを選ぶ
- 最適な方法を選ぶ
この2点には絶対に気を付けてください。それぞれ理由をまとめておきます。
適切なクリニックを選ぶ
1つ目のポイントは「適切なクリニックを選ぶこと」です。
歯医者には色々なタイプのクリニックがあります。
治療を主に行っているクリニック
ホワイトニングに力を入れているクリニック
歯の矯正に力を入れているクリニック
もちろんおすすめなのは「歯の矯正に力を入れているクリニック」です。矯正専門歯科とまではいかなくても、歯の矯正を強くお勧めしているクリニックであれば、かなり専門的な施術を受けられるはずです。
逆に治療専門の歯科に通っているのであれば、矯正が得意な歯科を紹介してもらってもいいかもしれません。とにかく、病院選びには慎重になりましょう。
最適な方法を選ぶ
2つ目のポイントは「最適な方法を選ぶこと」です。前述したような矯正に力を入れているクリニックを選べば、専門知識のある医師に施術をお願いできるため、自分自身の症状に合った治療方法を受けられるでしょう。
いくつかの方法を提案されるかもしれませんが、医師が最も強くおすすめしてくれる方法が一番です。費用が高額になる可能性もありますが、仕上がりの見た目や嚙み合わせなどが非常に良くなるはずなので、アドバイスを良く聞いて、あなたに相応しい治療方法を受けるのがおすすめです。
八重歯矯正では信頼できるクリニックを選ぼう！
八重歯は放置しておくとよくないということが、把握できたのではないでしょうか。今回は、以下のようなことを解説してきました。
- 八重歯を矯正する時に抜歯は必要なのか
- 八重歯の矯正の時に傷みはあるのか
- 八重歯の矯正や抜歯にはどれくらいのお金がかかるのか
八重歯の矯正では、抜歯の必要がある場合もありますし、無い場合もあります。強弱はあれど、ある程度の痛みは発生するでしょう。また、費用も方法によってまちまちなので、自身の八重歯の症状に最も合った施術を選ぶようにしてみてください。
どんなクリニックに行って矯正を受ければいいのか、悩まれた場合はWITH DENTAL CLINICがイチオシです。こちらのクリニックでは、無料カウンセリングを実施しています。
少しでも自分の八重歯にコンプレックスがあるのであれば、早速無料カウンセリングを受けてみられてはいかがでしょうか。以下のフォームから、簡単に申し込むことができます。
＼どんな治療内容？料金はいくらかかる？こちらを要チェック！／
WEBで予約
LINE相談