公開日: 2023年4月29日
歯列矯正では、矯正中に歯に矯正器具を装着するため、食事がしにくいと感じることがあります。ただ、矯正中であっても毎日の食事は必要で、できるなら矯正前と同様に食事を楽しみたいと思う人も多いでしょう。
この記事では、矯正中の食べ物の注意点とおすすめ・NGな食べ物について紹介します。また、食事中の痛みについても詳しく解説します。歯列矯正を検討しているが、食事がうまくできるか心配な人は、ぜひ参考にしてみてください。
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歯列矯正中は、ワイヤー矯正など、矯正の種類によっては矯正装置の取り外しができないため、食事中であっても常に装着したままの状態になります。そのため、矯正中は食べ物に注意が必要です。食べ物によっては矯正装置に挟まってしまったり、装置が外れてしまうこともあります。
また、歯列矯正を始めたばかりの時期は、歯が移動する時の痛みがあるため、食事がうまくできないことがあります。ただ、矯正中であっても毎日の食事は必須で、栄養が偏った食事を続けていると、貧血や倦怠感などの体調不良につながるケースもあります。
矯正中であっても、栄養バランスのとれた食事をすることが重要です。そのため、矯正の妨げにならないよう工夫して食事をするようにしましょう。
矯正中であっても、食事は普段通りにおこなうことができます。ただ、矯正の種類によっては歯に矯正装置を装着したままの状態で食事をおこなう必要があるため、食べ物の種類を工夫することが必要です。
矯正中に特におすすめの食べ物としては、ビタミンB2、B6を多く含む食べ物があります。
矯正中は、矯正装置が口内に当たるなどの理由から、口内炎ができやすくなります。ビタミンB2、B6は口内炎の予防や回復に効果があるとされている栄養素なので、矯正中は積極的に摂取したい食べ物です。
また、矯正中は矯正装置に食べ物が挟まりやすいため、挟まりにくい食べ物もおすすめです。他にも、歯が痛い場合は柔らかい食べ物を食べることで、歯への刺激を減らすと食事がしやすくなります。
歯列矯正では、痛みや口内炎などの問題がなければ、基本的にはNGの食べ物はありません。ただ、食べ物によっては矯正装置に挟まったり脱落したりすることで虫歯や歯周病になる可能性があります。これを予防するために、矯正中は以下の食べ物は避けたほうが無難です。
特に、歯につきやすい食べ物は、糖分が多く含まれているものが多いため、虫歯の可能性が高くなります。避けるべき食べ物として、ガムやキャラメルなどがあります。
繊維質の多い食べ物は、矯正装置に挟まりやすく取れにくいため、避けましょう。挟まったまま放置すると虫歯や歯周病の原因になります。また、挟まった食べ物を取ろうとした際に装置が外れる可能性もあります。
硬い食べ物は、矯正装置に当たると変形したり外れることもあるため、食べる場合は注意するようにしましょう。
着色しやすい食べ物は、特にマウスピース矯正を行っている際に注意が必要です。マウスピースは透明なため目立ちにくいというメリットがありますが、食べ物で着色してしまうと、その汚れが目立ってしまいます。
他にも、糖分が多い食べ物も注意が必要です。糖分の摂取自体に問題はありませんが、矯正中は虫歯になりやすいため、歯磨きを念入りに行うなど、口内ケアはより丁寧に行う必要があります。
なお、マウスピース矯正の場合、マウスピースを外して食事を行うため、従来と同じように食事ができます。そのため、特にNGな食べ物はありません。
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歯列矯正は、歯を移動させる治療法なので、矯正の時期によっては歯が痛むことがあります。そのため、歯の痛みで食事がうまく噛めない場合があります。その場合は、食べ物の種類や食べ方を工夫する必要があります。
