公開日: 2023年4月16日
「前歯の出っ歯が気になるけど、矯正治療は期間もかかるし費用が高いのも気になる」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。前歯の出っ歯が気になるから矯正をしたいと考えているのなら、セラミック矯正も検討してみませんか?セラミック矯正なら、治療期間も短期間で終わらせることができ、費用も全体の歯列矯正と比較すると抑えることができます。
この記事では、前歯の出っ歯になる原因、治療方法、セラミック矯正のメリットとデメリット、口ゴボのセラミック矯正の費用相場、治療期間についても解説していますので気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
\どんな治療内容?料金はいくらかかる?こちらを要チェック!/
「出っ歯」は、歯科での正式名称として「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼びます。前歯で物が噛みにくい、横から見ると上唇が前に突出しているということが気になる場合は、出っ歯である可能性が高いです。
出っ歯の原因には、大きく分けると先天的要因と後天的要因があります。先天的、後天的の2つとも、矯正で治すことが可能です。
アゴや骨格の形は遺伝しやすいです。親が出っ歯の場合は子供も出っ歯になる可能性が高くなります。
歯が大きく上のアゴが小さいと、歯が並ぶスペースが足りなくなってしまいます。そのため、すべての歯がキレイに並ぶことが難しくなってしまい、出っ歯になる場合があるのです。
舌癖とは、舌を前に出す癖(くせ)のことをいいます。舌の力はとても強く、舌癖があると前歯が前に押し出されてしまうことによって、出っ歯になる可能性が高くなってしまうのです。舌癖は、舌のトレーニングで改善することができます。
乳幼児のときに長く指しゃぶりをしていると、前歯が突出しやすくなります。そして、出っ歯だけではなく、開口など不正咬合の原因にもなりますので、2歳半から3歳頃までにはやめるようにしましょう。
口で呼吸をしていると、口が開いている時間が長くなるため、唇が前歯を押さえつける力が弱くなり、出っ歯になってしまいます。口呼吸をしている場合は、早めに改善しましょう。
前歯の出っ歯をそのままにしておくこと、健康上デメリットが大きくなります。出っ歯が身体に与える影響は、以下の5つです。
それぞれの項目について解説していきます。
歯並びが悪いと、歯垢が溜まりやすくなり、歯周病や虫歯になるリスクが高くなります。そのため、より丁寧にブラッシングすることが必要になります。
噛み合わせが悪いと、上手く噛めません。そして、噛みやすい歯だけで噛んでしまうと、その歯を痛めてしまって歯が破折したり、すり減ってしまう恐れもあります。
歯と歯のあいだにすき間があると、そこに空気が漏れてしまい、思うように発音ができなくなります。
噛み合わせが悪いと、アゴの関節に負担がかかってしまいます。そして、噛み合わせが悪くなると歯ぎしりやくいしばりで、アゴや首の周りが緊張し、頭痛や肩こりを引き起こしてしまうのです。
前歯が出ていると、口が思うように閉まらないので口呼吸になりやすいです。口呼吸を繰り返していると、口の中が乾燥して細菌が増えてしまうので、歯周病や虫歯のリスクが高くなってしまいます。
前歯の出っ歯を治すには、矯正を行います。矯正の種類にはいくつかあり、矯正の見た目や費用についてそれぞれ違いがありますので、矯正の種類について解説していきます。
歯列矯正には、ワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。ワイヤー矯正は歯にブラケットという装置を張り付けて、そこにワイヤーを通して歯を動かしていく矯正方法です。このワイヤー矯正には歯の外側に装置を張り付ける表側矯正と、内側に装置を張り付ける舌側矯正があります。装置の見た目が気になる場合は、舌側矯正がおすすめです。
マウスピース矯正は、透明のマウスピースを装着して歯を動かしていく矯正方法です。このマウスピース矯正の最大のメリットは装置が透明なので、矯正中の見た目が気にならないことです。そして、自分で装置を着脱できるので、食事中に食べ物が装置に詰まるようなストレスもありません。
