公開日: 2023年3月29日
日進月歩している歯科医療。インプラント治療を受ける患者様も珍しくはありません。みなさんは歯の抜けているところを、そのままにしてはいませんか?歯を抜けたままにしておくと隣の歯が伸びてきたり、抜けているところが下の歯であれば上の歯が伸びてきたりします。結果として、噛み合わせが悪くなってしまうことも。よく噛めないので消化器官に負担がかかったり、空気が抜けてうまく発音ができなかったりします。
本記事ではインプラントのメリットとデメリット、それから歯のないところに行う保険治療のブリッジと入れ歯をそれぞれ比較してみました。
\どんな治療内容?料金はいくらかかる?こちらを要チェック!/
インプラント治療で得られるメリットは7つあります。
以下で詳しく見ていきましょう。
インプラントは、自然の歯と同じくらい噛む力があるため、食事を楽しむことができます。歯根の代わりとなるインプラントを顎の骨に直接入れて、土台にして人工歯を取り付けているから安定性があるからです。入れ歯だと噛む力がかなり低下するため、硬いものを食べることが難しくなります。また、温度を感じにくくなるので、熱いものを食べても鈍感になってしまい口の中をやけどしてしまうことがありますが、インプラントだとその心配はありません。
インプラントは人工のジルコニアやセラミックなどの白い歯を入れることができるので、自然な見た目にすることができます。入れ歯やブリッジは保険適用のものだと、銀歯や銀の金具になってしまうのでどうしても不自然な見た目になりがちです。
歯を失ってしまうと、顎の骨が徐々に減っていきます。咀嚼することによって骨が痩せるのを防ぐ働きがあるからです。インプラントは歯根の代わりになり、咀嚼して刺激が顎の骨に伝わるため、顎の骨が痩せていくのを防ぐことができます。
ブリッジや入れ歯は失った歯の周りの歯を削って金具や銀歯をかけます。健康で問題のない歯でも処置しないといけないのです。しかし、インプラントは周りの歯にダメージを与えずに守ることができます。
人は噛むことによって脳に刺激が伝わります。インプラントを入れることによって、バランスよく噛むことができ、脳を活性化することができます。
歯がないところには空気が抜けてしまうので上手く発音ができません。それから、入れ歯も舌が動かしにくくなるので喋りにくくなることがあります。インプラントは以前の、歯が全てある状態と同じように話すことができます。
入れ歯は毎日外してお手入れする必要があります。旅行先や外食時に外すのが面倒だったり、人目が気になったりすることもありますが、インプラントはその心配はありません。天然の歯と同じ歯磨きでのケアになります。
治療することによって得られることが多いインプラント。そんなインプラントのデメリットは4つあります。
以下で詳しく見ていきましょう。
インプラントは保険が効かず自費治療となるため、治療費の30〜50万円を全額負担しなければなりません。前歯と奥歯の料金の違いはあまりありませんが、本数によって2倍、3倍になっていきます。インプラントを入れた後も定期的なメンテナンスが必要になりますので、そちらも保険が効くか効かないか、かかりつけの歯医者に確認しておくといいでしょう。
インプラントは事前の検査や施術までの準備、またインプラントを入れてから骨が結合するまでの時間がかかるので半年くらいかかることがあります。一方で保険治療の入れ歯やブリッジは、1〜2ヵ月で完了することができます。
インプラント治療は手術になるため、体への負担がかかってしまいます。一般の歯科治療とは違うため、重い全身疾患のある方は感染症のリスクがあったり、出血が止まらなくなってしまうことも。健康な方も術後に腫れや痛みが出る可能性が高いです。
おおよそ3ヵ月から半年に一度、メンテナンスで歯医者に行き状態を見てもらうようになります。そこではインプラント周りの歯茎の状態や噛み合わせをチェックして、専門的なケアを受け、問題がないか確認するためです。インプラント周囲炎というインプラントの歯周病もあり、最悪の場合抜け落ちてしまうことがあります。定期的なメンテナンスを受けていれば、インプラント周囲炎の可能性は防げるのできちんと通うことが必須です。
