公開日: 2023年6月17日
インビザライン、という言葉を聞いたことがあるという人は多くいるでしょう。しかし、インビザら委員とは、具体的にどういったものなのかを知らない、という人も少なくありません。
インビザラインとはマウスピース矯正で使うマウスピースの一種であり、すべてのマウスピースを指す言葉というわけではありません。
本記事では、インビザラインとはどういったものなのか、メリットやデメリットについても詳しく解説します。インビザラインが気になっている、という人はぜひ参考にしてみてください。
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インビザラインは部分矯正も全体矯正もできるマウスピースであるため、自分に合った矯正方法を選べるのが特徴です。
マウスピースの中には、部分矯正にしか対応していない、という種類も多い中で、インビザラインのようにどちらにでも対応できるマウスピースは、選択肢が広がるのがうれしいところです。
しかし、インビザラインは部分矯正専用のマウスピースとは違って、部分矯正の際も歯全体を覆うような形になります。
また、部分矯正を希望すれば必ず部分矯正ができるというわけではないことも、覚えておきましょう。症例や歯が移動できるスペースの関係によっては、全体矯正でしか対応できない場合もあるからです。そんなインビザラインで部分矯正をする場合は、以下のようなメリットがあります。
・期間が短くて済む
・矯正の痛みが少なく、違和感もあまりない
・気になる症状を周囲に知られることなく目立たず治療できる
・最新技術を使って計画的に治療されるので、あまり予定がずれ込むことがない
期間が短くて済む、というのは部分矯正における特徴です。インビザラインも、部分矯正の場合は、通常の全体矯正に比べて短期間で終わる可能性があります。
また、矯正の痛みが少なくて済む、違和感がないというのも、インビザラインで部分矯正をする際のポイントといえるでしょう。
とくにインビザラインは薄めのマウスピースになっているので、よほどでない限り不快感や違和感を感じることはありません。透明で目立たないマウスピースなので、周囲に知られることなく矯正し終えることが可能です。
最新技術を使って歯型を制作し、底からオーダーメイドでマウスピースを作っていく形になるので、歯にぴったりと合うマウスピースが作れます。
また、シミュレーションによって治療計画が作られるため、後になってどんどん問題が出てきて予定がずれ込んでいる、いつまでたっても歯列矯正が終わらない、といったことはほとんどありません。
インビザラインは、取り外し可能なマウスピースです。透明なので歯に被せるとはたから見れば被せていることにすら気づかれないでしょう。
そんなインビザラインは、ワイヤーとブラケットのように金属のワイヤーを通す必要がないので、金属アレルギーの人でも安心して使えるのが特徴です。世界100か国以上で活用されているマウスピースであり、これまで1000万人以上の人の歯を矯正してきた実績があります。
もともと、1997年にアメリカで開発されたインビザラインは、日本には2005年に入ってきました。歯列矯正としてワイヤー矯正が一般的だったこともあり、受け入れられるのにはある程度の時間が必要でした。
しかし、改良を重ねることによって、今では多くの人に受け入れられています。また、開発当初はごく限られた一部の症例にしか対応できなかったインビザラインですが、今では多くの症例に対応することができ、目立たずに歯列矯正をしたいという人の強い味方となっています。
インビザラインには、ほかのマウスピースとは違った特徴があります。いまやマウスピースといえば真っ先にインビザラインが浮かんでくるほど有名なマウスピースですが、もっとも大きな特徴は、インビザラインがデジタルマウスピース矯正システムであるということです。
専用の3Dシミュレーションソフトを使用して、理想の歯並びはどのようになるのかをシミュレーションすることが可能です。そのため、歯列矯正が終わって鏡を見た時に「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」ということがありません。
何よりも、歯の型取りが1回で済み、完成までしっかりシミュレーションすることができるのが大きなポイントです。多くのマウスピースでは、マウスピースを付け替えるたびに型取りする必要がありますが、インビザラインはそのような手間が必要ないというわけです。
かといって、毎回同じマウスピースをつけるというわけではなく、シミュレーションソフトで導き出した理想的な歯並びに合うように歯を移動させた状態に合うマウスピースを作成できるというわけです。
また、通常のマウスピースでは対応できる症例が決まっています。基本的には軽度~中度の症例にしか対応できず、歯が大きく移動するような場合や奥歯を移動しなければならない症例には対応できないことがほとんどです。
しかし、インビザラインであれば、あきらめる必要がありません。奥歯を移動しなければならない症例や抜歯を伴う大きな範囲での歯の移動が必要な症例であっても対応できることがあるからです。まずは自分の症例でインビザラインが対応できるかどうかを、担当の医師に確認してみるといいでしょう。