食べ物としては、できるだけ歯に刺激を与えないものを食べるようにしましょう。具体的には、柔らかい食べ物、水分が多い食べ物がおすすめです。また、食材を柔らかくなるまで煮込む、細かく刻むなどすれば、歯をあまり使わずに食事をすることができます。
特に、歯列矯正を始めた直後は歯の痛みが強いことが多いため、この時期の食事は注意する必要があります。
歯列矯正の期間中の食事では、歯が痛む場合があります。ここでは、歯が痛む理由について紹介します。もし矯正中の痛みで食事がうまくできない場合は、理由について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
矯正治療では、歯の矯正装置を装着します。矯正装置にはワイヤー矯正などの場合は金属になるため、口の内側や舌に触れることで口内炎になる場合があるでしょう。
通常の口内炎は、数日〜1週間程度で治りますが、矯正中は口内炎が出来やすい状態なので、再び口内炎になることもあります。
もし口内炎が治りにくい場合は、口内炎の予防となるビタミンB群が多く含まれる食事を摂取しましょう。また、サプリメントなどでビタミンB2やB6を摂取するのもおすすめします。また、口内炎にならないためにも、矯正装置にはできるだけ触れないよう意識しましょう。
口内炎は、ワイヤー矯正の場合に起こることが多く、マウスピース矯正の場合は起こりにくくなります。もし口内炎ができるか不安である場合は、マウスピース矯正を検討してみてください。
歯列矯正は、歯に一定方向の力を与え続けることで、歯を移動させる治療法です。実際には、力を与えている歯の部分が溶け、その反対側に新しく骨が作られることで歯が移動しています。この歯が溶けるときに、痛みを伴う物質が分泌され、痛みの原因となります。
この痛みは矯正装置の装着直後に起こることが多く、その後次第に治まります。痛みがある期間はおよそ1週間程度なので、その期間は歯で強く噛まなくてもいい食べ物を摂取しましょう。
その後も程度は低いですが、歯が痛む場合があります。その際は柔らかいものを食べるなど、歯に刺激を与えないよう工夫が必要です。
矯正中に硬い食べ物を食べると、噛むときに歯に刺激が伝わり、痛みを感じる場合があります。また、繊維質の食べ物などは矯正装置に挟まりやすくなっています。そのため、矯正装置に食べ物が挟まり不快に感じたり、虫歯や歯周病になることもあるため注意が必要です。
特に、矯正装置を装着した直後などは、装着した状態での食事に慣れていないため、うまく食べることができず、矯正装置に挟まることがあります。矯正中は、慣れるまでは食事の内容と食べ方に注意するようにしましょう。
歯列矯正の期間中は、歯が痛むなどの理由から食事が難しい場合があります。ここでは、矯正中でも痛みを感じにくい食べ物を紹介します。ただし、栄養バランスがとれた食事が大切ですので、ここで紹介したものだけを食べるという事は避けて下さい。
矯正中は歯が移動することから痛みを感じやすくなります。特に、歯に刺激が加わると痛みを感じるため、歯に刺激を与えずに食べることができる、柔らかい食べ物がおすすめです。
素材として柔らかい食べ物だけでなく、生野菜などはミキサーにかけてスムージーにしたり野菜ジュースにすると、痛みを感じずに食べることができます。また、ご飯もお粥にすれば歯に刺激を与えずに食事ができます。
また、他の食材も柔らかくなるまで煮込むことで、食べやすくすることができます。他にも、アイスクリームやプリンなども柔らかいため食べやすいのですが、糖分が多く虫歯になる可能性があるため、食べすぎには注意しましょう。
水分が多い食べ物は、矯正中でも歯に刺激を与えにくいため、食べやすい食べ物です。主食としてご飯やパンが痛みで食べられない場合は、矯正装置に挟まりにくい「うどん」は食べやすいためおすすめです。できればコシのない柔らかいうどんが適しています。
