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公開日: 2023年3月29日

オールオン4(All-on-4)治療のメリット・デメリットを解説

今までの歯が全てない方の治療法と言えば、総入れ歯か従来のインプラント治療でした。

しかし、オールオン4は少ないインプラントの本数で多くの歯を作れる新しいインプラント治療として注目されています。

本記事では、オールオン4のメリットやデメリット、総入れ歯や従来のインプラント治療との比較などわかりやすく解説していきます。

また、どんな人におすすめかや失敗のリスクについても解説しているので、オールオン4を検討している方や入れ歯にお悩みがある方は参考にしてみてください。

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オールオン4とは?

オールオン4とは?

オールオン4とは、最小4本のインプラントで奥歯から前歯まで12本つながった歯を支えられる、全ての歯を失った方が対象の治療法です。

従来のインプラント治療に比べ、少ないインプラントで多くの歯を補えるので、治療期間が短く費用も抑えられます。

総入れ歯と違い取り外し式ではないので、自分の歯のようにしっかり噛めるのが一番のメリットです。

オールオン4の治療期間

従来のインプラント治療では、インプラントが顎の骨に定着するまでの期間を待ってから歯を作るので、約6ヵ月から1年と治療期間が長いのがデメリットでした。

その点、オールオン4の治療期間は上下ともに約6ヵ月です。さらに手術当日に仮歯が入るので、治療期間中に歯がない期間もなく、手術当日からお食事もしていただけます。

オールオン4の費用相場

オールオン4は、自費診療なので歯科医院ごとに価格設定が違いますが、一般的なオールオン4の費用の相場は片顎約200~300万円(税別)です。この費用は、片顎インプラントを4本埋入し、その上に12本つながった歯を入れたときの目安の費用です。

インプラントのメーカーや被せ物の材質を、より上質なものを選ぶとこの相場以上の費用がかかります。あくまでも一般的なオールオン4の治療費の目安になっていますので、参考にしてみてください。

オールオン4の寿命

厚生労働省の研究によると、上顎で約90%、下顎で約94%がオールオン4を含めたインプラントの治療後、10~15年経ってもお口の中に残っていることが分かっています。

治療後多くの方が快適に過ごされていると言えますが、オールオン4の治療が無事終了しても何もしないでいいわけではありません。

せっかく入れた綺麗なオールオン4の寿命を延ばすには、日頃の歯磨きによるセルフケアにくわえ、定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です。

定期的なメンテナンスを受けることで、20年、30年とオールオン4の寿命を延ばし、快適な生活をいつまでも送れます。

オールオン4のメリット

オールオン4のメリット

オールオン4のメリットは主に以下の3点です。

しっかり噛める

オールオン4は、顎の骨にインプラントを埋入しその上に固定式の歯を作っていくので、自分の歯のように力強く噛めます

総入れ歯のように食事中に痛みが出たりズレたりして、食べづらさを感じることがないので快適に過ごしていただけます。また、異物感やしゃべりづらさを感じることもありません。

オールオン4ならしっかり噛めておいしく食事を楽しめるので、長年入れ歯が合わず悩んでいた方に特におすすめです。

治療当日に歯が入る

オールオン4は、インプラントの埋め込みから仮歯の装着まで1日で済むので、見た目が美しいのもメリットの一つ。

オールオン4の治療中に歯がない期間はないので、審美的にも優れた治療と言えます。また、手術当日は柔らかいものであれば噛んでも問題ないので、手術当日から食事を楽しむこともできますよ。

見た目が綺麗

オールオン4では、インプラント埋入手術前のCT検査の結果を元に精密な人工の歯を作成します。患者様のお口の状態に合った、奥歯から前歯までつながった理想的な歯並びと歯茎のバランスの美しい口元が作れます。