インビザラインでは、部分矯正も全体矯正もどちらでも可能です。今回は、インビザラインで部分矯正する際のメリットを見ていきましょう。
マウスピースで部分矯正をしたいといったときには、メリットをしっかり把握してから検討するようにしましょう。インビザラインで矯正するメリットは、以下の6つになります。それぞれどういったことなのかを、詳しくみていきましょう。
インビザラインのメリットの一つ目は、利便性です。インビザラインで部分矯正をする際は、歯を動かす範囲が小さくて済むため、アライナーの枚数が少なく済むからです。
もちろんほかのマウスピースのように交換するため毎回歯型を取りなおすなどという面倒はなく、治療前に一度だけ歯型を採れば後はコンピュータが判断し、次々と歯が動いた後に付ける必要があるマウスピースを作成してくれるので、とても便利ですね。
その利便性は、ほかのマウスピースにはないものであり、インビザラインが人気となる理由の一つといえるでしょう。
インビザラインのメリットの2つ目は、違和感が少ないというものです。歯全体を覆う形のマウスピースではありますが、薄くて装着に違和感がないので、常に矯正装置をつけているというストレスも軽減できるでしょう。
また、違和感だけでなく、痛みが少ないのもポイントです。インビザラインはいきなり大きく歯を動かすのではなく、少しずつ、小さな範囲で歯を動かしていきます。
一度に大きな力を加えることはなく、歯を段階的に動かしていくためです。矯正中に強い痛みを常に感じることはないというのは、身体的負担を減らしてくれるだけでなく、心理的な負担も減らしてくれます。
そのため、安心して治療を受けることができるのが、大きなメリットといえるでしょう。部分矯正であるため矯正治療の期間が短いのも特徴で、短期間で痛みが少なく実行できるのはうれしいですよね。部分矯正を検討しているなら、外せないポイントです。
インビザラインのマウスピースは、矯正治療にしか使えない、というわけではありません。実は、ホワイトニングにも使用することができます。
歯列矯正を思い立った時に歯をじっくり見ると、歯の黄ばみが気になるという場合があります。虫歯や深刻な歯周病がなければ、だれでも受けることができるホワイトニング。
しかし、ホワイトニングを受けるためには、毎回何万円も支払って歯科医院でオフィスホワイトニングをしてもらうか、自宅で手間をかけてホームホワイトニングをするかということになります。
ホームホワイトニングの際には、専用のマウスピースを作る必要があり、それだけで2万~3万円程度必要になるでしょう。
しかし、インビザラインのマウスピースがあれば、わざわざホワイトニング用のマウスピースを作る必要がありません。
インビザラインを使って、ホワイトニングができるからです。もしホワイトニングをしたいといったことがあるなら、担当の歯科医師に相談してみてください。
インビザラインのメリットの4つ目は、歯列矯正をしていることを周りに知られないというものです。インビザラインは透明であるため、一見すると装着しているかどうかがわかりません。
歯にぴったりと密着するため、見た目に全く違和感がないからです。部分矯正であれば全体矯正よりも矯正期間が短くて済むため、周囲が違和感に気づく前に治療を終えることができるでしょう。
そのため、歯列矯正をしていることを周りに知られたくない、と考えているならぜひ、インビザラインを試してみてください。
メリットの5つ目は衛生的であるという点です。ワイヤー矯正などは器具の取り外しができないため、どうしても食べかすなどがワイヤーにひっかかってしまうということがあります。
しかし、インビザラインは取り外しができ、食事のときには外したままできるので、衛生的です。食べかすが引っかかったり思考を残したりしないため、いつも以上に丁寧にきれいに歯磨きをすることで、ワイヤー矯正よりも虫歯や歯周病のリスクを少なくできます。
また、外での食事がしやすいのも、大きなメリットです。取り外しができない矯正装置やワイヤーのような目立つ矯正装置では、外で食事をとるのは恥ずかしいという人も多いでしょう。
矯正装置をつけていることを知られたくない、という人は多いからです。その点、インビザラインは食事の時は外すことができ、心おきなく食事を楽しむことができます。
食事時のストレスもなく、常に衛生的に過ごすことができるので、口内炎ができたり口内に傷がついたり、口臭がきつくなることもないでしょう。ただし、あくまでもマウスピースをきちんと丁寧に洗い、なおかつ毎回歯磨きをしっかりすることで、というのが条件となっています。
インビザラインの特徴は3D趣味レーションによって、初めから最後までしっかりと治療計画が立てられているところです。
きちんとした治療計画がたっているため、医師のいうとおりにきちんと装着時間などを守ることによって、計画通りに治療を進めることができるでしょう。
そのため、最初のシミュレーション時にどの程度の治療期間が必要なのかがわかります。トラブルなく矯正治療を進めることができれば、予定されていた治療期間を大きくオーバーしてしまった、などということはありません。