また、タンパク質を摂取する場合、肉や魚が硬くて食べにくい場合は、豆腐が適しています。豆腐は水分が多く柔らかいため、歯に影響を与えません。また、野菜なども柔らかくなるまで煮込むなど、調理法を工夫することで、痛みを与えにくくなります。
食べ物の種類によっては、矯正装置に挟まることがあるため、矯正装置に挟まりにくい食べ物がおすすめです。
特に、矯正装置に挟まりやすい食べ物は避けましょう。刺身を食べる場合は、マグロなどはスジがあり挟まることがあります。スジが比較的柔らかいサーモンがおすすめです。マグロを食べる場合は、たたきにして食べると挟まりにくくなります。
麺類は柔らかいため食べやすい食材ですが、細い麺の場合は矯正装置に挟まる場合があります。麺類を食べたい場合は、柔らかく太めの麺がおすすめです。
鶏肉も繊維があるため挟まりやすいのですが、こちらも挽き肉にして食べると挟まる心配がありません。このように、スジが硬いものは避けるか、細かく調理するなどして食べましょう。
歯列矯正では、常に歯に矯正装置を装着した状態になります。矯正装置は金属が使われているため、舌などが触れてしまうことで、口内炎になりやすくなっています。そのため、口内炎の予防や回復効果が期待できるビタミンB2の摂取がおすすめです。
ビタミンB2は、乳製品や卵、海苔やワカメなどの海藻類、アーモンドなどのナッツ類、しいたけやマッシュルームなどのきのこ類に多く含まれています。肉類ではレバーにビタミンB2が多く含まれます。
基本的に柔らかい食べ物も多いため、矯正中におすすめの食べ物と言えます。きのこ類が硬くて食べられない場合は、細かくして食べることで痛みを感じずに食べることが可能です。
ビタミンB6もビタミンB2と同様に、口内炎の予防や回復効果に期待できます。そのため、ビタミンB2と同時にビタミンB6を含む食べ物を摂取しましょう。ビタミンB6が多く含まれている食べ物としては、鮭、バナナ、さつまいも、赤パプリカなどがあります。また、肉類ではレバーに多くビタミンB6が含まれています。
鮭はスジが柔らかいため、矯正装置に挟まりにくいため、食べやすい食べ物です。バナナはそのままでも柔らかく食べやすいですが、スムージーにするのもおすすめです。
また、玄米にもビタミンB6が多く含まれています。ただ、玄米は硬いため矯正中には不向きです。もし噛むときに痛みがないのであれば、白米に玄米を混ぜて食べるという方法もあります。
ビタミンB6は先程紹介したビタミンB2と共に摂取すると、口内炎への効果がより期待できるようになるため、可能であればビタミンB2を多く含む食べ物も合わせて摂取しましょう。
特にレバーはビタミンB2とB6が共に多く含まれる食材なので、口内炎にはおすすめです。ただし、レバーは硬いため、歯の痛みがある時期は避けましょう。
ここまで、矯正中におすすめの食べ物とNGな食べ物、矯正中の食事で歯が痛む理由について紹介しました。矯正中は、歯に矯正装置を装着したままになるため、食事が難しくなる場合があります。また、食べ物によっては矯正装置に挟まることがあり、違和感や虫歯・歯周病の原因になる場合があります。
矯正中におすすめの食べ物としては、柔らかい食べ物、水分が多い食べ物、挟まりにくい食べ物、ビタミンB2・B6を多く含む食べ物があります。矯正中にNGな食べ物としては、歯につきやすい食べ物、硬い食べ物、矯正装置に挟まりやすい食べ物、着色しやすい食べ物があります。
矯正中の食事では、口内炎による痛み、歯が動くことの痛み、噛み合わせるときの痛みがあります。歯の痛みで食事が難しい場合、痛みを感じにくい食べ物を食べるようにしましょう。もし矯正中に痛みで食事が難しい場合は、歯科医に相談することをおすすめします。WITH DENTAL CLINICでは、無料カウンセリングも受け付けています。
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