また、歯の色も自由に選べるので、芸能人のような白い歯にすることも自然な色合いにすることも可能です。

幅広い方が受けられる治療

従来のインプラント治療では、顎の骨が少なかったり薄かったりする場合には、事前に骨を増やす治療が必要でした。

しかし、オールオン4は骨の薄い部分や少ない部分を避けて、骨の十分あるところにインプラントを埋入するので事前治療が必要ありません

そのため、歯周病や長年入れ歯を使用してきて顎の骨が少なくなってしまった方や薄い方など幅広い方が受けられる治療法です。

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリット

オールオン4のデメリットは主に以下の5点です。

外科手術が必要

オールオン4は顎の骨にインプラントを埋めこむ外科手術が必要な治療法です。

一般的なオールオン4の治療では、麻酔してインプラントを埋めこむ外科手術は1回ですが、インプラントを埋めこむための顎の骨が足りない場合には外科手術をともなう骨造成手術が必要なこともあります。

保険適応外のため費用が高額

オールオン4は自費診療なので保険治療に比べると費用が高額になります。一般的なオールオン4の費用の目安は、片顎200~300万円(税別)です。この費用は、片顎インプラントを4本埋入し、その上に12本つながった被せ物を入れたときの目安の費用です。

インプラントのメーカーや被せ物の材質をより上質なものを選ぶとこの相場以上の費用がかかります。また、オールオン4は自費診療なので歯科医院ごとに価格設定が違う為、必ずしもこの相場であるとはかぎりません。

高度な技術と経験のある歯科医師しか治療できない

オールオン4は、インプラント埋入手術前の精密検査で得た情報から予測してあらかじめ仮歯を作り、インプラントの埋入手術後に装着します。

患者様のお口の形態から、最適な位置にインプラントを複数本埋入することにくわえ、高さやズレのない精密な仮歯を作っておかなければいけません。

そのため、オールオン4は高度な技術と経験を持った医師でないとできない治療と言えます。

治療できないケースもある

オールオン4は、顎の骨の少ない方や薄い方など幅広い方が受けられる治療法です。しかし、極端に顎の骨が足りない場合や健康状態によっては治療が受けられないケースもあります。

インプラントを顎の骨に埋め込む際は外科手術をともなう為、持病や全身疾患によっては治療が受けられません。治療が受けられるとしても、薬量の調整など医療機関との連携が必要なこともあります。

メンテナンス必須

オールオン4は虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎のリスクがあります。インプラント周囲炎とは、歯茎が痩せ顎の骨を溶かしてしまう歯周病と同じような症状が出る症状のことです。

歯茎や顎の骨が痩せると、せっかく入れたインプラントがぐらついたり、最悪の場合抜け落ちてしまったりすることもあります。そのため、日頃の歯磨きによるセルフケアにくわえ、定期的にメンテナンスを受けることが重要です。

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オールオン4・総入れ歯・インプラントのメリット・デメリット比較

オールオン4・総入れ歯・インプラントのメリット・デメリット比較

従来の歯を大部分失ったときの治療法と言えば、総入れ歯かインプラント治療でした。ここでは、従来の治療法とオールオン4のメリット・デメリットをわかりやすく比較し解説します。

オールオン4と総入れ歯のメリット・デメリット比較

オールオン4と総入れ歯を比べたときのメリットは以下の通りです。

オールオン4総入れ歯
しっかりよく噛めるほとんどの方が治療の適応
固定されているので食事や会話も楽しめる保険適応なので費用を抑えられる
審美性に優れているケアが簡単
手術当日に歯が入る治療のリスク、失敗がないことがほとんど

オールオン4と総入れ歯を比べたときのデメリットは以下の通りです。

オールオン4総入れ歯
外科手術が必要噛みづらい
高度な技術と経験を持った歯科医師でないと治療できない異物感やしゃべりにくさがある
保険適応外なので費用が高額痛みが出たり外れたりすることがある
メンテナンスが必須定期的に作り直す必要がある