しかし、もしも医師の言うとおりの時間を装着することができなければ、予定通り歯を移動することができないため、注意が必要です。
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インビザラインで部分矯正するときには、メリットだけでなくデメリットもあります。もちろんデメリットがあるからいけないというわけではありません。
しかし、インビザラインでの部分矯正を希望しているなら、メリットだけでなくデメリットも知っておくことが重要です。インビザラインでの部分矯正のデメリットは、以下の5つです。
インビザラインは、部分矯正にかなりメリットがある矯正方法ではあるものの、歯科医師の腕に左右されがちなので注意が必要です。
「インビザライン」のライセンスは、歯科矯正の知識が豊富な歯科医師にしか与えられないものであるため、扱うには相応の知識と技術が必要ということになります。
ほとんど知識がなく、単に患者に「マウスピースがいい」「インビザラインをしてみたい」といわれたから、とほとんど扱ったこともないのにインビザラインをしてしまうと、失敗してしまう場合があるので注意が必要です。
実際にインビザラインで失敗している事例の多くは、患者が装着時間などのルールを守らないか、歯科医師がほとんどインビザラインを扱ったことがないかです。
インビザラインの場合は、経験豊富な歯科医師でなければ、後で後悔することになるでしょう。そのため、インビザラインでの部分矯正を希望するなら、実績のある歯科医院を選ぶようにしてください。
インビザラインのデメリットの2つ目は、マウスピースの着用を必ずするというものです。先の章でも述べましたが、インビザラインで失敗する場合の多くは、患者がマウスピースの着用時間を守らないためです。
インビザラインに限らず、マウスピース矯正の場合は、1日に20時間以上装着しておかなくてはならない、食事の時は把持しておくなどのルールがあります。
「面倒だから」「つい忘れていた」などの理由で装着時間が守れなければ、歯列矯正をすることができません。予定通り歯が動かなければ、理想の歯並びを手に入れることができないのです。
インビザラインを装着するときに「取り外しができるのって、つらくなったら外せばいいから便利」と考える人もいますが、それは大きな間違いです。1日20時間以上という時間からもわかるように、インビザラインを取り外せるのは、基本的に食事や歯磨きの時だけです。
それ以外の時に「違和感を感じるから」「痛いから」などといって取り外していると、装着時間を守ることができません。装着時間を守れなければマウスピースでの歯列矯正は失敗してしまうため、「取り外さない自信がない」という人には、向いていないといえるでしょう。
インビザラインは多くの症例を矯正することが可能ではありますが、だからといってすべての症例が適応するわけではありません。
インビザラインで治療できる症例には限りがあり、治療できない場合もあります。たとえば、抜歯が必要な場合でもインビザラインは適応できますが、抜歯をして前歯が内側に倒れ込むような症例の場合は、対応できません。
なぜなら、前歯が内側に倒れ込んだ際には、インビザラインだけではカバーしきれないからです。そのため、自分の症例にインビザラインが使えるかどうかを、カウンセリングの時に担当の医師に確認してみるといいでしょう。
同じガタガタの歯という症例であっても重症度や角度、歯を移動するスペースによってはインビザラインでの部分矯正が不可能な場合もあるからです。
また、出っ歯や受け口などといった症例にも、インビザラインは対応できません。年々進化して、対応できる症例が増えているものの、だからといってすべての症例に対応できるわけではなく、万人に適応できるわけでもないのはデメリットといえるでしょう。
歯並びや骨格によっては使用できない、ということは知っておく必要があります。自分で勝手に判断するのではなく、必ず実績のある歯科医師にインビザラインでの部分矯正を希望していることを伝え、できるかどうかを確認することが重要です。
インビザラインは、歯周病が進行している人やインプラントを入れている人には対応できません。基本的には、歯周病や虫歯があるなら、治してからの対応になります。虫歯であれば、治してから、というのが可能です。
しかし、重度の歯周病は治すことが難しく、歯を移動している最中に歯ぐきが支えきれなくて取れてしまう場合も考えられます。
そのため、重度の歯周病の場合には、インビザラインを施術することはできません。ただし、歯周病が治ればインビザラインでの矯正が可能になるため、治療を先にしてからインビザラインでの部分矯正をする人もいます。
歯周病だからといってあきらめずに、時間がかかってもいいという人であれば、まずはしっかり治すようにしましょう。また、インプラントを入れている場合は、インビザラインはできません。なぜなら、インプラントは顎の骨に人口の歯根を埋め込んで、固定しているからです。
そのため、インプラントを移動することができず、移動することができないということはインビザラインに関わらず歯列矯正は不可能ということでもあります。
歯列矯正をする場合は歯を移動できるスペースを作らなければならないからです。部分矯正であっても必要な歯を移動して歯並びをきれいにすることになるため、移動できないインプラントがあれば当然歯列矯正はできません。