インプラント治療を受けるとMRIを受けられないといった話を聞くこともあると思いますが、それは誤解です。ほとんどの場合、MRIを受けることができます。なぜなら、インプラントはチタン製のためです。チタンは磁石にくっつくことがないので、問題なくMRIを受けることができます。MRI を受けることができないのは、心臓ペースメーカー、人工内耳、神経刺激装置の3つです。不安であれば入れるインプラントが何の製品であるか、歯科医師に確認しましょう。
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インプラントについて説明してきましたが、ここからは保険治療のブリッジと入れ歯と比較して見ていきましょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
インプラント | 噛む力が天然の歯と変わらない 他の歯に負担がかからない 見た目がきれい | 費用が高額 治療期間が長い |
ブリッジ | 治療期間が短い 費用が安く済む | 噛む力が天然の歯の60% 隣の歯を削る必要がある 見た目が良くない |
入れ歯 | 治療期間が短い 費用が安く済む | 噛む力が天然の歯の10〜40% 見た目が悪い 外して手入れが必要 |
インプラントは噛む力が天然の歯と変わらず、他の歯を削ったりせず負担もかからないところや、見た目がきれいな点がメリットです。
デメリットは、自費治療になるため費用が高額となってしまいます。また、治療期間が半年ほどかかり、何度も通院することが難しい方にはおすすめできません。インプラントを入れた後も、3ヵ月から半年に一度メンテナンスで来院する必要があります。歯医者へ何度も通うことが負担に感じず、費用や期間をかけられる方にはいい治療法でしょう。
ブリッジのメリットは治療期間が短く、費用が安価で済むところです。ブリッジは口の中の状態にもよりますが、1〜2ヵ月で治療を完了することができます。保険適用のため治療費は1〜2万円です。
ただしデメリットは、噛む力が天然の歯と比べて60%に下がってしまうところです。また、隣の歯が健康で問題のない歯でも連結のため削る必要があります。それから、見た目がよくありません。前歯には白い材料を使いますが、保険治療の材料は何年かすると変色してしまう恐れがあります。奥歯は銀歯のものが適用となり、大きく口を開けた際に目立ってしまうことがあります。ブリッジは取り外しができないので、通常の歯磨きと同じようなお手入れとなります。あまり費用や通う時間がなく、お手入れが面倒な方はブリッジがいいでしょう。
入れ歯のメリットは治療期間が短く、費用が安価であることです。おおよそ1〜2ヵ月で治療が完了します。費用は1万円前後です。
デメリットは噛む力が天然の歯と比べると、かなり低下してしまうことです。部分入れ歯だと30~40%、総入れ歯だと10~20%まで下がってしまいます。噛む力が低下するため、硬いものを噛むのが困難となります。そのうえ、見た目が良くありません。部分入れ歯だと隣の歯にバネをかける必要があるので、金属部分が目立ってしまいます。保険適用だと歯の部分や歯茎のところが変色してしまう恐れがあります。また、入れ歯のバネにより隣の歯に負担がかかり、その隣の歯まで悪くなってしまうことがあります。お手入れも手がかかり、食事後や就寝前に外さなければならないですし、入れ歯用の歯ブラシで磨いたり、入れ歯洗浄剤で消毒する必要性も。外出先や旅行先で外すのが面倒だったり、そのまま外して無くしてしまったとよくお聞きします。それから、毎日の食事で噛むことによって入れ歯の歯の部分がすり減ってくるので、定期的に作り直さなければなりません。デメリットの方が多い入れ歯ですが、ブリッジをかけるのが難しいほど歯がない方や、歯のないところに早急に歯を入れたい方は入れ歯がいいでしょう。
ここまでインプラントのメリットとデメリット、ブリッジと入れ歯との比較についてお話ししてきました。それぞれの治療法で良い点と悪い点がありますが、ご自身にとってどの治療法が良いのか見極めることが大切かと思います。患者様のお口の状態やライフスタイルによって合う治療法があるでしょう。詳しくは歯医者に行って歯科医師に診てもらい、相談するのが良いですね。
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