型取りをして歯茎の形に合わせて作っていく総入れ歯は、ほとんどの方が適応の治療法です。

しかし、歯茎に覆われる部分が広いため、異物感やしゃべりにくさを感じることがあります。また、総入れ歯の噛む力は自分の歯と比べて半分以下と言われています。

その点、オールオン4は顎の骨に埋入したインプラントの上に歯を作るため、自分の歯のようにしっかり噛むことで食事や会話も楽しめるでしょう。

オールオン4とインプラントのメリット・デメリット比較

オールオン4と従来のインプラント治療を比べたときのメリットは以下の通りです。

オールオン4インプラント
手術当日にインプラントの埋入から歯の装着までできる治療が受けられる歯科医院が多い
少ないインプラントで多くの歯を補える歯を失った本数が少ない方が適応
上下ともに約6ヵ月で治療終了
審美性に優れている

オールオン4と従来のインプラント治療を比べたときのデメリットは以下の通りです。

オールオン4インプラント
全ての歯がない方のみ対象の治療治療終了まで約6ヵ月から1年と長くかかる
抜歯が必要なケースもある歯を失った本数が多いと治療が高額になる
治療が受けられる歯科医院が少ない

オールオン4はインプラントを用いた治療法ですが、従来のインプラント治療法と全く異なります。

従来のインプラント治療では、歯を失ったところに1本1本インプラントを埋入していたため、歯を失った本数が多ければ多いほど治療が長くかかり、費用が高額になります。

一方、オールオン4は少ないインプラントで多くの歯を補える治療法です。最小4本のインプラントで奥歯から前歯まで12本の歯を作れるので、治療期間も短く費用も抑えることができるのです。

しかし、高度な技術と経験を持った医師でないと治療できないので、治療が受けられる歯科医院が少ないのがデメリットです。また、全ての歯がない方を対象とした治療法なので抜歯が必要になってくるケースもあります。

このことから、同じインプラント治療でも歯が全てない方にはオールオン4、歯を失った本数が少ない方には従来のインプラント治療がおすすめです。

オールオン4にはどんな失敗のリスクがある?

オールオン4にはどんな失敗のリスクがある?

顎の骨の量が少ない方や薄い方にも幅広い方に適応できるオールオン4ですが、失敗のリスクは少なからずあります。ここでは、オールオン4の主な失敗のリスクを3つ解説します。

最適な場所にインプラントを埋入できないケース

オールオン4は少ないインプラントで多くの歯を補うため、最適な場所にインプラントを埋入しないといけません。埋入場所は、手術前の精密検査で得た情報を元に埋入位置や角度、深さを担当する歯科医師が計画します。

しかし、歯科医師の技術不足により最適な位置からズレてしまうことで、インプラントにかかる力のかかり方のバランスが崩れ、噛み合わせが悪かったり、血管や神経を傷つけてしまったりすることにもつながることもあります。

インプラントと顎の骨が結合しないケース

オールオン4に限らずインプラント治療は、顎の骨とインプラントがしっかり結合しないと上に歯が作れません。インプラントと骨がきちんと結合しない主な理由は以下の2点です。

  • 適切な位置にインプラントを埋入していない
  • インプラント埋入の際のドリルによるオーバーヒート

埋入する位置や角度、深さがズレてしまうことで骨との結合が確認できないケースがあります。また、インプラントの埋入はドリルで骨に穴を空けて行いますが、その際ドリルの温度が高くなりすぎることで骨にダメージを与えてしまい、結合しないケースもあります。

インプラント周囲炎により長持ちしないケース

オールオン4は虫歯にはなりませんが、インプラント周囲炎のリスクがあります。インプラント周囲炎により、歯茎や顎の骨が痩せると、せっかく入れたインプラントがぐらついたり、最悪の場合抜け落ちてしまったりすることもあります。

オールオン4をより長持ちさせるためには、日頃の歯磨きによるセルフケアにくわえ、定期的にメンテナンスを受けることが重要です。

オールオン4治療を失敗しないために知っておきたい注意点

オールオン4治療を失敗しないために知っておきたい注意点

オールオン4は高度な技術が必要な治療法であるため、失敗してしまうと噛み合わせの問題だけでなく、血管や神経を傷つけてしまうリスクもあります。オールオン4を失敗しないために知っておきたい注意点は以下の3点です。