インビザラインは、マウスピースを規定に時間付けていればいいからワイヤー矯正よりもいいだろう、と思うかもしれません。
しかし、ワイヤー矯正の時にブラケットを取り付ける必要があるように、インビザラインでは、マウスピースがしっかり固定されるために、歯の表面にアタッチメントと呼ばれるプラスチックの突起物をつける必要があります。
そのほか、部分矯正の場合は歯を削る必要があったり、抜歯の必要があったりする場合があるので、注意が必要です。
症例によっては、ただ単にマウスピースを取り付けるだけではないということは、知っておきましょう。ワイヤー矯正と一緒にしなければならないこともあるでしょう。
インビザラインの矯正で治せる歯並びは、以下の通りです。
基本的には、軽度であればほとんどの症例を治すことができます。インビザラインが開発された当初は多くの症例について効果がなかったものの、年々進化してきて、現在では多くの症例を治すことができるようになりました。
とはいえ、全体矯正であればともかく、部分矯正となると基本的には軽度の症状しか治すことができません。たとえば出っ歯の場合は、前歯だけの問題であれば部分矯正が可能です。
そのほかにも、軽度の叢生(そうせい)や歯のねじれなども気を付ける必要があります。いずれにせよ、部分矯正に限定してしまうと、対応することができる症例は多くありません。
どの症例であれば対応できそうなのかは、おぼえておくといいですよ。軽度の症状であれば問題なくインビザラインの部分矯正が可能な場合が多いです。
ただし、残念ながらほかの問題を併発していると、部分矯正で対応できないため、そういったときには全体矯正を視野に入れるようにしましょう。
インビザラインの部分矯正では、治せない症例が多くあります。基本的には、どの歯並びであっても重度のものは部分矯正では治せません。また、歯全体的な噛み合わせの問題という場合です。
たとえば、噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病になるリスクが高いです。そのため、噛み合わせの悪さを何とかしたい、といった場合ならインビザラインの部分矯正では対応できません。
出っ歯や八重歯など、一見すると部分矯正で対応できそうな案件であっても、歯全体の問題の場合には、そのほか、抜歯が必要な症状、歯をずらすスペースのない場合なども考えられます。
「インビザラインの部分矯正をしたい」と希望を告げる人もいますが、一見すると前歯だけの問題に見えても全体的な問題であることが多いため、必ずしも部分矯正でしたいという希望が通るとは限らないことを覚えておきましょう。
インビザラインの部分矯正で失敗しないためには、いくつかのポイントを理解しておく必要があります。
①メリットとデメリットを見極める
インビザラインでの部分矯正には、メリットとデメリットがあります。どのようなメリットがあるのかを知ることによって、インビザラインの部分矯正に踏み切ることができるでしょう。
ただし、メリットばかりに目を向けるのは、良くありません。必ずデメリットも把握しておくようにしましょう。
②経験豊富な医師を選ぶ
インビザラインで部分矯正をしたいのであれば、経験豊富で実績がたくさんある医師を選ぶようにしましょう。
WEBページなどを見れば、経験や実績などが記載されているので、きちんと見てみるようにしてください。とくに診察実績については重要であり、実績のない歯科医院や評判の悪い歯科医院を頼ると高額な請求書が来る場合も考えられるので、注意が必要です。
そのほか、必ず事前にカウンセリングを行ってください。カウンセリングで現状どのようなことに問題があるのか、どうなりたいのかを相談するようにしてください。
また、リスクや注意点があれば、聞き流さずにしっかり説明を受けましょう。とくにリスクについては、しっかり把握しておく必要があります。
インビザラインの部分矯正にかかる費用については、病院によっても違うため、一概にはいえません。とはいえ、大体の金額としては20万~80万年程度となっています。
部分矯正の期間についてもまちまちで、どのような症例を治すのかにもよります。基本的にインビザラインの部分矯正を行った際には、数か月~1年間で治す場合が多いです。
インビザラインの場合は、3Dシミレーションによって、ほぼ理想通りのはがきを実現できます。期間についてはよほどトラブルがない限り、数か月程度で美しい歯並びを手に入れることができます。
インビザラインは、マウスピース矯正の中では有名な種類で、世界中で1000万人以上が使用した治療実績の豊富なマウスピースです。
インビザラインは、全体矯正だけでなく、部分矯正にも対応しています。メリットとデメリットをしっかり把握して、経験の豊富な医師に依頼するようにしましょう。
たとえば、WITH DENTAL CLINICは、多くの実績を持つ歯科医院であり、安心して治療を依頼できます。無料でのカウンセリングも行っているので、ぜひ相談してみてください。
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