セラミック矯正は歯を削りセラミックを被せて、歯並びを整える矯正方法です。この矯正方法は、歯の大きさや形状、色合いをセラミックの被せ物で調整することができます。矯正中は、仮歯を装着するので見た目も気になりませんし、治療期間が一般的な歯列矯正と比較すると短いのもメリットです。
セラミック矯正で前歯の出っ歯を治すメリットは以下の3つです。
それぞれの項目について解説していきます。
セラミック矯正の大きなメリットのひとつは、短期間で治療が完了することです。通常の歯列矯正は、歯並びが整うまで期間が2年から3年ほどかかります。その歯列矯正と比較すると、セラミック矯正は歯を削ってセラミックを被せるだけで治療が完了するので、短期間で治療を終わらせることができます。
ただ、セラミックの色や形などを理想の状態にこだわりたい場合や、セラミックを被せる予定の歯ぐきに炎症がある場合は、しばらく仮歯のまま経過を診ていくこともあります。
セラミック矯正は、被せるセラミックの大きさや形、色合いを理想の状態に近づけることができます。
通常の歯列矯正は天然歯での矯正なので、歯の色合いや形は調整できません。
セラミック矯正は、矯正装置を装着しないので、見た目が気になることも少ないでしょう。
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セラミック矯正で前歯の出っ歯を治すデメリットは、以下の4つです。
それぞれの項目について解説していきます。
セラミックを被せるために、歯を土台の形に大きく削る必要があります。そして歯の生えている向きによっては、歯を削る量が多くなるので歯の中の神経を取る場合もあります。
セラミックを被せた直後はほとんど気になりませんが、着色しやすいカレーや赤ワイン、タバコなどによってセラミックと天然の歯につく着色の程度、速度に少しずつ違いがでてきます。
例えば、前歯4本だけをセラミックにした場合は、笑ったときに天然の歯も見えてしまうこともありますので、ご自身でのていねいなブラッシングを心がけましょう。そして、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて、着色汚れをしっかり除去してもらうことも必要です。
全体的に歯を動かす歯列矯正とは違い、セラミック矯正の場合は歯が動かないので、歯並びの状態によっては、噛み合わせが改善しない場合もあります。特に骨格的に歯並びの問題がある場合は、外科手術も加えた全体的な歯列矯正がおすすめです。
歯を削ることで冷たいものがしみる症状(知覚過敏)がでたり、削った歯が虫歯になることがあります。もし虫歯になっただけなら、再度治療してセラミックを被せればいいのですが、歯根の部分が折れてしまった場合には、歯を残せないので抜歯を考えないといけません。
前歯の出っ歯のセラミック矯正は部分的にセラミックを被せるだけなので、全体的な歯列矯正と比較すると費用は抑えられます。そして、セラミックにもいくつか種類がありますので、その種類と特徴、費用をご紹介します。
使用素材 | 素材の特徴 | 費用 |
---|---|---|
ジルコニアセラミック | 耐久性、審美性ともに優れている | 10万円~18万円 |
オールセラミック | 色味や質感が天然歯に近い | 12万円~15万円 |
メタルボンド | 金属を使用している | 12万円~15万円 |
セラミック1本単位の金額です。こちらの費用は一般的な相場(税別)になりますので、詳しくはクリニックに問い合わせましょう。それぞれの素材について解説していきます。
ジルコニアセラミックは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれ、審美性だけでなく耐久性にも優れています。耐久性があることによってセラミックの欠点でもある破折も克服され、審美歯科治療において注目を集めている素材です。
被せものの表面と内側のすべてをセラミックで作られた素材です。色味や質感が天然歯に近く、前歯や小臼歯の被せものによく用いられています。
金属の上にセラミックを焼き付けて作られたものが、メタルボンドです。審美性はオールセラミックやジルコニアよりは劣りますが、金属を使っているので耐久性にとても優れています。
セラミック矯正がおすすめな人は、以下のような人です。
それぞれの項目について解説していきます。