  • 高度な技術と経験を兼ね備えた歯科医師が在籍しているか
  • 設備がしっかり整っている歯科医院か
  • オールオン4の症例をたくさん診てきた歯科医院であるか

オールオン4の失敗を回避するためには、高度な技術と知識を持った歯科医師が在籍しており、設備が整った歯科医院で治療を受けるのが重要です。

歯科医院でのCT検査など術前の精密検査を怠らず、しっかりとした治療計画を立てることが治療を成功に導くのです。

そのため、カウンセリングや精密検査での歯科医師の説明に納得できるか、不安を感じないか見極めましょう。また、どのような治療を行っているのか歯科医院のホームページをチェックするのもいいでしょう。

オールオン4はどんな人におすすめ?

オールオン4はどんな人におすすめ?

オールオン4は歯が全てない方が対象の治療法なので全ての方が受けられる治療ではありません。ここでは、オールオン4がおすすめなのはどんな人なのか解説します。

入れ歯に満足できていない方

総入れ歯は歯茎を覆う部分が多く、異物感やしゃべりにくさを感じている方も少なくありません。また、入れ歯の噛む力は自分の歯と比べると半分以下と言われているので噛みにくいのです。

オールオン4は顎の骨に埋入したインプラントの上に歯を作るので自分の歯のようにしっかり噛めますし、固定式なのでズレたり痛みが出たりすることもありません。

オールオン4は今まで入れ歯を使ってきて噛みづらさやしゃべりにくさなど、入れ歯に満足できていない方に特におすすめです。

歯が一本もない方

オールオン4は歯が全てない方を対象としたインプラント治療です。今までは歯がない方の治療法は総入れ歯や従来のインプラント治療が主でした。入れ歯は噛みにくさや異物感、従来のインプラント治療は費用が高額で治療期間も長いのがデメリットでした。

その点、オールオン4は最小4本のインプラントで多くの歯を作れ、埋入するインプラントの本数が少ないので治療期間や費用が抑えられます。歯がない方で入れ歯を入れたくない方や、従来のインプラント治療よりも費用を抑えたい方におすすめです。

オールオン4のよくある質問

オールオン4のよくある質問

ここでは、オールオン4に関するよくある質問を解説します。

オールオン4の治療は痛い?

オールオン4の治療を行う際は、局所麻酔をしっかり効かせるので痛みを感じることはありません。術後の痛みに関しては、ほとんど痛みを感じない方もいれば翌日に多少の痛みを感じる方など個人差があります。多くの場合は、治療が終わった際に処方される痛み止めで抑えられる程度のものです。

入院は必要?

オールオン4は日帰り手術なので入院の必要はありません。また、手術当日に仮歯が入るのでその日の内から食事をとることも可能です。ただし、術後はインプラントに強い力がかからないように柔らかいものを召し上がるようにしてください。インプラントと骨との結合を確認できれば食事制限はありません。

まとめ

まとめ

オールオン4のメリットは、総入れ歯とは違い自分の歯のようにしっかり噛めること、手術当日に歯が入ることです。

また、従来のインプラント治療と比べると少ないインプラントの本数で多くの歯を支えられるので、治療期間と費用を抑えることが可能です。

しかし、高度な技術と経験を持った歯科医師でないと治療できない難しい治療法のため、治療が受けられる歯科医院が少ないのがデメリットです。

オールオン4は難しい治療なので、失敗するリスクも少なからずあります。失敗を避けるためには信頼できる歯科医院を見つけることが重要です。

初診のカウンセリングや精密検査で、納得できる治療説明が受けられるかや不安を感じないか見極めましょう。

当院では、患者様のお悩みや不安に寄り添った無料のカウンセリングを行っています。24時間インターネットから予約できますので、お気軽にご相談ください。

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