一般的な歯列矯正は矯正期間が2年から3年ほどかかりますが、セラミック矯正ははを削って被せるだけなので、短期間で治療を完了させることができます。治療期間はセラミックを被せる本数や状態にもよりますが、一般的には1~2ヵ月ほどです。
被せるセラミックは、色や質感、形を調整できますので、そのように歯の見た目が気になる人におすすめの治療方法です。そして、もともと歯の神経を取っている場合は、セラミック治療のデメリットである「歯の神経を取る場合がある」という部分もないので、セラミック矯正に向いています。
表側のワイヤー矯正は、矯正装置の見た目が気になる人が多いですが、セラミック矯正は矯正装置を装着しないので、見た目が気になることはほとんどありません。セラミックの型取りをした後は、仮歯を装着しますので、セラミック矯正の途中でも見た目を気にしないで過ごすことができます。
セラミック治療ができない人は、以下のような人です。
それぞれの項目について解説していきます。
セラミック治療を行う歯が重度の歯周病の場合は、セラミック治療をおすすめできません。重度の歯周病で歯がグラグラしてる場合は、将来的にその歯を残せないので、多額のセラミックを被せても意味がなくなってしまいます。
歯周病が軽度や中等度の場合は、歯周治療を行って土台をしっかり整えてから、セラミック治療を行うほうが良いでしょう。
セラミック治療を行う歯に神経が残っている場合は、歯を削るときに麻酔を行います。そのため、麻酔にアレルギーがある人は、セラミック治療ができません。麻酔アレルギーの人は、麻酔を行うと呼吸がしにくくなったり、動悸が激しくなったりなどの症状がでてきてしまいます。
最悪、アナフィラキシーショックの症状がでてくると命に関わってきますので、麻酔アレルギーの人はセラミック治療は行わないほうが無難です。
乳歯は将来的に永久歯に生え替わりますので、セラミック治療を行うことはできません。顎の成長期の場合は、顎を広げる矯正装置やワイヤー矯正がありますので、そちらをおすすめします。セラミック矯正と比べると期間がかかりますが、小さい頃から歯列矯正を行うと、永久歯に生え替わっても歯並びがキレイなままの良い状態で生え替わることも多いです。
セラミック矯正治療の流れについて解説していきます。
まずは、無料カウンセリングで歯のお悩みや理想の仕上がりなど、しっかり患者さまのお話をお伺いします。もし遠方からお越し頂いている場合や、急ぎで治療を行いたい場合は、このときにご相談ください。ご予約をまとめてお取りしたり、1回の治療時間を長く取るなどの体制をととのえます。
レントゲン撮影や、歯周病の検査を行います。歯や歯周病の状態を診て、セラミック治療にかかる期間や料金のご説明を行ってお見積りをお渡しし、患者さまの同意を得てから治療を開始していきます。
ここからセラミック矯正治療を開始していきます。もし歯を削るときに、歯の神経を取らなければいけなくなったら、神経の処置の治療が数回かかります。
神経の処置が完了したら、歯の土台の形を整えて、仮歯を装着します。そして、その状態でしばらくのあいだ過ごして頂きます。噛み合わせの状態や歯の形、歯並びの状態に納得して頂けるか、経過を診ていきます。
仮歯で納得して頂けたら、本番のセラミックを作製します。そして、出来上がったセラミックを装着したら、すべての施術は完了です。
単純な虫歯によるセラミック治療ではなく、矯正を目的としたセラミック治療の場合は、一般的に1~2ヵ月ほど期間がかかると言われています。
この期間は、治療する歯の状態や本数によっても異なり、歯周病がどの程度か、歯の神経を取る必要があるかで大きく変わります。ちなみに、歯の神経を取る必要がなければ1~2週間ほどの短期間で完了する場合もあります。
いかがだったでしょうか。キレイな歯並びが見える笑顔は、とても爽やかで健康的な印象を与えます。今回の記事を読んで、セラミック矯正を検討したいと思った方は、一度セラミック矯正のカウンセリングを受けてみませんか?
WITH DENTAL CLINICでは無料カウンセリングで患者さまの今の悩みや理想の仕上がりをくわしくお聞きして、オーダーメイドの治療プランをご提案いたします。
ぜひお気軽にご相談ください。
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